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2012/06/29 2016/08/19

【 安田記念2012予想】 ウオッカVSディープスカイのダービー馬対決を制するのは?

出走日:2012年07月01日(日)
農林水産省賞典 安田記念(GⅠ)/東京/定量/1600m(左・芝)

今週のメインレースは、アジアマイルチャレンジ最終戦の第59回安田記念である。第59回安田記念は、ウオッカ(武豊)とディープスカイ(四位)との3度目のダービー馬対決ということで注目される。これまでの対戦成績は、1勝1敗と五分だが、マイルが舞台となる今回はどちらが勝利を収めるのだろうか?

一昨年のダービー馬ウオッカは、去年と同じように、ヴィクトリアマイルをステップレースとして、第59回安田記念に出走する。ウオッカは、同じ東京1600mが舞台のヴィクトリアマイルを、7馬身差という記録的な大差で圧勝している。 更に、ウオッカは、去年の安田記念でも3馬身以上の差で快勝しており、第59回安田記念が行われる東京のマイル戦は最も得意な舞台である。 よって、第59回安田記念においても、ウオッカには本命級のかなり高い評価を与えるべきと競馬理論の競馬予想では判断している。

一方、ディープスカイは、成長途上の3歳秋の時点で、ウオッカと五分の競馬をしており、実績的にも実力的にもウオッカと互角である。また、ディープスカイは、NHKマイルカップを制しているように、東京のマイルも得意な条件である。ディープスカイに関して気になるとすれば、前走の産経大阪杯でドリームジャーニーに外から差されてしまったことである。

しかしながら、ディープスカイの産経大阪杯の2着は、休み明けで59キロの斤量を背負いながらも、出し抜けを食らわせたドリームジャーニーをゴール前で差し返す脚を披露しており、2着といえども悲観すべき内容ではない。 また、ディープスカイは、初勝利まで6戦も要していることからも分かるように、休み明けが得意なわけでもない。 よって、叩き2走目となる第59回安田記念の競馬予想において、ディープスカイが好走する可能性はかなり高いと競馬理論では判断している。

そこで、問題となるのは、ウオッカとディープスカイとの比較だが、第59回安田記念の出走メンバーを見渡す限りハイペースにはならなそうなので、現時点では先行力のあるウオッカがディープスカイをややリードと判断している。 しかしながら、2頭に大きな力の差はないので、先週の大雨の影響で内が伸び難い馬場状態となっているようであれば、ディープスカイの逆転も十分あり得ると競馬理論の競馬予想では判断している。

一方、マイラーズカップ組からは、1着のスーパーホーネット(藤岡佑)、2着のカンパニー(横山典)、3着のスマイルジャック(岩田康)、5着のアブソリュート(田中勝)、9着のタマモサポート(津村)及び10着のライブコンサートが第59回安田記念に出走を予定している。マイラーズカップにおいて、スーパーホーネットは、58キロの斤量で、1000m通過60秒2の超スローペースを外から差しきっており、着差以上の強さを見せつけた。

また、スーパーホーネットは、去年の秋のマイル王決定戦のマイルチャンピオンシップにおいて2着に敗れはしたものの、大外を回って勝ちにいく横綱競馬での2着であって、レース内容的には勝ったブルーメンブラットを大きく上回る。 更に、スーパーホーネットは、去年の秋緒戦の毎日王冠において、ウオッカを差し切ってもいる。 これらのことから、第59回安田記念において、スーパーホーネットがダービー馬2頭と互角の競馬をしてもおかしくないと競馬理論の競馬予想では判断している。

一方、カンパニーは、G1では今一歩足りない成績を繰り返しているように、ウオッカ、ディープスカイ及びスーパーホーネットの3頭よりは力が見劣る。しかしながら、カンパニーは、去年の天皇賞・秋において、ウオッカ及びディープスカイと同タイムで走っているように、決定的な能力差があるわけではない。 よって、第59回安田記念において、ダービージョッキーとなり絶好調の横山騎手がインで待機させて一発を狙う競馬をさせれば、カンパニーが馬券圏内に飛び込む可能性もあり得ると競馬理論の競馬予想では判断している。

一方、スマイルジャック、アブソリュート及びタマモサポートは、マイラーズカップのレース内容及びこれまでの戦績を見る限り、一線級相手の第58回安田記念では通用しない。

一方、京王杯スプリングカップ組からは、1着のスズカコーズウェイ(後藤)、2着のトウショウカレジ(内田博)、3着のファリダット(安藤勝)、7着のスマイルジャック(岩田)及び12着のリザーブカード(三浦)が第59回安田記念に出走する。京王杯スプリングカップは、準オープンを勝ちあがったばかりのスズカコーズウェイが勝利を収めているように、一線級が不在のメンバーであった。

よって、第59回安田記念の競馬予想においては、京王杯スプリングカップ組にあまり高い評価をすべきではない。 なお、京王杯スプリングカップ組の中では、中段で上手く競馬を進めたスズカコーズウェイや直線でポッカリと開いた最内を突いたファリダットよりも、直線で外に持ち出すまでに苦労して脚を余した感のあるトウショウカレッジに、高い評価を与えるべきと競馬理論の競馬予想では判断している。

別路線組では、高松宮記念を制覇してG1馬の仲間入りを果たしたローレルゲレイロ(藤田)も第59回安田記念では注目される。しかしながら、ローレルゲレイロの高松宮記念の勝利は、テンの3ハロン33秒1というG1のスプリント戦にしては遅い流れをマイペースで逃げる展開及び最終日にもかかわらずイン有利の馬場状態に恵まれてのものであり、過大評価は禁物である。 よって、距離が400mも伸びて逃げ馬が揃っている第59回安田記念の競馬予想では、高松宮記念馬というだけでそれなりに人気になるローレルゲレイロを押さえ以下の評価にとどめるべきと競馬理論では判断している。

一方、香港からは、アルマダ(ホワイト)及びサイトウィナー(ブレブル)が第59回安田記念に出走する。アルマダは、8歳馬となるが、去年の安田記念でウオッカの2着に好走しており、一概に無視することもできない。しかしながら、アルマダの去年の安田記念の2着は、イン有利の馬場状態で、更にスローペースで単騎逃げになったのと同じ状態に導いたホワイト騎手の好騎乗によるものであり、過大評価は禁物である。 よって、去年よりもメンバーが強化した第59回安田記念、アルマダに押さえ程度の評価を与えれば十分と競馬理論では判断している。

一方、サイトウィナーは、前走のチャンピオンズマイルにおいて、11頭立て11番人気の評価を覆して勝利を収めており、実績的には第59回安田記念でも要注意である。しかしながら、サイトウィナーのチャンピオンズマイルの勝利は、逃げ馬が2着に残る行ったきりの展開に恵まれてのものに見えるので、過大評価は禁物である。よって、第59回安田記念、チャンピオンズマイル馬というだけで、サイトウィナーに高い評価を与えるべきではないと競馬理論では判断している。

以上のように、競馬理論は第59回安田記念に出走する有力各馬の能力を分析した。この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第59回安田記念の最終的な予想を決断する。競馬理論のファンの方は、第59回安田記念の予想をお楽しみに。

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この記事を書いた人
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