アイビスサマーダッシュ(GⅢ)/新潟/別定/1000m(左・芝)
アイビスサマーダッシュは、1番人気に推されたダイメイプリンセス(秋山真一郎)の勝利で幕を閉じた。
競馬理論の競馬予想では、2連勝した直線競馬の着差以上に強い内容から、直線競馬では敵なしと判断し、ダイメイプリンセスを本命に予想した。
ダイメイプリンセス
レースでは、ダイメイプリンセスは、中団の馬群の中を追走した。
そして、ダイメイプリンセスは、手応え抜群ながらも前が壁になってなかなか仕掛けられなかったが、内目に進路を見つけると一気に突き抜け、アイビスサマーダッシュを制覇した。
ダイメイプリンセスのアイビスサマーダッシュの勝利は、仕掛けが遅れながらも2着のラブカンプーに1馬身以上の差をつけており、スピードの違いを見せつけた。
よって、今後も直線競馬の予想では、ダイメイプリンセスに本命級の高い評価を与えるべきである。
ただし、ダイメイプリンセスは1200m戦の重賞では一歩足りないことも確かである。
ラブカンプー
一方、アイビスサマーダッシュでは、2番人気のラブカンプー(ミルコ・デムーロ)が2着に入った。
競馬理論の競馬予想では、51キロの軽斤量でこの時期の短距離戦では特に有利な3歳牝馬ということで、ラブカンプーにもそれなりの高い評価を与えていた。
レースでは、ラブカンプーは、好スタートから楽に先手を取った。
そして、ラブカンプーは、ギリギリまで追い出しを我慢されて勝ちパターンに持ち込んだが、ダイメイプリンセスの決め手に屈してしまい、2着止まりであった。
ラブカンプーのアイビスサマーダッシュの2着という結果は、ダイメイプリンセスにこそ力負けであったが、初の古馬相手で3着以下を離したことは立派である。
よって、今後の短距離重賞戦線の競馬予想においては、先行力を生かせる馬場や展開になるようであれば、ラブカンプーの粘り込みにも注意を払うべきである。
ナインテイルズ
一方、アイビスサマーダッシュでは、8番人気のナインテイルズ(戸崎圭太)が3着に入った。
ナインテイルズは、先行する競馬でラブカンプーと馬体を併せながら脚を使って、3着に粘り込んだ。
ナインテイルズのアイビスサマーダッシュの3着という結果は、上位2頭にこそ離されてしまったものの、7歳の今が一番ピークであることを示した。
よって、今後の短距離重賞戦線の競馬予想では、展開に恵まれるようであれば、ナインテイルズにも押さえ程度の評価は与えるべきである。
以上のように、アイビスサマーダッシュは、ダイメイプリンセスの強さだけが目立つ一戦となった。
ただし、アイビスサマーダッシュは、直線競馬という特殊な条件のため、スプリント重賞にしては低調なメンバー構成であったことも確かである。
競馬理論のファンの方は、このとこを頭に入れて、次走以降におけるアイビスサマーダッシュ組に評価を下して頂きたい。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。