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2012/06/29 2016/08/19

【 安田記念2012予想】 香港最強マイラーのグッドババは通用するか?

出走日:2012年07月01日(日)
農林水産省賞典 安田記念(GⅠ)/東京/定量/1600m(左・芝)

今週のメインレースは、春のマイル王決定戦の第58回安田記念である。マイルG1を3連覇したダイワメジャーが引退したことによってマイル路線も確たる中心馬が不在となったので、第58回安田記念も大混戦が予想される。

その大混戦の第58回安田記念には、ステップレースの京王杯スプリングカップ組から1着のスーパーホーネット(藤岡)、2着のキストゥヘヴン(勝浦)、3着のスズカフェニックス(武豊)、4着のアイルラヴァゲイン(松岡)及び10着のドラゴンウェルズ(藤田)が出走する。

京王杯スプリングカップにおいて、スーパーホーネットは、中段の馬群の中を追走し直線で藤岡騎手に追い出されると一気に弾けて、勝利を収めた。スーパーホーネットの京王杯スプリングカップの勝利は、2着のキストゥヘヴンに2馬身近くの差をつけてのものであって、完勝と言えるだろう。

そもそも、去年のマイルチャンピオンシップでマイル王のダイワメジャーにクビ差まで迫っていることを考えると、京王杯スプリングカップでこの程度走って当然である。 よって、ダイワメジャーが不在の第58回安田記念の競馬予想において、スーパーホーネットに高い評価を与えるのは当然と競馬理論では判断している。

一方、キストゥヘヴンは、京王杯スプリングカップにおいて、馬群を割っていい脚を使って2着に追い込んだ。しかしながら、キストゥヘヴンは、スーパーホーネットよりやや後ろの位置を追走したにもかかわらず、上がりが33秒2とスーパーホーネットの33秒0を下回っている。 よって、第58回安田記念の競馬予想において、キストゥヘヴンがスーパーホーネットを逆転するのは難しいと競馬理論では判断している。

京王杯スプリングカップにおいて断然人気だったスズカフェニックスは、スローペースで脚を余してしまい、3着に敗れてしまった。スズカフェニックスの京王杯スプリングカップの3着は、大外を回らされたにもかかわらず32秒9の脚を使っており、着差ほど悲観すべき内容ではない。 よって、第58回安田記念がハイペースとなれば、スズカフェニックスがスーパーホーネットを逆転する可能性は高い。 つまり、スズカフェニックスが好走できるか否かは、第58回安田記念のペース次第と競馬理論の競馬予想では判断している。 ただし、スズカフェニックスは、追い込み一手の脚質なので常に脚を余す可能性があることや武豊騎手騎乗で実力以上に人気になることも考慮して競馬予想すべきだろう。

一方、アイルラヴァゲインの京王杯スプリングカップの4着は、超スローペースを先行する展開に恵まれてものであって、内容的な価値は低い。また、ドラゴンウェルズは、京王杯スプリングカップで10着と負けすぎである。 よって、アイルラヴァゲイン及びドラゴンウェルズは第58回安田記念で通用しないと競馬理論の競馬予想では判断している。

一方、春の古馬牝馬女王決定戦のヴィクトリアマイルからは、2着のウオッカ(岩田)、5着のニシノマナムスメ(吉田隼人)、6着のピンクカメオ及び7着のジョリーダンス(安藤勝)が第58回安田記念に出走する。ヴィクトリアマイルは1000m通過60秒0の超スローペースとなったので、3番手を追走して5着に敗れたニシノマナムスメ、逃げて6着に敗れたニシノマナムスメ及びインの3番手を追走して7着に敗れたジョリーダンスのレース内容の価値は低い。 よって、第58回安田記念の競馬予想において、ニシノマナムスメ、ピンクカメオ及びジョリーダンスには高い評価を与える必要はないだろう。

一方で、この超スローペースを大外から2着に追い込んだウオッカは、牝馬限定の重賞で敗れたとは悲観すべき内容ではない。 よって、第58回安田記念の競馬予想において、ヴィクトリアマイル組では、ウオッカのみに注目すればよい。そこで、ウオッカが牡馬一線級相手のマイル戦で通用するか否かであるが、ダービー馬であり、ジャパンカップでも差のない競馬をしていることから大きな問題にはならないだろう。また、ウオッカは、ドバイからの遠征帰り2戦目となるので、前走のヴィクトリアマイルより体調もアップするだろう。 これらのことから、第58回安田記念の競馬予想において、ウオッカにかなり高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。

一方、阪神競馬場で行われたマイラーズカップからは、1着のカンパニー(横山典)、2着のニシノマナムスメ(吉田隼人)、3着のエイシンドーバー(福永祐一)、7着のコンゴウリキシオーが第58回安田記念に出走する。カンパニーは、中山記念、マイラーズカップと重賞2連勝中と絶好調と言うこともあって、人気になりそうである。

そこで、重賞2連勝の内容を分析してみるカンパニーの中山記念の勝利は、スローペースで逃げるコンゴウリキシオーから離れた2番手を追走する楽な展開及び開幕週のイン有利の馬場に恵まれたものであり、着差ほど強い内容ではなかった。 また、カンパニーのマイラーズカップの勝利は、スローペースで先行集団のインを追走する展開に恵まれたにもかかわらず、ヴィクトリアマイルで通用しなかったニシノマナムスメにゴール前で迫られてのものであった。 これらのことから、カンパニーの重賞2連勝は思ったほど価値がないことが分かる。 よって、重賞2連勝で人気となるカンパニーを、第58回安田記念において過大評価すべきでないと、競馬理論の競馬予想では判断している。

また、ヴィクトリアマイルで通用しなかったニシノマナムスメにマイラーズカップで先着されてしまったエイシンドーバーも、一線級相手となる第58回安田記念で通用する可能性は低いと競馬理論では判断している。

別路線組からはエアシェイディ(後藤)及びオーシャンエイプスが注目される。エアシェイディは、アメリカジョッキークラブカップ(AJC杯)を制しており、明けて7歳となっても衰えは見せていない。しかしながら、エアシェイディは、中山記念において展開が向かなかったとはいえ、カンパニー及びエイシンドーバーに先着されている。また、エアシェイディは、去年の安田記念で16着に惨敗していることからも分かるように、一線級相手では能力不足である。 よって、第58回安田記念の競馬予想では、エアシェイディに高い評価を与える必要がないと競馬理論では判断している。

また、上がり馬オーシャンエイプスは穴人気となりそうである。オーシャンエイプスは、サクラメガワンダーを破ってオーストラリアトロフィーを制している。しかしながら、オーシャンエイプスのオーストラリアトロフィーの勝利は、イン有利な馬場で最内を導いた武豊騎手の好騎乗によるものであり、レース内容的な価値は低い。 また、ハナ差の接線だったサクラメガワンダーが一線級相手では通用していないことを考えると、第58回安田記念の競馬予想では、オーシャンエイプスに押さえ程度の評価を与えれば十分と競馬理論では判断している。

最後に香港馬について分析する。香港からは、アルマダ(ホワイト)、グッドババ(ドゥールズ)及びブリッシュラックが第58回安田記念に出走する。ブリッシュラックは、3年前の安田記念馬ということもあり、日本のファンにはお馴染みである。しかしながら、ブリッシュラックは、明けて9歳馬という事もあり、安田記念を制した3年前と比べると多少の衰えが見られる。

一方で、そのブリッシュラックをまったく寄せ付けない競馬で5連勝を果たしたグッドババが現在の香港の最強マイラーである。 グッドババは、去年の安田記念で7着に敗れているが、去年の秋以降に本格化を果たしており、去年とは別馬と見るべきだろう。 また、アルマダも、グッドババと常に差のない競馬を繰り返しており、日本の馬場への適性や展開次第では逆転も可能である。 問題は日本馬との力比較であるが、ダイワメジャーが引退してレベルがあまり高くない現在の日本のマイラー戦線であれば、香港の3頭が上位を独占してもおかしくはないと第58回安田記念における競馬理論の競馬予想では判断している。 なお、香港のレースをまだ分析していないので、7日間かけてジックリと分析して、香港馬の最終的な評価を決断しようと考えている。

以上のように、競馬理論は、第58回安田記念に出走する有力各馬の能力を分析した。 この分析結果に、枠順、馬場状態、展開及び調教などの様々な要素を加味して、第58回安田記念の最終的な競馬予想を決断する。 競馬理論のファンの方は、第58回安田記念の予想をお楽しみに。

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この記事を書いた人
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