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『函館記念』番付、必勝コラム えぽち氏(回収率126%)~玉嶋亮の競馬予想コラム Vol.55

2023/07/17 更新

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必勝コラム えぽち氏(回収率126%)

自己紹介

えぽちと申します。

29歳、競馬歴は約3年です。

競馬を始めた1年目はビギナーズラックのおかげか?プラス収支で終えられましたが、2年目の収支はボロボロでした。3年目は、なんとかプラス収支で終えたいという気持ちよりも、もっと競馬が上手くなりたいという想いが強くありました。

回収率126%▼

https://twitter.com/umaumaumiyo/status/1672943828985323521?s=19

1週間のルーティン

月曜~水曜

前週に行われたオープンクラスのレース回顧をします。手順は以下の通りです。

①自分が予想した展開と相違がないかをチェック。

②各馬の通った進路から、そのレースで強い競馬をした馬をチェック。

③ ①②をチェックした上で、各馬の能力序列を整理。

木曜~金曜

まず、コース特徴はYouTubeでキーン校長が配信している「知ると知らずでは大違いシリーズ」を見て把握しています。その後、出馬表を見て、出走馬の最大出力、スタミナの確認、スピードタイプかパワー、スタミナタイプかの分類をします。

スタミナ(以下に示すPCI3)は、差し脚質の馬が、先行馬を差し切る能力があるかどうか判断するときに使います。いくらハイペースになり展開が恵まれたからと言って、追走力、さらに前を走る馬より速く走るためのスタミナが残っていなければ、現代の先行有利競馬では到底勝ち切れません。差しが届くと判断した時は先行馬のスタミナ<差し馬のスタミナが条件が成立する時です。逆に、レースラップがスローになればなるほどスタミナが関係なくなってきます。

スピードタイプかパワー、スタミナタイプかの判断は競馬ソフトのTARGETにある指標であるPCI3を用いて判断しています。

ー玉嶋コメントー

私の予想では『PCI3』を使っていないので、役に立つ指数なのか?はコメントできかねます。

ーつづきー

枠順確定後。。。

◎1着候補

〇1~2着候補

▲2~3着候補

△3着候補

週中に印をザックリ打っていきます。最終的な印はレース直前に決めるので、この時点では〇▲ばかりです。

土曜~日曜

前座となるレースの分析を行います。確認項目は以下の通りです。

①時計はどの程度出ているか

②最後1Fは軽いか?重いか?

③TBは内有利か?外有利か?フラットか?

①②③について、芝レースすべてを確認、レース内容を考慮した上で、最終予想を固めていきます。

馬券を買う買わないの判断をする最終局面入れば、オッズをシビアに見て判断する必要があります。週の予算上限は3000円と決めているので、配当が3000円未満の買い目はオッズフィルターを掛けて消しています。例外はありますが、「レース単体でガミらないように」をルールとして運用しています。また、単勝オッズ1倍台の馬は、よほどの理由がない限りは、原則として購入しません。

♦競馬の教科書、予想屋マスターを知って、変化は?

①2着までに入る馬だけを予想するようになりました。

それまでは3連複を中心に買っていたこともあり、「3着あるかも」の論理で、どこまでも印を回してしまい、その結果買い目も多くなるばかりか、予想の軸もブレブレで、客観的根拠に乏しい買い方になっていました。そんな時、玉嶋さんと予想屋マスターの対談を拝見し、「3着になる可能性はどの馬にもある。2着まではある程度実力がないと厳しい」という文面を見て「確かに!」と思い、それからは2着までに入りそうな馬だけを予想するようになりました。買い目も減り、予想も先行馬中心か差し馬中心かの分かりやすいものになりました。

ー玉嶋コメントー

これってとても大事なことを言っていて、2着までの馬を当てるのと、3着までの馬を当てるのって、競馬ファンが思っている以上に結構大きな差があります。3着って、難しいんです。それを踏まえた上で、大穴狙いの時は3着が難しいことを承知でリスクを背負って三連単まで拡げるのはOK、一方で、『H-H型』に寄せる2023年の安田記念やヴィクトリアマイル、マイラーズカップはすべて『馬連チャレンジ』で2着までの予想に留めています。「3着は読みづらいし、リスクを許容できない」という視点からです。

ーつづきー

②言語化できないレースは買わないようになりました。

これは予想屋マスターやかずまさんがYouTubeなどで口酸っぱく言ってることですが、「予想したレースを言語化できないということは、そのレースが見えていないということ」これを肝に銘じ、買い目を見せた時に、何を聞かれても答えられる明確な根拠がない限り、馬券は買わないようになりました。結果的に僕はこれで参戦レースが大幅に減った気がします。

ー玉嶋コメントー

予想がまとまらないから撤退するという判断は、大変良いと思います。以下に示す七夕賞のコラム『馬券の方針』についても、広義的には同じことです。

ーつづきー

③騎手を見なくなりました。

今までは馬と騎手の名前をセットで見ていましたが、リーディング上位騎手の名前を見ると、弱い馬でも好走しそうな気がして、素直な実力比較ができていませんでした。そのときに競馬の教科書に書かれていた、『F1ドライバーが軽トラックで200km/hで走れるか?』という文面を見て、ハッとしました。よくよく見てみると、「騎手のおかげで先行できた」「騎手のおかげで差し切れた」と思っていたレースは、実は馬の能力がそのまま出ただけということが分かるようになりました。

♦2022年の成績(参戦レース数、的中率、回収率、勝てるようになって生活や心境の変化は?)

参戦レース146R、的中率29%、回収率87%

馬券の買いすぎで控除率にやられてしまっていたことは明らかで、今年に入ってからはそれを改めました。

ー玉嶋コメントー

「予想したレースをすべて買っていた(馬券の買いすぎ)」状況で87%の回収率を叩けるなら、予想はそこそこマトモな部類に入ります。今年に入ってからは、条件の良いレースに絞って成績が好転しているということで、大変良いことだと思います。

ーつづきー

◆2023年の計画(予算、カテゴリー(芝orダート、クラス))

予算を週に3000円と決めて、目標は回収率130%に設定しました。直近の目標は、夏競馬を無事に乗り切ることです。毎年この時期に回収率がガクッと下がってしまうので、今はこれについて勉強中です。

ー玉嶋コメントー

無料メルマガコラムでも配信した通り、夏競馬って難しいんです。春秋よりも回収するのが難しいので、参戦のハードルを高く設定しておかないと、どんどん控除率に削られていきます。

バックナンバー 夏競馬の戦い方▼

https://www.keibariron.com/tamashima/65077.html

ーつづきー

◆その他

馬券を購入する直前で考えがまとまらないことがよくありました。馬券を購入する直前でいつも迷ってしまい、その結果、バタバタして買うのが通例でした。最近はそれを改め、レースの予想をメモに書き起こす作業をするようになりました。手順は。。。

①スタートしてからコーナーまでの距離と4コーナーからの直線の長さの確認し、メモ。

⇨スタートしてから隊列はすぐ決まるか?4コーナーはごちゃつきやすいか?検討し、メモ。

②当日のレースで時計は出ているか?ラスト1Fは軽いか?重いか?を確認し、メモ。

③想定されるレース展開はスロペース?ハイペース?メンバーと枠順を確認し、メモ。

④先行有利なら先行馬有利、差し有利なら差し馬有利として予想を固める。

これを毎回やるようになってからは、焦って馬券が買えないトラブルがなくなりました。

ー玉嶋コメントー

メモや寸評は、「必要であれば作る」でOKと思います(人それぞれ)。記事を書くのが目的化するのは良くないので、それはやめましょう(時間の無駄)。

ーつづきー

最後に、僕は玉嶋さんや予想屋マスター、Paddock Labが発信している予想方法を踏襲するだけで回収率が上がりました。そうは言っても、まだまだ自力で勝てる水準には達していないと思っているので、それができるように今後も頑張っていきたいと思います。

貴重な時間を割いて、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ローシャムパーク 見解

セントライト記念で人気を背負って、アスクビクターモア、ガイアフォースに後塵を拝し、自己条件から勝ち上がってきて、重賞は2度目の挑戦となります。この馬については、バトルボーンほど危険度は高くないと考えています。理由は2点。①セントライト記念で強い馬と対戦した経験があること(慣れ)、②3勝クラスではゴールまで末脚を伸ばす内容(バトルボーンは、ラストで余裕がなかった)。枠順次第のところはありますが、週中の能力比較での段階では「迂闊には消せないなー」と思っています。

函館記念 番付(あいうえお順)

ーーー

横綱

ーーー

大関

ーーー

関脇

ーーー

小結

アラタ

マイネルウィルトス

ユニコーンライオン

ローシャムパーク

ーーー

前頭以下

イクスプロージョン

キングオブドラゴン

スタッドリー

ドーブネ

ハヤヤッコ

ブローザホーン

ヤマニンサルバム

ルビーカサブランカ

レインフロムヘヴン

ロングラン 他

番付の意味

1ランク差

→枠順、トラックバイアス、展開次第では逆転可能。

2ランク差

→枠順、トラックバイアス、展開に恵まれても逆転困難。

秘密兵器

→過去のレースから、番付上位と互角に渡り合える可能性を秘めた馬。

※番付は、過去のレースにおける最大出力を評価する指標であり、この序列の通り決着することを示すものではありません。

函館記念 馬券の方針

番付で示す通り、大混戦。番付は、以前の配信で書いた通り、ハンデを考慮せずに出したものなので、ここにハンデが乗ってくれば、上位と下位の差がさらに小さくなる傾向となります。

上位も含め、非常の僅差であるため、予想としてはボックスのような形になってしまうと思います。しかし、それでは候補があまりに多くなりすぎるため、あまりオススメしません。例えば、予想した通りにボックスを組んでみて、買い目の半分をオッズの低い順から消してしまう(低配当がきたら、仕方ないと割り切る)方法があるかな?とは思います。ただ、オッズが割れすぎた場合にはオススメしづらいのと、ローシャムパークはバトルボーンほど危険な匂いがしないのは、上記で書いた通り。枠順、TBにもよりますが、凡走の可能性はそれほど高くないと考えています。

色々考えて、よほど特定の馬に偏って、そこに包囲網を敷けるだけの根拠がない限りは、馬券を買うこと自体が難しいレースかな?と週中では思っています。

以上を踏まえて、当日の枠順、馬場状態、オッズを確認して検討します。

メルマガ作成者:

玉嶋亮

メルマガ発行人:

予想屋マスター事務局

★告知『競馬の教科書 よくあるQ&A』 7/13(木)リリース★

質問例

Q1-9 レース映像の分析 予想や回顧は記録する?

分析結果や能力比較をどのように記録していますか?Excelで馬毎、レース毎に評価結果を残すような感じでしょうか?

玉嶋

記録は特に付けていません。私の場合は予想のプロではないので、芝オープンクラス年間200レース程度を記憶しておけば十分です。その程度のボリュームであれば、分析に時間を掛ければ記録を付けなくとも十分に記憶できます(「これって、どうだったっけ?」の場合は、記憶を呼び戻すために見返しますが)。具体的な作業手順レベルの話をすると、レース直後の回顧で「このレースのトラックバイアスは●●で、能力比較をした結果『番付』『序列』はこんなもん」を整理し、記憶しておきます。そうは言っても、所詮は人間の記憶ですから、曖昧な部分がどうしても残ります。ここまではレース直後の回顧。そして、レース当週では、特別登録のある馬を1頭ずつ再確認します。1度はレース直後に記憶していたことですから、その記憶と大きくズレていないかを1頭ずつ確認していけば、当週のレース能力比較が完成します。

予想屋マスター

JRA全ての馬のデータベースを頭の中に記憶しております。各レースの回顧(当日のトラックバイアスやコーナーごとの通った位置取りや道中のアクシデント)は、週間ギャロップのレース結果のところに全て赤ペンで記入し、電子保存をしております。記憶が曖昧なところに関しては、次のレースの予想をしながら、その結果の電子データを見返すことにより、頭の中のデータベースを常にバージョンアップしております。

Paddock Lab

オープン特別勝ちをTP69を基準とし、0.1秒=1ptのTPという数値でとしてレース毎に記録してあります。当時の対戦成績がベースになりますが、後日の対戦成績の結果から過去のTPを毎週修正しています。例えばオープン特別を勝った馬が重賞挑戦をし、全く歯が立たなかった場合は、そのオープン特別レースのTPが下がります(回顧をやって終わりではなく、その回顧が正しかったか?に遡って修正『回顧の回顧』)。逆に重賞で好走をしたならそのオープン特別レースのTPが上がります。このような修正が毎週連鎖的に修正されていくことで、各馬の能力把握が可能になり、その精度が上がります。また各レースがどのようなレースだったのか?のコメントも残してあります。

かずま

基本的には大体記憶してるかなあ。重賞に出てくるような馬なら8割くらいはどんなキャラでどんな適性があるか、覚えてると思うよ。毎回予想するたびに記事に書いて言語化しているから、それで脳に刻まれていくのはあるかな。アウトプットしたものが脳に残っていくからね。記事に書いたものを読み返すことはあるから、何に残しているか?という問いの答えは「記事」になるかな。

玉嶋(総括)

予想のプロとアマで答えが割れました。記憶できて、記録する必要がないならば記録する必要がなくて、記憶できなくて運用できないのなら、記録する必要がある。というだけのハナシだけだと思います。自己満足のためのメモなのであれば、一切不要です(時間の無駄)。本書を読んでくださっている方々はアマチュアだと推察しますから、基本的には記憶に頼るだけで十分だと思います。「これって、どうだっけ?」記憶が曖昧なシーンにだけ、レース映像やラップを見返せば用が足りると思います。これは私の運用ですが、メモを作る・見返す時間があるなら、レース映像を見返す方が手っ取り早いです。レース映像を言語化して補完しておくのって、意外と難しいので。もう少し踏み込んで言うと、その当時に書いた回顧はそこで終わりではなく、レースが終わる度に修正する必要があります。その修正を記録に反映するのって、相当な手間と労力が必要で、「じゃあ、そこまでできるの?」というハナシになります。ちなみに、MTPの場合は、Paddock Labの回答でもあった通り、過去のレースを見返して矛盾がないように数値を修正するそうです。Paddock Labは競馬が本業だからそれができますが、アマチュアの立場で予想している人に、それは難しいのではないでしょうか?例えば、2022年の朝日杯FS(ドルチェモア他)、ホープフルS(ドゥラエレーデ他)は、春のトライアル、皐月賞、ダービー、宝塚記念と進んでいく毎に、レースレベルを下方修正していく必要がありました。記録を付けていたとして、それを書き直すことは現実的にできるでしょうか?この2レースだけならできるかも知れませんが、これを全レースでやる必要がありますから、その作業に忙殺されて、本質的にやるべきである分析が疎かになってしまうのが目に見えます(だから、私は記録することに重きを置かない)。読み返した時に認識のズレがあれば、自分をミスリードする原因にもなりますから、そういう意味も含めてレース映像を見返して分析して、記憶の整理をする方が良いと考えています。

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この記事を書いた人
玉嶋亮

30代半ば/本業:士業/大学から本格的に競馬を始める。予想屋マスターを知り、理論的な競馬の分析に目覚める。リトル予想屋マスターを目指し、予想法を徹底的にコピーした。時間の制約があるため、芝オープンのみにフィールドを限定している。凱旋門賞の単勝万馬券、AJCCの288万円等の的中実績あり。「単勝多点」「変則フォーメーション」等多彩な馬券術に定評がある。「競馬の教科書」は個人出版ながら異例のベストセラー。「別冊」は予想屋マスターとの共著で再びベストセラー。日本一の競馬作家になるのが夢。Twitter(keiba_tamashima)

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