チャンピオンズカップ(G1)/中京競馬場/ダート1800m/左/条件:サラブレッド系3歳以上/賞金:1億

チャンピオンズカップ(2016年)は、断然人気に推されたアウォーディー(武豊)をサウンドトゥルー(大野拓弥)が差し切り、去年の雪辱を果たした。
競馬理論の競馬予想では、去年の暮れの東京大賞典の勝利の内容から、差しが届く展開になれば中央のG1でも通用するサウンドトゥルーにもチャンピオンズカップ(2016年)でかなり高い評価を与えていた。
レースでは、サウンドトゥルーは、最後方のラチ沿いで脚をためた。
そして、サウンドトゥルーは、4コーナーまでピッタリとラチ沿いを進み、直線だけ外に持ち出すと一気に脚を使ってアウォーディーを差し切り、チャンピオンズカップ(2016年)を制覇した。
サウンドトゥルーの第17回チャンピオンズカップ(2016年)の勝利という結果は、ハイペースの展開とコーナーワークでロスのない競馬をさせた大野拓弥騎手の好騎乗に恵まれたものである。
よって、今後のダートG1戦線の競馬予想においても、サウンドトゥルーにチャンピオンズカップ(2016年)馬として高い評価を与えるべきだが、絶対視までは禁物である。
一方、チャンピオンズカップ(2016年)で断然人気に推されたアウォーディーは、2着に敗れてしまった。
競馬理論の競馬予想では、ダートでは能力的に底を見せていないアウォーディーに人気でも逆らうべきでないと判断し、本命に予想した。
レースでは、アウォーディーは、先行集団を見る6~7番手を進み、向こう正面では早めに外に持ち出された。
そして、アウォーディーは、終始いつもよりも手応えが悪かったものの、粘り込むアスカノロマンをゴール前で交わしたが、さらに外からサウンドトゥルーに差されてしまい、2着止まりであった。
アウォーディーの第17回チャンピオンズカップ(2016年)の2着という結果は、早めに外に出して自ら勝ちに行く負けて強しの内容であった。
よって、今後のダートG1戦線の競馬予想においては、アウォーディーにダート界現役最強馬としてかなり高い評価を与えるべきである。
一方、チャンピオンズカップ(2016年)では10番人気のアスカノロマン(和田竜二)が3着に粘り込んだ。
アスカノロマンは、好スタートを切るとインの3番手からレースを進めた。
そして、アスカノロマンは、アウォーディーと併せながらしぶとく粘り込み、3着を確保した。
アスカノロマンの第17回チャンピオンズカップ(2016年)の3着という結果は、イン有利の馬場で好位のインを追走する展開に恵まれたことも確かだが、気分良く先行できればシブトイことを改めて示した。
よって、今後のダート重賞戦線の競馬予想においては、アスカノロマンが好走できるかどうかは気分良く先行できるか否かにかかっていると判断すべきである。
以上のように、チャンピオンズカップ(2016年)は、サウンドトゥルーの勝利で幕を閉じた。
しかしながら、レース内容としては、アウォーディーがサウンドトゥルーを大きく上回る。
競馬理論のファンの方は、アウォーディーの次走以降のダート重賞戦線での巻き返しに期待していただきたい。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
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