2008/12/07
2024/02/15
出走日:2008年12月14日(日)
チャンピオンズカップ(GⅠ)/中京/定量/1800m(左・ダート)
チャンピオンズカップ(GⅠ)/中京/定量/1800m(左・ダート)
第9回ジャパンカップダートは、断然人気のヴァーミリアン(岩田)が敗れ、カネヒキリ(ルメール)の勝利という結果で幕を閉じた。
第9回ジャパンカップダートの競馬理論の結果は、カネヒキリの圧倒的な能力に高い評価を与えていたが、叩き2走目では本調子にならない可能性もあると考え、連軸という意味でヴァーミリアンを本命に予想してしまった。
レース結果では、カネヒキリは、先行集団の馬込みの中でレース結果を進め、3コーナー過ぎで開いたラチ沿いに潜り込んだ。
そして、カネヒキリは、直線でもインをロスなく抜け出して、外から強襲したメイショウトウコン(藤田信二)の追撃を凌ぎきって勝利を収めた。
カネヒキリの第9回ジャパンカップダートの勝利は、休み前の圧倒的な強さが復調したものであるが、コースロスのない競馬をさせたルメール騎手の好騎乗によるものでもある。
よって、叩き3走目で更に体調の上昇が見込めるカネヒキリに次走以降も高い評価を与える必要はあるが、ルメール騎手の最高の騎乗での第9回ジャパンカップダートの勝利だけで過剰に人気になるようであれば、馬券の期待値を高めるために、カネヒキリの評価を下げても面白いと第9回ジャパンカップダートの競馬理論の結果では判断している。
一方、第9回ジャパンカップダートの2着には、7番人気と人気薄のメイショウトウコンが入った。
第9回ジャパンカップダートの競馬理論の結果は、先行馬有利の園田競馬場で行われたジャパンブリーダーズカップで大外から追い込んだメイショウトウコンに、レース結果内容としては、ヴァーミリアン以上の高い評価を与えていた。
しかしながら、これまでの圧倒的な実績面を考慮し、ヴァーミリアンを連軸という意味で本命に予想し、メイショウトウコンを穴馬として対抗評価にとどめてしまった。
レース結果では、メイショウトウコンは、最後方からレース結果を進め、3コーナー過ぎから大外を回って徐々に進出し、直線ではヴァーミリアンと並んで追い込んだが、カネヒキリを捕らえる事ができずに2着に敗れてしまった。
メイショウトウコンの第9回ジャパンカップダートの2着は、平均よりもややゆったりとした流れと大外を回らされてしまったコース取りを克服してのものであり、レース結果内容的には勝ったカネヒキリを上回る。
よって、次走以降においても、メイショウトウコンにかなり高い評価を与えるべきである。
ただし、メイショウトウコンは追い込み一手の脚質なので、イン有利の馬場状態や先行馬が少ないレース結果、過信すべきでないと第9回ジャパンカップダートの競馬理論の結果では判断している。
一方、単勝2.2倍と圧倒的な1番人気であったヴァーミリアンは、3着に敗れてしまった。
レース結果では、ヴァーミリアンは、1コーナーでゴチャついてしまい、いつもより後方からの競馬となってしまった。
そして、ヴァーミリアンは、3コーナー過ぎでメイショウトウコンに外から先に捲られてから追い出して、差し返す脚は見せたものの、3着に敗れてしまった。
ヴァーミリアンのジャパンカップダートの3着は、1コーナーでの不利で位置取りが悪くなってしまったこと及びメイショウトウコンに並ばれてから慌てて追い出した岩田騎手の仕掛け遅れが原因であり、力負けではない。
競馬にタラレバは禁物だが、岩田騎手が、ヴァーミリアンの力を信じて、早め先頭の横綱競馬を心掛けていれば、違った結果になっていたはずである。
よって、日本の競馬で久々に敗戦を喫してしまったヴァーミリアンに、次走以降もこれまでと同様に高い評価を与えるべきと第9回ジャパンカップダートの競馬理論の結果では判断している。
以上のように、第9回ジャパンカップダートは、カネヒキリの復活劇となった。
一方で、国内で敵なしと思われてきたヴァーミリアンが3着に敗れてしまった。
しかし、ヴァーミリアンは、様々な不利が重なって3着に敗れてしまっただけであり、レース結果内容的には悲観する必要はない。
よって、第9回ジャパンカップダートの競馬理論の結果のファンの方は、次走以降における、カネヒキリとヴァーミリアンとの本当の意味での国内ダート王決定戦に大いに注目してほしい。
この記事を書いた人
事務局スタッフ
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。