読売マイラーズカップ(GⅡ)/京都/別定/1600m(右・芝)
今週は、フルゲート18頭に対して15頭の出走登録馬があったマイラーズカップ(2020年)の予想について解説する。
マイラーズカップは、1着に安田記念の優先出走権が与えられるということもあり、2020年のマイル戦線を占う意味でも注目を集める。
安田記念、マイルチャンピオンシップと2019年のマイルG1を2勝したインディチャンプが単勝1倍台の断然人気になりそうである。
そこで、競馬理論の競馬予想では、マイラーズカップの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
まずは中山記念組
4着のインディチャンプ(福永祐一)が出走登録している。
インディチャンプ
中山記念の4着という結果は、前が止まらないスローペースの展開と58キロの斤量で伸びを欠いた。
なお、中山記念の2着馬ラッキーライラックは次走で大阪杯を制しており、G2にしてはかなりレベルの高い一戦であった。
また、インディチャンプは、安田記念及びマイルチャンピオンシップとG1を2勝もしており、マイル戦線では現役最強である。
よって、マイラーズカップの予想では、叩き2走目で臨むインディチャンプが去年の雪辱を果たす可能性が高いと判断すべきである。
阪急杯組
2着のフィアーノロマーノ(川田将雅)が出走を予定している。
フィアーノロマーノ
阪急杯の2着という結果は、2着に繰り上がりとなったように、不利さえなければ勝っていたと思わせる内容だった。
なお、阪急杯で3着のダイアトニックは、直線での不利がなければ、高松宮記念を制したはずであり、レースのレベルも悪くない。
また、フィアーノロマーノは、ダービー卿チャレンジトロフィーを好時計で制しており、距離延長も問題がない。
よって、マイラーズカップの予想では、フィアーノロマーノにもかなり高い評価を与えて当然である。
東京新聞杯組
6着のヴァンドギャルド(岩田望)・9着のレッドヴェイロン(浜中俊)の合計2頭が出走登録している。
ヴァンドギャルド
東京新聞杯の6着という結果は、スタートで大きく出遅れた分だけ届かなかったが、勝ち馬から0秒2差まで差を詰めたことは立派である。
なお、ヴァンドギャルドは、3連勝の強い内容から重賞でも通用する能力を秘める。
よって、マイラーズカップの予想では、ヴァンドギャルドの巻き返しにも注意を払うべきである。
レッドヴェイロン
東京新聞杯の9着という結果は、1番人気を裏切ってしまったが、イン有利の馬場で外を回らされてしまっており、着順ほど悲観すべき内容ではない。
なお、レッドヴェイロンは、東京新聞杯でこそ崩れてしまったが、NHKマイルカップ3着を含め、それ以前はどんな相手でも崩れなく走っている。
よって、マイラーズカップの予想では、開幕週の馬場なので不安は残るが、差しが届く展開になるようであれば、レッドヴェイロンにも高い評価を与えるべきである。
洛陽ステークス組
1着のヴァルディゼール(北村友一)が出走を予定している。
ヴァルディゼール
洛陽ステークスの勝利という結果は、好位から抜け出して力の違いを見せつけたが、弱いメンバー構成に恵まれたことも確かである。
なお、ヴァルディゼールは、展開に恵まれたとは言えども、シンザン記念勝ちの実績がある。
よって、マイラーズカップの予想では、急激なメンバー強化ではあるものの、ヴァルディゼールに押さえ程度の評価は与えるべきである。
フェブラリーステークス組
12着のワイドファラオ(岩田康誠)が出走登録している。
ワイドファラオ
フェブラリーステークスの12着という結果は、ダート戦であった上に、ハイペースに巻き込まれており、度外視可能である。
なお、ワイドファラオは、楽に逃げを打てたニュージーランドトロフィーで勝利をおさめている。
よって、マイラーズカップの予想では、開幕週の馬場を考慮すると、楽に逃げを打てそうな場合には、ワイドファラオの逃げ粘りにも注意を払うべきである。
ダービー卿チャレンジトロフィー組
9着のブラックムーン(松山弘平)が出走を予定している。
ブラックムーン
ダービー卿チャレンジトロフィーの9着という結果は、小回りの中山コースだったとはいえども、見所はなかった。
よって、マイラーズカップの予想では、開幕週で差しが届きにくい馬場になりそうなことを考慮するとブラックムーンに高い評価は不要である。
以上、マイラーズカップに出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、ハンデ、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、マイラーズカップ(2020年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。