宝塚記念 (2017年) 『断然人気のキタサンブラックが敗れる』
宝塚記念(2017年)は、単勝1.4倍と断然の1番人気に押されたキタサンブラック(武豊)が9着に敗れ、波乱の決着となった。 その波乱の決着を制したのは、3番人気のサトノクラウン(デムーロ)であった。 競馬理論の競馬予想で […]
2017/06/29 (木)馬名 | 単勝 |
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キタサンブラック | 1.4 |
シャケトラ | 8.5 |
サトノクラウン | 9 |
ミッキークイーン | 10.4 |
ゴールドアクター | 12.7 |
シュヴァルグラン | 12.7 |
レインボーライン | 23.8 |
ミッキーロケット | 32.5 |
スピリッツミノル | 110.5 |
ヒットザターゲット | 167.1 |
クラリティシチー | 188.5 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 6 | 7 | 7 | 8 | 8 | 枠 |
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 馬番 |
ミッキーロケット | ゴールドアクター | スピリッツミノル | クラリティシチー | シュヴァルグラン | シャケトラ | レインボーライン | ミッキークイーン | ヒットザターゲット | キタサンブラック | サトノクラウン | 馬名 |
牡4 | 牡6 | 牡5 | 牡6 | 牡5 | 牡4 | 牡4 | 牝5 | 牡9 | 牡5 | 牡5 | 性齢 |
58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 56 | 58 | 58 | 58 | 斤量 |
和田 | 横山典 | 幸 | 松山 | 福永 | ルメール | 岩田 | 浜中 | 川田 | 武豊 | Mデムーロ | 騎手 |
8 | 5 | 9 | 11 | 6 | 2 | 7 | 4 | 10 | 1 | 3 | 人気 |
6 | 2 | 7 | 10 | 8 | 4 | 5 | 3 | 11 | 9 | 1 | 着順 |
宝塚記念(2017年)は、単勝1.4倍と断然の1番人気に押されたキタサンブラック(武豊)が9着に敗れ、波乱の決着となった。
その波乱の決着を制したのは、3番人気のサトノクラウン(デムーロ)であった。
競馬理論の競馬予想では、能力さえ発揮できればG1でも通用するサトノクラウンに高い評価を与えていたが、単騎逃げ濃厚の展開面を重視しキタサンブラックを本命に予想してしまった。
レースでは、サトノクラウンは、中段よりやや後方の外目を追走し、4コーナーでは外からレインボーラインに被されそうになったが、怯まずに間を割って伸び、宝塚記念(2017年)を制覇した。
サトノクラウンの宝塚記念(2017年)の勝利という結果は、キタサンブラックの凡走とやや重に渋った馬場状態に恵まれたことは確かだが、G1級の能力を改めて示した。
よって、今後のG1戦線の競馬予想においても、サトノクラウンは能力さえ発揮できれば、宝塚記念(2017年)記念馬としての能力を発揮できると判断すべきである。
一方、宝塚記念(2017年)では、5番人気のゴールドアクター(横山典弘)が2着に入った。
ゴールドアクターは、中団の中で脚をため、3~4コーナーで内に進路を取ると、直線でいい脚を使ったが、2着止まりであった。
ゴールドアクターの宝塚記念(2017年)の2着という結果は、有馬記念馬の復調を感じさせる内容であった。
よって、今後のG1戦線の競馬予想においては、器用な脚質を生かせるようであれば、ゴールドアクターにも注意が必要である。
一方、宝塚記念(2017年)で断然人気に押されたキタサンブラックは、9着に敗れてしまった。
キタサンブラックの9着という敗戦は、これまでのように楽に先行するか、好位のインで脚を溜める展開では強さを発揮するが、外を回る競馬では能力を発揮できないことを示したものである。
よって、今後のG1戦線の競馬予想においては、内枠を引けばキタサンブラックが巻き返す可能性が高いが、外枠の場合には今回のように凡走もありえると判断すべきである。
以上のように、宝塚記念(2017年)は、キタサンブラックが敗れる波乱の決着となった。
競馬理論のファンの方は、宝塚記念(2017年)を見て、改めて競馬には絶対がないことを認識し、本命サイドの期待値の低い安い馬券は買わないように注意して頂きたい。
今週のメインレースは、春のグランプリ宝塚記念(2017年)である。
宝塚記念(2017年)は、フルゲート18頭に対し11頭の出走登録にとどまっており、キタサンブラックの一本被りの人気となりそうである。
そこで、競馬理論の競馬予想においては、宝塚記念(2017年)に出走登録している有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。
大阪杯組からは、6着のサトノクラウン(デムーロ)及び7着のミッキーロケット(和田竜二)が宝塚記念(2017年)に出走登録している。
サトノクラウンの大阪杯の6着という結果は、キタサンブラックにこそ力負けであったが、それ以外とであれば大きな差はない。
よって、宝塚記念(2017年)の競馬予想においては、デムーロ騎手が上手く騎乗するようであれば、サトノクラウンがキタサンブラックの2着争いに加わると判断すべきである。
ミッキーロケットの大阪杯の7着という結果は、力負けであったが、サトノクラウンとは0秒1差である。
よって、宝塚記念(2017年)の競馬予想においては、ミッキーロケットにも多少の注意を払うべきである。
ヴィクトリアマイル組からは、7着のミッキークイーン(浜中俊)が宝塚記念(2017年)に出走登録している。
ミッキークイーンのヴィクトリアマイルの7着という結果は、先行馬ですら馬場の内側を避ける展開で更に外を回らされてしまったものであり、度外視可能である。
よって、宝塚記念(2017年)の競馬予想においては、G1を2勝している実績を考慮して、ミッキークイーンにも押さえ程度の評価は与えるべきである。
天皇賞春組からは、1着のキタサンブラック(武豊)、2着のシュヴァルグラン(福永祐一)、7着のゴールドアクター(横山典弘)、9着のシャケトラ(ルメール)及び12着のレインボーライン(岩田康誠)が宝塚記念(2017年)に出走登録している。
キタサンブラックの天皇賞春の勝利という結果は、イン有利の馬場に恵まれたとは言えども、早め先頭で1馬身以上の差をつける強い内容であった。
よって、宝塚記念(2017年)の競馬予想においては、先行馬不在のメンバー構成をも考慮すると、断然の1番人気が予想されるキタサンブラックに本命級の高い評価を与えて当然である。
シュヴァルグランの天皇賞春の2着という結果は、キタサンブラックにこそ届かなかったものの、サトノダイヤモンドの追撃を封じたことは立派である。
よって、宝塚記念(2017年)の競馬予想においては、シュヴァルグランにもかなり高い評価を与えて当然であり、馬場や展開次第ではキタサンブラックとの差を詰めてもおかしくないと判断すべきである。
ゴールドアクター及びレイボーラインの天皇賞春の敗戦は、力負けであったことも確かだが、前が止まりにくい馬場によるものであり、着差ほど悲観すべき内容ではない。
また、シャケトラの天皇賞春の9着という結果は、スタートで出遅れたにもかかわらず好位を取りに行ったら折り合いを欠いてしまったものであり、度外視可能である。
よって、宝塚記念(2017年)の競馬予想においては、ゴールドアクター、シャケトラ及びレイボーラインに、キタサンブラックの相手候補程度の評価は与えるべきである。
以上のように、競馬理論の競馬予想では、宝塚記念(2017年)に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、宝塚記念(2017年)の最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、宝塚記念(2017年)の予想をお楽しみに。
宝塚記念(2016年)は、マリアライト(蛯名正義)が史上3頭目の牝馬による制覇で幕を閉じた。
競馬理論の競馬予想では、去年の有馬記念で牡馬相手にメドをつけたことを評価していたものの、さらなるメンバー強化と判断し、マリアライトの評価を下げてしまった。
レースでは、マリアライトは、中団の馬群の外目を追走し、ラブリーデイをマークするように大外から押し上げた。
そして、マリアライトは、直線でしぶとく伸びると逃げ粘るキタサンブラックを捕え、宝塚記念(2016年)を制覇した。
マリアライトの宝塚記念(2016年)の勝利という結果は、道悪適性の高さの差が出たものではあるが、牡馬の一線級を破ったことは立派である。
よって、秋のG1戦線の競馬予想においても、マリアライトに宝塚記念(2016年)馬として高い評価を与えるべきである。
一方、宝塚記念(2016年)で断然人気に推されたドゥラメンテ(デムーロ)は2着止まりであった。
競馬理論の競馬予想では、遠征帰りで仕上がり途上であったものの、能力の違いで押し切ると判断し、ドゥラメンテを本命に予想した。
レースでは、ドゥラメンテは、後方の馬群の中を追走し、4コーナーでも手応えが抜群だったが馬群に包まれたままであった。
ドゥラメンテは、直線で外に持ち出されると一気に脚を使ったものの、マリアライトにはクビ差だけ届かず、2着に敗れてしまった。
ドゥラメンテの宝塚記念(2016年)の2着という結果は、仕掛けが遅れた分だけ届かなかったが、負けて強しの内容であった。
よって、レース直後のアクシデントで引退となってしまったことは残念だが、ドゥラメンテの子供たちの走りに大いに期待したい。
一方、宝塚記念(2016年)では、2番人気のキタサンブラック(武豊)が3着に粘り込んだ。
キタサンブラックは、好スタートを切ると楽に先手を取った。
そして、キタサンブラックは、直線で一旦は後続を突き放したが、ゴール寸前で2頭に差されてしまい3着止まりであった。
キタサンブラックの宝塚記念(2016年)の3着という結果は、今までのように楽に先行する展開に恵まれたものではなく、どんどん力をつけていることを改めて示した。
よって、秋のG1戦線の競馬予想においても、キタサンブラックの先行粘り込みに常に注意を払って当然である。
以上のように、宝塚記念(2016年)は、牝馬のマリアライトの勝利で幕を閉じた。
競馬理論のファンの方は、マリアライトの宝塚記念(2016年)制覇だけでなく、ショウナンパンドラが去年のジャパンカップを制したように、今は牝馬のレベルが高く、牡馬の一線級相手でも通用することを頭に入れておいて頂きたい。