マイラーズカップ。1970年に5歳(現4歳)以上の混合の別定の重賞競走、マイラーズカップとして創設、第1回は阪神競馬場の芝1600mで施行され、創設当初は安田記念ではなく天皇賞(春)の前哨戦の1競走として位置付けされていた。
1984年からはグレード制施行によりGIIに格付け及び中央競馬における短距離路線の充実化に伴い安田記念の前哨戦の1競走として定着することになる。
1996年からは地方所属の騎手が騎乗可能になり、2000年からは指定交流競走に指定、地方所属の競走馬も出走可能になった。2004年からは国際競走に指定されると同時に国際グレードでGIIに格付けされた。
2007年からは、2006年12月に阪神競馬場の外回りコースが新設された事により、第1コーナーポケットを発走地点とするコースから向正面を発走地点とする外回りコースに変更された。
2012年からはマイル路線のローテーション整備により、施行日・施行場をアンタレスステークスと交換し、京都競馬場での開催に変更された。
安田記念を目標とし、1400m以下を適正距離としないマイラーが始動する競走でもあり、ダービー卿チャレンジトロフィー・京王杯スプリングカップと並び安田記念の前哨戦に位置付けされ、1984年に4着に敗れたハッピープログレスを始め安田記念の優勝馬が多く輩出したが、1994年の優勝馬ノースフライトを後に安田記念の優勝馬が出ることが無くなっていた。しかし2005年で3着に敗れたアサクサデンエンが11年ぶりに安田記念を制覇した。また2006年からは、この年に新設されたヴィクトリアマイルの前哨戦としての機能も持つこととなり、ダンスインザムードとアパパネがここをステップにヴィクトリアマイルを制した。
現在の優勝レイの配色は、青色地に黄色文字となっている。なお、新聞社が社杯を提供する重賞競走は多々あり、読売新聞社以外の全国紙各社は東西で重賞の社杯提供を行っているが、読売新聞社は関西圏の当競走のみで関東圏では社杯を提供する重賞競走が現在は存在しない。
出走資格は、サラ系4歳(旧5歳)以上のJRA所属の競走馬、地方所属の競走馬(2頭まで)及び外国調教馬(9頭まで)。
負担重量は56kg、牝馬は2kg減を基本とし、
施行日当日から1年前の開催週以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は2kg増
施行日当日から1年前の開催週以降の牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増
施行日当日から1年前の開催週より過去のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増
以上の条件で斤量が課せられる。ただし2歳時の成績を除く。
24/12/8 (日) 読売マイラーズカップ(GⅡ)/京都/別定/1600m(右・芝)
今週のメインレースは、第46回読売マイラーズカップである。
第46回マイラーズカップは、安田記念を占う意味でも注目を集める。そこで、競馬理論の競馬予想では、第46回マイラーズカップに出走する有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。
阪急杯組からは5着のダノンシャーク(福永祐一)が第46回マイラーズカップに出走する。
ダノンシャークの阪急杯の5着という結果は、道悪で58キロの斤量を背負ってのものであり、悲観すべき内容ではない。
なお、ダノンシャークは、岩田康誠騎手のロスのない好騎乗に恵まれたとはいえども、マイルチャンピオンカップ馬である。
よって、第46回マイラーズカップの競馬予想においては、開幕週の馬場でマイルチャンピオンシップと同様のロスのない競馬ができれば、ダノンシャークの巻き返しの可能性が高いと判断すべきである
一方、マイルチャンピオンシップ組からは、2着のフィエロ(福永祐一)が第46回マイラーズカップに出走する。
フィエロのマイルチャンピオンシップの2着という結果は、コース取りの差を考慮すると、ダノンシャークを上回る一番強い内容であった。
よって、第46回マイラーズカップの競馬予想においては、 休み明けではあってもフィエロに高い評価を与えるべきである。
一方、ダービー卿チャレンジトロフィー組からは、3着のインパルスヒーロー、4着のエキストラエンド、6着のクラレント(幸英明)、11着のマイネルエリメンダ(柴田未崎)、14着のシャイニープリンス(川田将雅)及び15着のタガノブルグ(酒井学)が第46回マイラーズカップに出走する。
インパルスヒーロー、エキストラエンド及びクラレントは、ダービー卿チャレンジトロフィーにおいて0秒1差で走っており、大きな能力差はない。
よって、第46回読売マイラーズカップの競馬予想においては、インパルスヒーロー、エキストラエンド及びクラレントの着順は展開次第で入れ替わると判断すべきである。
なお、第46回読売マイラーズカップにおいてこの中で特に注意を払うとすれば、斤量が2.5キロ減となり先行力のあるクラレントであろう。
また、エキストラエンドは、京都の芝コースが得意なので、開幕週の馬場を生かすロスのない競馬ができれば好走可能と判断すべきである。
一方、シャイニープリンスのダービー卿チャレンジトロフィーの14着の敗戦は、直線で大きな不利を受けてのものであり、度外視可能である。
よって、第46回マイラーズカップの競馬予想においては、前走以外崩れていないシャイニープリンスがダービー卿チャレンジトロフィー組で再先着を果たしてもおかしくないと判断すべきである。
一方、マイネルエリメンダ及びタガノブルグは、ダービー卿チャレンジトロフィー組の冴えないレース内容を見る限り、第46回マイラーズカップの競馬予想において高い評価は不要である。
一方、京都金杯組からは、5着のグランデッツァ(ルメール)が第46回マイラーズカップに出走する。
グランデッツァの京都金杯の5着という結果は、スローの2番手追走の展開を考慮すると、少し残念な内容であった。
よって、第46回読売マイラーズカップの競馬予想においては、グランデッツァが好走するためには好位のインを追走するなど開幕週の馬場を生かす必要があると判断すべきである。
一方、東京新聞杯組からは、3着のフルーキー(浜中俊)が第46回マイラーズカップに出走する。
フルーキーの東京新聞杯の3着という結果は、直線で前が壁になる不利を受けてのものであり、負けて強しの内容であった。
よって、第46回読売マイラーズカップの競馬予想においては、フルーキーにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
一方、愛知杯組からは、1着のディアデラマドレ(藤岡康太)が第46回マイラーズカップに出走する。
ディアデラマドレの愛知杯の勝利という結果は、着差以上に強い内容で牝馬限定のG3では力が違うことを示した。
よって、第46回読売マイラーズカップの競馬予想においては、外の差しも不利のない馬場ならディアデラマドレに高い評価を与えるべきだが、開幕週のイン有利の馬場となった場合には押さえ程度の評価にとどめるべきである。
一方、六甲ステークス組からは、1着のテイエムタイホー(松田大作)及び3着のヒストリカル(松山弘平)が第46回マイラーズカップに出走する。
テイエムタイホーの六甲ステークスの勝利という結果は、スローペースの好位のインを追走する展開に恵まれてのものであり、3馬身半の着差ほど圧倒的な力を見せたわけではない。
よって、第46回読売マイラーズカップの競馬予想においては、急激にメンバーが強化するテイエムタイホーが好走するためには展開の助けが必要と判断すべきである。
一方、ヒストリカルの六甲ステークスの勝利は、外を回らされて脚を余しただけであり、テイエムタイホーと大きな能力差はない。
よって、第46回読売マイラーズカップの競馬予想においては、外の差しも届く展開になるようであれば、ヒストリカルに多少の注意を払う必要があるが、開幕週でイン有利の馬場となった場合には高い評価は不要である。
以上のように、競馬理論の競馬予想では、第46回読売マイラーズカップに出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第46回マイラーズカップの最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、第46回マイラーズカップの予想をお楽しみに。
開催日:2023/04/23
着順 | 馬番 | 馬名 | MI | 性別 | 馬齢 | 斤量 | タイム | 基 | KP | BP | AP | TP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 10 | シュネルマイスター | 82 | 牡 | 5 | 58 | 01:31.5 | 80 | 0 | 0
|
0
|
2
|
2 | 7 | ガイアフォース | 81 | 牡 | 4 | 58 | 01:31.5 | 80 | 0 | 0
|
0
|
1
|
3 | 15 | ソウルラッシュ | 79 | 牡 | 5 | 58 | 01:31.6 | 79 | 0 | 0
|
0
|
0
|
4 | 13 | シャイニーロック | 75 | 牡 | 7 | 57 | 01:31.6 | 79 | -2 | 0
|
0
|
-2
|
5 | 8 | マテンロウオリオン | 75 | 牡 | 4 | 57 | 01:31.7 | 78 | -2 | 0
|
0
|
-1
|
6 | 11 | ビーアストニッシド | 74 | 牡 | 4 | 57 | 01:31.8 | 77 | -2 | 0
|
1
|
-2
|
7 | 12 | キングエルメス | 73 | 牡 | 4 | 57 | 01:31.9 | 76 | -2 | 0
|
0
|
-1
|
8 | 14 | エアロロノア | 75 | 牡 | 6 | 57 | 01:32.0 | 75 | -2 | 0
|
1
|
1
|
9 | 3 | ジャスティンスカイ | 74 | 牡 | 4 | 57 | 01:32.0 | 75 | -2 | 0
|
0
|
1
|
10 | 4 | サヴァ | 72 | 牡 | 5 | 57 | 01:32.1 | 74 | -2 | 0
|
0
|
0
|
11 | 9 | ザイツィンガー | 72 | 牡 | 7 | 57 | 01:32.1 | 74 | -2 | 0
|
0
|
0
|
12 | 1 | グラティアス | 74 | 牡 | 5 | 57 | 01:32.1 | 74 | -2 | 0
|
0
|
2
|
13 | 2 | トリプルエース | 72 | 牡 | 6 | 57 | 01:32.2 | 73 | -2 | 0
|
0
|
1
|
14 | 5 | ゴールデンシロップ | 72 | 牡 | 5 | 57 | 01:32.3 | 72 | -2 | 0
|
1
|
1
|
15 | 6 | ダイメイフジ | 60 | 牡 | 9 | 57 | 01:33.1 | 64 | -2 | 0
|
0
|
-2
|
12/7(土)中日新聞杯12/8(日)阪神JF・カペラS※更新をお待ちください
過去5年のトラックバイアス
4/21(日)京都
開幕週ながらもフラット
4/23(日)京都
開幕週
4/24(日)阪神
4/25(日)阪神
4/26(日)京都
開幕週
4/21(日)京都
開幕週
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24/12/1 06:36更新