朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)/阪神/馬齢/1600m(右・芝)
目次
阪神芝1,6000mの特徴からみる朝日FS 2020
先週の朝日FSと同じ舞台ですが、もう一度阪神芝1,6000mの特徴について教えてください。
3コーナーまでの距離が長いので、意外と先行争い激化にならずに、ペースが落ち着きやすく、前残りの競馬で穴になることが多いコース形態です。特に内が有利とか外が有利とかはないのですが、阪神JFの週からコースが変わるので、もしかすると内が有利になるかもしれません。また、例年と違って、京都競馬改修で今年はずっと阪神を使っているので、その影響がどう出るかだと思います。
近年はデイリー杯2歳Sが好走 朝日FS 2020
前走は過去10年で東京競馬場組が優勢でしたが、中山から阪神に舞台が移った2014年以降、デイリー杯2歳S組が好走するようになりました。(2014年アルマワイオリ2着、2015年エアスピネル2着、2016年ボンセルヴィーソ3着、2018年アドマイヤマーズ1着)。何か理由があるのでしょうか?また、今年はデイリー杯2歳Sの上位5頭が出走登録しています。マスターは今年のデイリー杯2歳Sのレベルは高かったと思いますか?
年度 | 着 | 人気 | 馬名 | 前走 | 前走人気 | 前走着順 |
2019 | 1 | 1 | サリオス | サウジ | 1 | 1 |
2 | 2 | タイセイビジョン | 京王2 | 2 | 2 | |
3 | 14 | グランレイ | 2歳未勝利 | 1 | 1 | |
2018 | 1 | 2 | アドマイヤマーズ | デイ2 | 1 | 1 |
2 | 9 | クリノガウディー | 東ス2 | 12 | 7 | |
3 | 1 | グランアレグリア | サウジ | 1 | 1 | |
2017 | 1 | 1 | ダノンプレミアム | サウジ | 2 | 1 |
2 | 3 | ステルヴィオ | サウジ | 3 | 1 | |
3 | 2 | タワーオブロンドン | 京王2 | 8 | 2 | |
2016 | 1 | 6 | サトノアレス | ベゴニ | 1 | 1 |
2 | 7 | モンドキャンノ | 京王2 | 2 | 1 | |
3 | 12 | ボンセルヴィーソ | デイ2 | 1 | 3 | |
2015 | 1 | 2 | リオンディーズ | 新馬 | 1 | 1 |
2 | 1 | エアスピネル | デイ2 | 3 | 4 | |
3 | 11 | シャドウアプローチ | 京王2 | 4 | 1 | |
2014 | 1 | 1 | ダノンプラチナ | ベゴニ | 1 | 1 |
2 | 14 | アルマワイオリ | デイ2 | 3 | 1 | |
3 | 3 | クラリティスカイ | いちょ | 2 | 1 | |
2013 | 1 | 4 | アジアエクスプレス | オキザ | 4 | 1 |
2 | 6 | ショウナンアチーヴ | からま | 1 | 1 | |
3 | 5 | ウインフルブルーム | 千両賞 | 5 | 1 | |
2012 | 1 | 7 | ロゴタイプ | ベゴニ | 1 | 1 |
2 | 1 | コディーノ | 東ス2 | 5 | 9 | |
3 | 3 | ゴットフリート | きんも | 5 | 1 | |
2011 | 1 | 1 | アルフレード | きんも | 7 | 1 |
2 | 4 | マイネルロブスト | 東ス2 | 2 | 2 | |
3 | 8 | レオアクティブ | 京王2 | 1 | 1 | |
2010 | 1 | 5 | グランプリボス | 京王2 | 1 | 1 |
2 | 4 | リアルインパクト | 京王2 | 3 | 1 | |
3 | 2 | リベルタス | 千両賞 | 1 | 1 |
まず、阪神に移ったことによって、関西馬のステップレースになったことが大きいというのはあるのですが、サウジアラビアRCや京王杯2歳S組も多いし、ホープフルSが出来たことによって、1400や1600を使ってきた馬が多く出走するということだけだと思います。今年のデイリー杯2歳Sは、勝馬のレッドベルオーブは強いと思いますが、あれだけかかっていたレッドベルオーブを交わせないとなると、2着以下の逆転は難しいと思っています。2着のホウオウアマゾンも楽に逃げた割には届きませんだったし、今年ブルースピリットも逃げそうで、先行馬も多くなり楽に逃げられないため厳しい競馬になると思います。
誕生月別成績(過去10年)からみる朝日FS 2020
以下、過去10年の誕生日別成績です。誕生月「3月以前」の馬で、3着以内に入ってたのは30頭中25頭でした。一方、誕生月が「4月以降」だった馬は、3着内率7.6%です。2歳馬なので、4月以降に遅く生まれた馬はまだ体が出来ていないということなのでしょうか??
誕生月 | 着度数 | 勝率 |
3月以前 | 8-9-8-72 | 8.2% |
4月以降 | 2-1-2-61 | 3.0% |
やはり2歳なので、早く生まれた方が有利ということと、今の競馬は、早く仕上がって早いうちに1勝して、将来に備えるっていうのが傾向だと思います。だからといって、4月生まれだからといって全然ダメということはないと思います。4月5日生まれのレッドベルオーブと4月4日生まれのモントライゼがこの理由で好走しないということはないと思いますし、少しの差なので気にすることはないと思います。
前走の出走頭数別成績(過去6年)からみる朝日FS 2020
阪神・芝1600メートルで行われた過去6年の3着以内馬18頭中10頭は、前走の出走頭数が「13頭以上」です。少頭数しか経験していない馬は割引き、多頭数で勝ってきた馬はプラスとみたほうがいいのでしょうか?
前走の出走頭数 | 着度数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
12頭以下 | 2-2-4-59 | 0.03 | 6.0% | 11.9% |
13頭以上 | 4-4-2-22 | 0.125 | 25.0% | 31.3% |
最近は2歳のレースを増やしすぎて、少頭数になりがちです。特に少頭数なりやすい中長距離の2,000mで、マイルのレースは頭数が揃うことが多いので、このようなデータになっているだけだと思います。前回12頭以下のレースを使ったからダメってことはなく、気にすることはないデータだと思います。
2歳馬の輸送について 朝日FS 2020
出走登録している殆どの馬が栗東の中、ドゥラモンドは美浦の馬で初の長距離輸送になります。他の馬に比べてマイナス要素にならないでしょうか?マスターはあまり輸送どうこうは気にしませんか?
競走馬は北海道から外厩から美浦栗東と、輸送になれていると思っているので、僕は輸送は全く気にしません。ドゥラモンドは前走アスター賞でもスタート出遅れてゴボウ抜きして、凄く強い内容でした。レースっぷりから見て、一番将来性を感じるのはこの馬なのですが、前走のレースのレベルがどうかなというのが気になるところです。
モントライゼの評価 朝日FS 2020
モントライゼの評価を教えてください。小倉2歳Sや京王杯2歳Sを見ると今一つな感じがするのですが、現在単勝4.7倍で3番人気です。妥当でしょうか?マスターがオッズを付けるなら何番人気ですか?
京王杯2歳Sはスローの2番手追走ながら、ゴール前危なかった感じがしました。更に今回はマイルで距離も伸びるし、先行馬も多くなることを考えるとちょっとどうかなのかなという感じです。マイルだと止まるかなっていうイメージがあるし、小倉2歳Sで勝った馬がその後G1で活躍することもあまりないし、単勝4.7倍で3番人気はちょっと過剰人気かなと感じます。ルメール騎手で人気になるのなら、評価を下げて他の馬買った方がいいかもと考えています。
ステラヴェローチェの脚質 朝日FS 2020
ステラヴェローチェは、新馬戦は先行して勝ち、サウジアラビアRCでは最後方から追い込んで勝ちました。逃げても追い込みでも好走出来るというのは強みでしょうか?
実は、ステラヴェローチェの新馬戦の内容はあまり強くないです。サウジアラビアRCは通用しないかと思ったら非常に強かったので、サウジアラビアRCの内容だけ走ればこの馬、という感じはするのですが、ちょっと評価が難しいです。逃げ差し自在ということは、ハイペースの時は控えることも出来るし、誰も行かなければ先行することも出来るので強味だとは思うのですが、新馬戦が気になるので、今この馬の評価については悩んでいるところです。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。