ヴィクトリアマイル(GⅠ)/東京/定量/1600m(右・芝)
今週は、フルゲート18頭に対して19頭もの出走登録があった春の牝馬ナンバーワン決定戦ヴィクトリアマイル(2020年)の予想について解説する。
アーモンドアイが矛先を向けてきたことで、グランアレグリアが出走を回避し、アーモンドアイが単勝1倍台の断然人気となりそうである。
そこで、競馬理論の競馬予想では、ヴィクトリアマイルの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
有馬記念
9着のアーモンドアイ(ルメール)が出走登録している。
アーモンドアイ
有馬記念の9着という結果は、断然人気を裏切ってしまったが、折り合いを欠いて能力を出しきれなかっただけで、度外視可能である。なお、アーモンドアイは、去年の安田記念で大きな不利と外が伸びない馬場ながらも、僅差の3着にまで追い込んでおり、マイル戦線では能力が違うことを示した。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、牝馬限定のマイル戦であることを考慮すると、断然人気であってもアーモンドアイに逆らうべきではない。
阪神牝馬ステークス
1着のサウンドキアラ(松山弘平)・2着のスカーレットカラー(石橋脩)・3着のディメンシオン(松田大作)・4着のビーチサンバ(福永祐一)・5着のダノンファンタジー(川田将雅)・9着のサトノガーネット(吉田豊)・10着のテーオービクトリー・11着のメジェールスー・12着のシャドウディーヴァ(池添謙一)・16着のシゲルピンクダイヤ(和田竜二)の合計10頭が出走を予定している。
サウンドキアラ
阪神牝馬ステークスの勝利という結果は、好位のインを追走するロスのない展開に恵まれたものだが、2着に1馬身以上の差をつけており、堅実に力をつけていることを示した。
また、サウンドキアラは、3連勝中と能力的にも底を見せていない。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、急激なメンバー強化であっても、サウンドキアラにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
スカーレットカラー
阪神牝馬ステークスの2着という結果は、スローペースの前残りの展開を追い込んでおり、負けて強しの内容であった。また、スカーレットカラーは、去年の秋の府中牝馬ステークスを制しており、東京コースは得意な舞台である。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、差しが届く展開になるようであれば、スカーレットカラーがサウンドキアラを逆転可能と判断すべきである。
ダノンファンタジー
阪神牝馬ステークスの5着という結果は、好位追走から伸びを欠いたが、休み明けで22キロ増だったことを考慮すると同情の余地がある。なお、ダノンファンタジーは、阪神ジュベナイルフィリーズ馬であり、クラシック戦線でも常に上位争いをしてきた。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、叩き2走目となるダノンファンタジーの巻き返しにも多少の注意を払うべきである。
ビーチサンバ・サトノガーネット・テーオービクトリー・メジェールスー・シャドウディーヴァ・シゲルピンクダイヤ
阪神牝馬ステークスのレース内容は見所がなかった。よって、ヴィクトリアマイルの予想では、ビーチサンバ、サトノガーネット、テーオービクトリー、メジェールスー、シャドウディーヴァ及びシゲルピンクダイヤに高い評価は不要である。
エリザベス女王杯
3着のラヴズオンリーユー(ミルコ・デムーロ)が出走登録している。
ラヴズオンリーユー
エリザベス女王杯の3着という結果は、離れた2番手を追走したが、休み明けだったことと内にモタれたこともあって伸びを欠いたが、力負けではない。なお、ラヴズオンリーユーは、4戦目でオークスを制しており、牝馬同士ではトップクラスの能力を秘める。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、ぶっつけ本番であっても、ラヴズオンリーユーにそれなりの高い評価を与えるべきである。
ダービー卿チャレンジトロフィー
5着のプリモシーンが出走を予定している。
プリモシーン
ダービー卿チャレンジトロフィーの5着という結果は、56キロのハンデとイン有利の場で外を回らされた分だけ伸びを欠いた。なお、プリモシーンは、去年のヴィクトリアマイルでも2着に追い込んだように、東京のマイルは得意な舞台である。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、プリモシーンの巻き返しにも注意を払うべきである。
中山牝馬ステークス
16着のコントラチェック(武豊)が出走登録している。
コントラチェック
中山牝馬ステークスの16着という結果は、逃げる自分の競馬ができなかったため、全く能力を発揮できなかった。なお、コントラチェックは、自分の競馬さえできれば、フラワーカップやターコイズステークスのように重賞でも後続を寄せ付けずに逃げ切っている。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、楽に先手を取れるようであれば、コントラチェックの粘り込みにも注意を払うべきである。
高松宮記念
15着のノームコア(横山典弘)が出走を予定している。
ノームコア
高松宮記念の15着という結果は、初のスプリント戦で能力を発揮できなかった。なお、ノームコアは、去年のヴィクトリアマイルの覇者であり、東京のマイル戦ならG1でも通用する能力を秘める。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、ノームコアの巻き返しにも注目すべきである。
以上のように、競馬理論の予想では、ヴィクトリアマイル(2020年)に出走を予定している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
ヴィクトリアマイル(2020年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。