ダイヤモンドステークス (2012年) 『フローテーションが念願の重賞制覇を果たせるか?』
今週のメインレースは、東京芝3400mの長丁場で行われる第59回ダイヤモンドステークスである。第59回ダイヤモンドステークスは、同じ長距離の天皇賞・春を占う意味でも注目されるが、中心馬不在のハンデ戦ということもあり、大混 […]
2012/06/29 (金)馬名 | 単勝 |
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フェイムゲーム | 2.7 |
ホウオウドリーム | 4.7 |
レジェンドセラー | 5.6 |
プレストウィック | 7.3 |
○地リッジマン | 7.5 |
ソールインパクト | 11.7 |
○外リッチーリッチー | 21.3 |
ハッピーモーメント | 25.2 |
ラブラドライト | 55.1 |
グランアルマダ | 57 |
トレジャーマップ | 118.5 |
トウシンモンステラ | 130.6 |
ダウンザライン | 158.2 |
サイモントルナーレ | 403.8 |
1 | 2 | 3 | 3 | 4 | 4 | 5 | 5 | 6 | 6 | 7 | 7 | 8 | 8 | 枠 |
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 馬番 |
○地リッジマン | ハッピーモーメント | プレストウィック | ラブラドライト | ホウオウドリーム | ソールインパクト | ○外リッチーリッチー | レジェンドセラー | トウシンモンステラ | ダウンザライン | サイモントルナーレ | グランアルマダ | トレジャーマップ | フェイムゲーム | 馬名 |
牡5 | 牡8 | 牡7 | セ9 | 牡4 | 牡6 | 牡5 | 牡4 | 牡8 | 牡4 | 牡12 | 牡6 | 牡7 | セ8 | 性齢 |
52 | 54 | 55 | 53 | 52 | 54 | 54 | 54 | 53 | 48 | 48 | 54 | 50 | 58.5 | 斤量 |
蛯名 | 津村 | 戸崎圭 | 中谷 | 松岡 | 福永 | 内田博 | 田辺 | 北村宏 | 石神 | 伊藤 | 三浦 | 江田照 | ルメール | 騎手 |
5 | 8 | 4 | 9 | 2 | 6 | 7 | 3 | 12 | 13 | 14 | 10 | 11 | 1 | 人気 |
2 | 6 | 5 | 13 | 7 | 3 | 4 | 10 | 8 | 9 | 14 | 11 | 12 | 1 | 着順 |
今週のメインレースは、東京芝3400mの長丁場で行われる第59回ダイヤモンドステークスである。第59回ダイヤモンドステークスは、同じ長距離の天皇賞・春を占う意味でも注目されるが、中心馬不在のハンデ戦ということもあり、大混戦模様である。
その大混戦の第59回ダイヤモンドステークスでは、ステイヤーズステークス組で2着のフローテーション(ルメール)、3着のトウカイエリート、4着のベンチャーナイン(武士沢)及び5着のドラゴンファイヤーが人気になりそうである。フローテーションは、菊花賞及びステイヤーズステークスで2着に好走した後の有馬記念でこそ9着に敗れてしまったが、有馬記念の9着は、ダイワスカーレット以外の先行馬総崩れの流れを先行してのものであり、着順ほどレース内容は悪くない。よって、急激にメンバーが弱化した第59回ダイヤモンドステークス、長距離なら崩れないフローテーションが好走する可能性は高いと第55回ダイヤモンドステークスでの競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、第59回ダイヤモンドステークストはウカイエリートのステイヤーズステークスの3着は、開幕週のイン有利の馬場で最内を突いてのものであって、レース内容的な価値は低い。このことは、前走のオープン特別の万葉ステークスで人気を裏切ったことからも分かる。よって、第59回ダイヤモンドステークス、ステイヤーズステークスの3着だけで、トウカイエリートに高い評価を与えるべきでないと競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、ベンチャーナインは、フローテーションと同じローテーションを歩んだが、菊花賞で6着、ステイヤーズステークスで4着、有馬記念で10着とすべてのレースでフローテーションに先着を許しており、現時点ではフローテーションよりも下と判断せざるを得ない。しかしながら、これら3戦の着差からもわかるように、それほど大きな能力差があるわけではないので、展開やハンデ次第では、ベンチャーナインがフローテーションを逆転してもおかしくはない。よって、第59回ダイヤモンドステークスでは、馬券の期待値を高めるために、地味であまり人気にならないベンチャーナインに、フローテーションと互角程度の評価を与えるべきと第55回ダイヤモンドステークスでの競馬理論の競馬予想は判断している。
一方、ドラゴンファイヤーのステイヤーズステークスの5着は、イン有利の馬場で外をまわされてのものであり、初芝であったことをも考慮すると、非常にいい内容であった。よって、第59回ダイヤモンドステークス、ドラゴンファイヤーにもそれ相応の高い評価を与えるべきと第55回ダイヤモンドステークスでの競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、トウカイエリートが6着に敗れた万葉ステークス組からは、4着のブレーヴハート、5着のブラックアルタイル(吉田隼人)及び7着のウインカーディナルも第59回ダイヤモンドステークスに出走を予定している。しかしながら、万葉ステークスの勝ち馬が準オープン特別でも通用していないニホンピロレガーロであったことからも分かるように、万葉ステークスは低レベルな一戦であった。よって、第59回ダイヤモンドステークス、万葉ステークス組のブレーヴハート、ブラックアルタイル、トウカイエリート及びウインカーディナルにあまり高い評価を与えるべきではないと第55回ダイヤモンドステークスでの競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、日経新春杯組からは、4着のホワイトピルグリム及び8着のドリームフライト(西田)が第59回ダイヤモンドステークスに出走を予定している。第59回ダイヤモンドステークスはテイエムプリキュアが逃げ切る前残りの流れであったので、先行して8着に敗れたドリームフライトよりもホワイトピルグリムに高い評価を与えるべきである。よって、第59回ダイヤモンドステークス、ドリームフライトではなく、ホワイトピルグリムを馬券対象として評価すべきと第55回ダイヤモンドステークスでの競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、中山で行われた準オープン特別の迎春ステークス組からは、1着のビービーファルコン(田中勝)、2着のモンテクリスエス(北村宏)、3着のエイシンダードマン及び5着のセタガヤフラッグが第59回ダイヤモンドステークスに出走を予定している。ビービーファルコン、モンテクリスエス及びエイシンダードマンの上位3頭は、着差が1馬身以内であったことからもわかるように、能力的に大きな差はない。よって、展開やハンデ次第では、ビービーファルコン、モンテクリスエス及びエイシンダードマンの3頭の着順は大きく入れ替わりそうである。なお、ビービーファルコン、モンテクリスエス及びエイシンダードマンの3頭が重賞でも通じるかどうかが問題になるが、ビービーファルコンがジャパンカップ馬スクリーンヒーロと差のない競馬をした実績やエイシンダードマンが菊花賞で4着に好走した実績を考慮すると、低調なメンバー構成の第59回ダイヤモンドステークスでは通用しそうである。よって、第59回ダイヤモンドステークス、迎春ステークス組のビービーファルコン、モンテクリスエス及びエイシンダードマンにも注目すべきと第55回ダイヤモンドステークスでの競馬理論の競馬予想では判断している。
以上のように、第55回ダイヤモンドステークスでの競馬理論の競馬予想は、第59回ダイヤモンドステークスに出走する有力各馬の能力を分析した。この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第59回ダイヤモンドステークスの最終的な予想を決断する。第55回ダイヤモンドステークスでの競馬理論の競馬予想のファンの方は、第59回ダイヤモンドステークスの予想をお楽しみに。
3400mという長距離の重賞である第55回ダイヤモンドステークス(G3)の結果を、マッキーマックス(藤田信二)が圧勝した。
今年の第55回ダイヤモンドステークスの結果は、近年の長距離重賞にしては珍しいハイペースとなった。そのため、ダイヤモンドステークスでは切れ味勝負の馬でなく、スタミナ型の馬が上位を独占した。
マッキーマックスは、第55回ダイヤモンドステークスの2週目の3・4コーナで不利を受けたにも関わらず、直線でインから抜け出して、レコードで快勝した。
第55回ダイヤモンドステークスでマッキーマックスは、結果菊花賞5着の実績が示すように、スタミナには自信がある。つまり、第55回ダイヤモンドステークスでマッキーマックスにとっては、ハイペースのスタミナ比べとなったことが、快勝の最大の要因である。
第55回ダイヤモンドステークスでマッキーマックスは長距離戦では今後も注目すべき1頭であることには違いないが、54キロの斥量に恵まれた感も否めない。また、長距離戦でペースが速くなることが稀な近年では、マッキーマックスが今後の重賞でも安定して走る可能性は高くない。
まして、第55回ダイヤモンドステークスで一流馬が出走する天皇賞ではマッキーマックスにとって厳しいレースになると判断せざるをえない。第55回ダイヤモンドステークスで結果2着のメジロトンキニーズ(吉田豊)及び結果3着のトウカイトリック(芹沢)も、長距離向きの馬であることを示した。
しかし、第55回ダイヤモンドステークスで2頭ともハンデ及び展開に恵まれた感が否めず、今後の重賞戦線で上位を賑わす可能性は極めて低いと第55回ダイヤモンドステークスでの競馬理論の予想結果は判断している。
以上のように、今年のダイヤモンドステークスの結果は、スタミナ比べのレースとなった。そのため、スローペース症候群といわれる近年では、ダイヤモンドステークスの結果内容は、次走以降のレースの参考にはならないと第55回ダイヤモンドステークスでの競馬理論の予想結果は判断している。