2019/11/28
京阪杯(G3)/京都競馬場/芝1200m/右/条件:サラブレッド系3歳以上/賞金:3900万

今週は、フルゲート18頭に対して19頭の出走登録馬があった京阪杯(2019年)の予想について解説する。
京阪杯は、スプリンターズステークス後の重賞ということもあり、一線級不在の混戦模様である。
スプリンターズステークス2着馬モズスーパーフレア(松山弘平)が1番人気となりそうだが、逃げを打てないと惨敗もあり得るので混戦模様である。
そこで、競馬理論の競馬予想では、京阪杯の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
まずはスプリンターズステークス組
2着のモズスーパーフレア・9着のリナーテ(三浦皇成)の合計2頭が出走登録している。
モズスーパーフレア
スプリンターズステークスの2着という結果は、逃げ馬にプラスに働くイン有利の馬場に恵まれたものだが、G1でスピードを見せたことは立派である。
よって、京成杯の予想では、楽に先手を取れるようであれば、モズスーパーフレアの逃げ粘りに本命級のかなり高い評価を与えて当然である。
リナーテ
スプリンターズステークスの9着という結果は、力負けであったが、差しが届き難い馬場状態によるものであり、着順ほど悲観すべき内容でもない。
なお、リナーテは、京王杯スプリングカップにおいて、スプリンターズステークス馬タワーオブロンドンと僅差の競馬をしており、大きな能力差はない。
よって、京成杯の予想では、差しが届く展開や馬場になるようであれば、リナーテの巻き返しに注意を払うべきである。
オパールステークス組
1着のアウィルアウェイ(北村友一)・2着のエイシンデネブ(藤岡康太)・3着のカラクレナイ(大野拓弥)・4着のパラダイスガーデン・6着のエントリーチケット(丹内祐次)・8着のフミノムーン(国分優作)・13着のビップライブリー(松岡正海)の合計7頭が出走を予定している。
アウィルアウェイ
オパールステークスの勝利という結果は、1枠を生かしてロスのない競馬をしてのものであり、力の違いを見せつけたわけではない。
よって、京成杯の予想では、アウィルアウェイにそれなりの評価は必要だが、過大評価は禁物である。
エイシンデネブ
オパールステークスの2着という結果は、前崩れの展開に恵まれたことは確かだが、最後方からよく追い込んだ。
よって、京成杯の予想では外の差しが届く展開になるようであれば、エイシンデネブの差し切りもあり得る。
カラクレナイ
オパールステークスの3着という結果は、外を回らされて早めに勝ちに行く競馬によるものであり、レース内容としては上位2頭と着差ほどの差はない。
よって、京成杯の予想では、展開次第で、カラクレナイがアウィルアウェイ及びエイシンデネブと互角の競馬が可能と判断すべきである。
パラダイスガーデン・エントリーチケット・フミノムーン・ビップライブリー
オパールステークスのレース内容は見所がなかった。
よって、京成杯の予想では、パラダイスガーデン、エントリーチケット、フミノムーン及びビップライブリーに高い評価は不要である。
JBCスプリント組
10着のファンタジスト(浜中俊)が出走登録している。
ファンタジスト
JBCスプリントの敗戦は、ダートだったので度外視可能である。
なお、ファンタジストは、セントウルステークスにおいて、レーコト勝利を収めたタワーオブロンドンについで2着に好走した実績がある。
よって、京成杯の予想では、ファンタジストにも押さえ程度の評価は与えるべきである。
キーンランドカップ組
4着のライトオンキュー(古川吉洋)・5着のナックビーナスの合計2頭が出走を予定している。
ライトオンキュー
キーンランドカップの4着という結果は、かなり外を回らされながらもタワーオブロンドンと0秒1差で走っており、重賞でも通用する能力を示した。
よって、京成杯の予想では、ライトオンキューにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
ナックビーナス
キーンランドカップの5着という結果は、外差しの馬が上位を独占する展開で逃げた割にはよく粘った。
よって、京成杯の予想では、気分良く先行できるようであれば、ナックビーナスの粘り込みにも注意を払うべきである。
桂川ステークス組
1着のアイラブテーラー(和田竜二)が出走登録している。
アイラブテーラー
桂川ステークスの勝利という結果は、休み明けで外から差し切る着差以上に強い内容であった。
よって、京成杯の予想では、急激なメンバー強化であっても、能力的に底を見せていないアイラブテーラーに注目して当然である。
以上、京阪杯に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、京阪杯(2019年)の最終的な予想を決断する。