天皇賞(春)(GⅠ)/京都/定量/3200m(右・芝)
天皇賞春ですが、ちょっと頭数が13頭と寂しくなったものの、長距離ナンバーワンを争う意味ではメンバーが揃ったのかなというふうに思っております。
それでは過去のレースを順番に振り返っていきますが。
菊花賞
1つ目が菊花賞ですね。
上位がかなり出走してくるのですが、勝ったフィエールマン、2着エタリオウ、まずこの2頭を見ていこうと思います。
スローペースの競馬をどちらも後方にいたんですが、早めに動いていったのがエタリオウと。
これ2週目の向こう正面の展開図なんですが、後方から押し上げていって押し切りを狙ったんですが、ゴール前フィエールマンに差されての2着といった内容です。
なので自ら動いていったことを考えると、フィエールマンより上という評価ができるのかなと思います。
対してフィエールマンは、馬込みの中で脚をためて、ゴール前差しきるといった内容です。
ただこのとき休み明けだったことと、キャリアが浅かったことを考えると、やはりこれも強い内容だったと見ていいのかなと思います。
なのでフィエールマンとエタリオウはですね、展開次第で着順が入れ替わってもおかしくないよということを頭に入れておいてほしいなと思います。
3着はユーキャンスマイルですね。
ユーキャンスマイルは同じような位置にいて、ちょっと追い負けしての3着なので、この時点ではちょっと力が劣ったんですが、ただやはり長距離戦では堅実に走るので、この馬に関しても注意が必要ということですね。
あと5着のグローリーヴェイズは、不利な大外枠のスタートで、ちょっと位置取りも後ろ過ぎて、直線も大外を走ったことを考えると、着順ほどは能力差がないのかなという感じがしております。
なので展開次第でフィエールマンやエタリオウに迫ってもおかしくないという評価でいいのかなというふうに思います。
日経新春杯
次ですね、日経新春杯ですね。
このメンバーからは勝ったグローリーヴェイズが出走してくると。
グローリーヴェイズですが、このレース結構、想像以上に速いペースになってですね、後方の内側で脚をためて、直線も内から突き抜けるといった内容です。
もうちょっと走ってもいいかなという感じはしたんですが、やはりスタミナ勝負に持ち込まれても能力を発揮したという意味では価値があるのかなというふうに思います。
なのでこれも先ほどお話ししたように菊花賞では5着に負けてるんですが、枠順の差を加味すると今回好走してもおかしくないという評価でいいのかなと思います。
アメリカジョッキークラブカップ
次ですね、アメリカジョッキークラブカップですね。
このメンバーからはフィエールマンが出走してくると。
フィエールマンですが中団よりやや後方にいて、直線追い込んだんですが、勝ったシャケトラ、これが天皇賞は残念ながら故障で回避してしまった馬なんですが、シャケトラに迫ったところがゴールだったと。
レース内容としては、ちょっと仕掛け遅れのようにも見えたので、そういう意味ではレース内容としてはフィエールマンの方が圧倒的に上だったという評価でいいのかなと思います。
なので天皇賞も好走して当然かなと思います。
ダイヤモンドステークス
次ですね、ダイヤモンドステークスですね。
このメンバーからは勝ったユーキャンスマイルが出走してくると。
この日の府中はインコースが有利だったこともあって、人気薄のサンデームーティエが逃げて2着に残っているというレースです。
それを岩田ジョッキーがユーキャンスマイル、後方の内目に入れて直線も内から差しきるといった内容なので展開的には恵まれたんですが、ただ2着に2馬身半の差をつけているので、そういう意味では力が違ったという見方でいいのかなというふうに思います。
阪神大賞典
次ですね、阪神大賞典ですね。
シャケトラが圧勝したレースなんですが、それ以外が5馬身ちぎられているので、そういう意味ではこの阪神大賞典組は基本的には苦しいかなという評価なんですが、ただレース内容としては2頭でかなりとばしていって、早めに先頭に立って3着に粘ったロードヴァンドールが1番内容がよかったのかなという感じがしています。
なのでロードヴァンドールが楽に逃げられればチャンスはあるんですが、ただ今回内からヴォージュが逃げ宣言をしているので、そこがどうでるかなという感じがしています。
日経賞
最後ですね、日経賞ですね。
このメンバーからは勝ったメイショウテッコンと、2着のエタリオウが出走してくると。
メイショウテッコンは1枠をひいて誰も競りかけてこないので、楽に逃げて押し切ったといった内容です。
エタリオウは中団から早めに向こう正面で2番手に押し上げていって差し切りを狙ったんですが、かなり楽に逃げていた分差しきれなかったといった内容です。
今回の天皇賞は先ほどからお話ししているように、ヴォージュが逃げ候補でいるので、基本的にはエタリオウが逆転するという見方でいいのかなというふうに思っております。
展開をお見せしながら解説をすると、まず逃げ宣言をしているヴォージュが逃げをうつのかなと思っています。
ラップ的にはロードヴァンドールの方が速いので、そこがどうでるかなんですが。
いずれにせよこの2頭の先行から始まって、前回楽に逃げたメイショウテッコンあたりが3番手という感じなのかなというふうに思っています。
ちょっと内から見ていきますが、
ラッキーライラック
チェスナットコート
ちょっとこれ厳しいですね。
エタリオウ
堅実に追い込むので当然差しが届く展開になればこの馬が1番チャンスがあるのかなというふうに思います。
3番4番は苦しいですね。
一応ヴォージュが逃げるということですね。
メイショウテッコン
これも逃げた前回は強いんですが、相当展開が楽だったので、今回他に速い逃げ馬が2頭いることで押さえ程度かなと思います。
この2頭が競り合うと、実は離れた3番手で単騎逃げのぽつんとなったときに、チャンスがあるのかなと思っております。
カフジプリンスは前回メンバーに恵まれましたね、厳しいでしょう。
グローリーヴェイズ
菊花賞の内容を考えると、上位とはそんなに差はないのかなという感じがしますが、ただやはりエタリオウとフィエールマンの方がじゃっかん上という評価かなという感じがしています。
パフォーマプロミスは厳しいと。
ユーキャンスマイル
これも菊花賞3着、そのあとも3000m、3400mの重賞を使っているように長距離では一線級なので、高い評価を与えなければいけないなというふうに思っております。
フィエールマン
前回AJCCは仕掛け遅れで敗れてしまっただけなので、このキャリアの浅さでの菊花賞馬ということで、この馬も当然かなり高い評価を与える必要があるかなと思います。
ケントオーは厳しいと。
クリンチャー
最近の成績は悪いんですが、一応去年の天皇賞3着馬なので、長距離のスタミナ比べではチャンスがあるのかなと思います。
ロードヴァンドール
これも逃げればと思ったんですが、ヴォージュが逃げ宣言したのでちょっと苦しいかなといった評価です。
一応13頭、このように分析しております。
実は今週、日曜日が京都変則開催でして日月なので、ちょっと土曜日の馬場を見ることができないのでそこが難しいんですが、先週の馬場を見るかぎりそんなに前が極端に残るという馬場でもないので、そういう意味では人気どころが実力を発揮する可能性が高いのかなと。
あとはもう一度展開などをふまえて、最終的な予想をしたいなというふうに思っております。
天皇賞春の無料会員の解説は以上です。
また来週楽しみにしていてください。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。