TOP > レース予想 > 函館記念
2023/07/11 2023/07/14

【函館記念2023予想】 ローシャムパークが重賞初制覇なるか?

出走日:2023年07月16日(日)
函館記念(G3)/函館競馬場/芝2000m/右/条件:サラブレッド系3歳以上/賞金:4000万円

「函館記念」過去のトラックバイアス

想定馬場は毎週土曜の夜に更新中
イン有利→ややイン有利→外回イン有利※→フラット→外有利 ※外を回り過ぎてインが有利の状態
年月日開催ダートコメント
23/7/16(日)函館フラットフラット前日の道悪残る
22/7/17(日)函館イン有利ややイン有利
21/7/18(日)函館フラットややイン有利
20/7/19(日)函館ややイン有利ややイン有利
19/7/14(日)函館フラットややイン有利芝Bコース替

 

今週は、フルゲート16頭に対して21頭もの出走登録があった函館記念(2023年)の予想について解説する。

 

函館記念は、サマー2000シリーズの第2戦である。

 

函館記念は、中心馬が不在の上に、ハンデ戦の重賞ということもあり、混戦模様である。

今年は、ローシャムパーク(ルメール)が人気となりそうだが、3勝クラスのスピカステークスで断然人気を裏切っているように、今年も波乱となってもおかしくはない。

 

そこで、競馬理論の競馬予想では、函館記念の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。

 

むらさき賞組

1着のローシャムパーク(ルメール)が出走登録している。

 

ローシャムパーク

むらさき賞の勝利という結果は、スローペース且つ直線でなかなか前が開かない展開を差し切っており、着差以上に強い内容であった。

 

なお、ローシャムパークは、スピカステークスで断然人気を裏切っているが、道悪で能力を発揮できなかったものと見るのが妥当である。

 

また、ローシャムパークは、セントライト記念で上位2頭にこそ及ばなかったが、2馬身半先着した4着のセイウンハーデスが七夕賞を制しているように、G3ならば能力上位である。

 

よって、函館記念の予想においては、人気であってもローシャムパークに高い評価を与えて当然である。

 

新潟大賞典組

3着のイクスプロージョン(和田竜二)・6着のハヤヤッコ(浜中俊)・11着のロングランの合計3頭が出走を予定している。

 

イクスプロージョン

新潟大賞典の3着という結果は、上位2頭からは大きく離されてしまったが、みんなで内側を空けて走ったことにより、外を回らされた馬が伸びない展開を考えると、着差ほど上位と能力差があったわけではない。

 

よって、函館記念の予想においては、外の差しが届く展開になるようであれば、イクスプロージョンにもそれなりの高い評価を与えるべきである。

 

ハヤヤッコ

新潟大賞典の6着という結果は、道悪適性が評価されて人気となっていたが、イクスプロージョンの更に外を回らされて伸びを欠いた。

 

なお、ハヤヤッコは、去年の函館記念馬だが、道悪に恵まれたというよりも、イン有利のトラックバイアスで内を突く展開に恵まれた。

 

よって、函館記念の予想においては、去年の勝ち馬であっても、ハヤヤッコに高い評価は不要である。

 

ロングラン

新潟大賞典の11着という結果は、全く見せ場がなかった。

 

よって、函館記念の予想においては、ロングランにも高い評価は不要である。

 

烏丸ステークス組

1着のブローザホーン(岩田康誠)が出走登録している。

 

ブローザホーン

烏丸ステークスの勝利という結果は、弱いメンバー構成と他馬が道悪に苦労したことに恵まれたことは確かだが、5馬身差で力の違いを見せつけた。

 

なおブローザホーンは、小倉の3勝クラスで6着に敗れたが、直線で前が塞がってのものであり度外視可能である。

 

それを除けば、ブローザホーンは、未勝利を勝ち上がり後、崩れなく走っており、能力的にも底を見せていない。

 

よって、函館記念の予想においては、急激なメンバー強化を考慮しても、ブローザホーンにそれなりの高い評価を与えるべきである。

 

去年の函館記念組

2着のマイネルウィルトス(丹内祐次)が出走を予定している。

 

マイネルウィルトス

去年の函館記念の2着という結果は、イン有利のトラックバイアスを出遅れて終始外を回らされながらも連対を確保しており、レース内容としては勝ったハヤヤッコを大きく上回る。

 

ただし、マイネルウィルトスは、不良馬場の福島民報杯で大差勝ちを収めているように、道悪の鬼であり、良馬場では少し能力が劣る。

 

よって、函館記念の予想においては、道悪になるようであれば、去年に続きマイネルウィルトスに高い評価を与えるべきである。

 

日経賞組

7着のキングオブドラゴン(富田)が出走登録している。

 

キングオブドラゴン

日経賞の7着という結果は、道悪で能力を発揮できなかったこともあるが、好位のインから伸びを欠いており力負けでもあった。

 

なお、キングオブドラゴンは、日経新春杯において、イン有利のトラックバイアスを生かしたといえども、好位のイン追走から2着に好走しており、逃げなくても競馬ができるようになった。

 

よって、函館記念においてキングオブドラゴンが好走するためには、イン有利のトラックバイアスで好位のインを追走するなど展開の助けが必要と判断すべきである。

 

宝塚記念組

15着のユニコーンライオン(国分優作)が出走を予定している。

 

ユニコーンライオン

宝塚記念の15着という結果は、たしかに負け過ぎだが、追い込み馬が上位を独占する前崩れの展開での逃げは同情の余地がある。

 

なお、ユニコーンライオンは、惨敗を繰り返したあとの福島記念を逃げ切った実績があり、近走の惨敗だけで能力が衰えたと見るのは早計である。

 

よって、函館記念の予想においては、気分良く先行してノーマークの競馬ができた場合には、ユニコーンライオンの粘り込みにも注意を払うべきである。

 

巴賞組

1着のアラタ(横山武史)・2着のドーブネ(武豊)・3着のテーオーシリウス(藤岡祐介)・4着のプライドランド・5着のルビーカサブランカ(吉田隼人)・13着のレッドジェニアルの合計6頭が出走登録している。

 

アラタ

巴賞の勝利という結果は、先行馬を見る絶好位を追走したことも確かだが、先行3頭が2~4着に残る前残りの展開をきっちりと差し切ったことは立派である。

 

なお、アラタは、去年の札幌記念で、ジャックドール、パンサラッサ、ウインマリリン、ソダシ、グローリーヴェイズあたりと互角の競馬をしており、ハンデ戦のG3ならば能力的に上である。

よって、函館記念の予想においては、アラタに高いもかなり高い評価を与えて当然である。

 

ドーブネ

巴賞の2着という結果は、前残りの展開で気分良く先行しながらも、アラタに差し込まれてしまった。

 

なお、ドーブネは、白富士ステークスや中山記念でもイン有利のトラックバイアスの単騎逃げの展開に恵まれての好走であった。

 

よって、函館記念の予想においては、ドーブネがアラタを逆転するためには、イン有利のトラックバイアスや楽に先行できる展開などかなりの助けが必要と判断すべきである。

 

テーオーシリウス・プライドランド

巴賞の敗戦は、前残りの展開に恵まれてのものであり、レース内容としては着順ほどの価値はない。

 

よって、函館記念の予想においては、テーオーシリウス及びプライドランドに高い評価は不要である。

 

ルビーカサブランカ

巴賞のレース内容は見どころがなかった。

 

よって、函館記念の予想においては、さらなるメンバー強化を考慮すると、ルビーカサブランカに高い評価は不要である。

 

以上、函館記念に出走登録している有力各馬の能力を分析した。

 

この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、函館記念(2023年)の最終的な予想を決断する。

 

過去10年の連対馬一覧表

年度

馬番

馬名

馬齢

人気

騎手

ハンデ

2022

1

1

ハヤヤッコ

6

7

浜中俊

57

2

5

マイネルウィルトス

6

1

Mデム

56

3

8

スカーフェイス

6

4

岩田康

55

2021

1

8

トーセンスーリヤ

6

2

横山和

56

2

4

アイスバブル

6

14

水口

55

3

15

バイオスパーク

6

12

池添

57

2020

1

14

アドマイヤジャスタ

4

15

吉田

54

2

6

ドゥオーモ

7

13

藤岡

53

3

2

バイオスパーク

5

3

和田

55

2019

1

4

マイスタイル

5

1

田中勝

56

2

6

マイネルファンロン

4

9

丹内祐

54

3

10

ステイフーリッシュ

4

3

中谷雄

57.5

2018

1

6

エアアンセム

7

5

藤岡佑

55

2

3

サクラアンプルール

7

7

田辺裕

57.5

3

14

エテルナミノル

5

13

四位洋

54

2017

1

12

ルミナスウォリアー

6

5

柴山雄

55

2

14

タマモベストプレイ

7

14

吉田隼

56.5

3

15

ヤマカツライデン

5

7

池添謙

55

2016

1

6

マイネルミラノ

6

3

丹内祐

56

2

8

ケイティープライド

6

13

浜中俊

52

3

10

ツクバアズマオー

5

9

吉田豊

55

2015

1

5

ダービーフィズ

5

3

岩田康

54

2

3

ハギノハイブリッド

4

10

藤岡康

56

3

1

ヤマカツエース

3

7

池添謙

53

2014

1

3

ラブイズブーシェ

5

2

古川吉

56

2

9

ダークシャドウ

7

8

ロー

58

3

2

ステラウインド

5

7

三浦皇

54

2013

1

8

トウケイヘイロー

4

3

武豊

57.5

2

1

アンコイルド

4

7

吉田隼

55

3

15

アスカクリチャン

6

8

岩田康

56

 

出走登録馬

馬名

馬齢

前走

馬名

馬齢

前走

ローシャムパーク

4

むらさき賞(3勝クラス)1

アルナシーム

4

垂水S(3勝クラス)1

マイネルウィルトス

7

2022年函館記念(G3)2

スカーフェイス

7

鳴尾記念(G3)8

ハヤヤッコ

7

新潟大賞典(G3)6

ローゼライト

5

シドニーT(3勝クラス)

1

イクスプロージョン

5

新潟大賞典(G3)3

   

ブローザホーン

4

烏丸S(3勝クラス)1

アラタ

6

巴賞(OP)1

キングオブドラゴン

6

日経賞(G2)7

ドーブネ

4

巴賞(OP)2

ユニコーンライオン

7

宝塚記念(G1)15

ルビーカサブランカ

6

巴賞(OP)5

ルペルカーリア 

5

都大路S(L)5

ヤマニンサルバム

8

巴賞(OP)6

 

マスターと椎名友希が『函館記念』の質問に答えます

Q1:函館芝2,000mの特徴

函館芝2,000mの特徴を教えてください。昨年は雨の重馬場で、ハヤヤッコが7番人気で勝ち、マイネルウィルトスが2着、スカーフェイスが3着、アラタは6着でした。道悪適正は出たレースだったのでしょうか?またマスターは洋芝適正はどれくらい重視しますか?

Q2:ローシャムパークの評価

セントライト記念で3着のローシャムパークが出走予定です。中団の好位から伸びましたが、ガイアフォースとアスクビクターモアには届かず3着でした。前走のむらさき賞では出遅れて後方馬群から直線馬に挟まれながらも伸びて勝ちました。前々走のスピカSは断然人気(単勝1.4倍)でしたが、直線は伸びず5着でした。この敗戦は重馬場が合わなかったとみるか、能力が足りなかったとみるか、マスターはどう考えますか?

Q3:新潟大賞典(G3)組の評価

新潟大賞典で3着のイクスプロージョン、6着のハヤヤッコ、7着のヤマニンサルバムが出走予定です。雨の不良馬場で、勝ったカラテと2着のセイウンハーデス以下は1秒以上離されました。イクスプロージョンは後方馬群、ハヤヤッコはその一頭分外を追走し、ヤマニンサルバムは中団からの競馬で直線は伸びませんでした。セイウンハーデスがセントライト記念で4着、2着のローシャムパークと0.5秒差と考えると、新潟大賞典組は今回のメンバーではどうでしょうか?

Q4:ブローザホーンの評価

烏丸S(3勝クラス)1着のブローザホーンが出走予定です。雨の不良馬場で、先行馬群から伸び、2着とは5馬身つけての圧勝でした。前々走は2番手追走から快勝し、2着のエンドロースは天皇賞春で7着でした。3走前の小倉の3勝クラスでは6着でしたが、中団の馬群からの競馬で直線は進路を探しながら伸び、上位とは大きな差はないように見えました。勝ち上がるまで9戦かかり、まだ強い相手と戦ってはいないと思いますが、マスターの評価を教えてください。

Q5:マイネルウィルトスの評価

昨年の函館記念で2着のマイネルウィルトスが1年振りに復帰予定です。昨年は雨の重馬場で最後方から捲っていき、先行の内目から伸びたハヤヤッコを追ってワンツーとなりました。2021年の超不良馬場の福島民報杯を大差で勝っており、道悪の適正はあったと思いますが、良馬場の目黒記念でも中団外目から早めに位置を上げて2着でした。休み明けでも買うべき1頭でしょうか?

Q6:キングオブドラゴンとユニコーンライオンの評価

キングオブドラゴンとユニコーンライオンについて。京都記念で対戦しており、この時はキングオブドラゴンが内の3番手に付け少し前が壁になりましたが粘り4着、ユニコーンライオンは逃げて7着でした。キングオブドラゴンは前走の日経賞でも内の好位を追走しましたが2,500mが長かったのか、粘れませんでした。日経新春杯ではキングオブドラゴンが2着、ハヤヤッコは6着でした。今回のメンバーではどうでしょうか?ユニコーンライオンは宝塚記念で逃げて15着で、7歳になり流石に衰えがあるのでしょうか?

Q7:巴賞組(OP)の評価

函館記念の巴賞組ですが、現時点で出走馬が確定していません。マスターはアラタを軸にしていましたが、函館記念に出走した場合、ハンデが重くなっても、アラタと2着のドーブネを上位にとりますか?また、マスターは4着のプライドランド(8番人気),5着のルビーカサブランカ(5番人気),6着のジェットモーション(11番人気)も相手に入れていました。出走してきたら面白そうと思う馬がいたら教えてください。

\なぜプロプランに人数制限しているのか?/
抽選申込みはコチラ
次回当選: 12/9 (土)AM11:00
この記事を書いた人
事務局スタッフ片山・麻生

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。

函館記念の記事

ローシャムパークが重賞初制覇なるか?
ローシャムパークが重賞初制覇なるか?  今週は、フルゲート16頭に対して21頭もの出走登録があった函館記念(2023年)の予想について解説する。 函館記念は、サマー2000シリー 続きはこちら
サンレイポケットが格の違いを見せつけるか?
サンレイポケットが格の違いを見せつけるか?   今週は、フルゲート16頭に対して18頭もの出走登録があった函館記念(2022年)の予想について解説する。   函館記念は、サマー2000 続きはこちら
アドマイヤジャスタが今年も波乱を演出できるか?
アドマイヤジャスタが今年も波乱を演出できるか? 今週は、フルゲート16頭に対して17頭もの出走登録があった函館記念(2021年)の予想について解説する。函館記念は、サマー2000シリーズの第2戦である。函館記 続きはこちら
Copyright©sucmedia Inc. All rights reserved.