ヴィクトリアマイル(G1)/東京競馬場/芝1600m/左/条件:サラブレッド系4歳以上牝馬/賞金:9000万円

今週は、フルゲート18頭に対して19頭の出走登録馬があった牝馬マイル王決定戦ヴィクトリアマイル(2019年)の予想について解説する。
アーモンドアイが安田記念に照準を合わせたことで、古馬牝馬戦線は大混戦模様である。
そのため、ヴィクトリアマイルは、アエロリット(横山典弘)やラッキーライラック(石橋脩)が上位人気となりそうだが、人気が割れそうな混戦模様である。
そこで、競馬理論の競馬予想では、ヴィクトリアマイルの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
阪神牝馬ステークス組
1着のミッキーチャーム(川田将雅)・2着のアマルフィコースト(坂井)・3着のミエノサクシード(川島)・5着のクロコスミア(戸崎圭太)・6着のカンタービレ(ミルコ・デムーロ)・7着のレッドオルガ(北村友一)・8着のラッキーライラック(石橋脩)・9着のサトノワルキューレ(内田博幸)・14着のワントゥワン(中谷)の合計9頭が出走登録している。
ミッキーチャーム
阪神牝馬ステークスの勝利という結果は、逃げない競馬で結果を残したことは価値がある。ただし、超スローペースの3番手の外目を追走する展開に恵まれたことも確かである。
また、ミッキーチャームは、中山牝馬ステークスで14着と惨敗を喫したように、自分の競馬ができないと再度惨敗もあり得る。よって、ヴィクトリアマイルの予想では、ミッキーチャームにも注意を払うべきだが、過大評価は禁物である。
アマルフィコースト
阪神牝馬ステークスの2着という結果は、スローペースの2番手を追走する展開に恵まれたものである。よって、ヴィクトリアマイルの予想では、アマルフィコーストに高い評価は不要である。
ミエノサクシード
阪神牝馬ステークスの3着という結果は、外を回らされた事を考えると立派な内容だが、前残りの展開で早めに押し上げた川島騎手の好判断によるものでもある。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、ミエノサクシードにも高い評価は不要である。
カンタービレ
阪神牝馬ステークスの6着という結果は、前が壁になって追い辛くて能力を発揮できなかったが、前が開いてからも目立った伸びがなかったことも確かである。
ただし、カンタービレは、秋華賞3着の内容だけ走ればG1でも通用する。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、カンタービレに押さえ程度の評価は与えるべきである。
レッドオルガ
阪神牝馬ステークスの7着という結果は、スローペースで外に振られながらもよく追い込んでおり、脚を余しただけである。
また、レッドオルガは、東京新聞杯において牡馬の強敵相手でも2着に好走している。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、レッドオルガにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
ラッキーライラック
阪神牝馬ステークスの8着という結果は、3コーナーで挟まれる不利を受けて位置取りが悪くなってしまったことと直線でも追い辛い競馬で脚を使っており、度外視可能である。
なお、ラッキーライラックは、牡馬のG1馬が多数揃った中山記念でも2着に好走している。
更に、ラッキーライラックは、アーモンドアイさえいなければ、クラシックを制覇してもおかしくない走りをしていた。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、ラッキーライラックの巻き返しの可能性が高いと判断すべきである。
クロコスミア・サトノワルキューレ・ワントゥワン
阪神牝馬ステークスの敗戦は、見所がなかった。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、クロコスミア、サトノワルキューレ及びワントゥワンに高い評価は不要である。
アメリカのペガサスワールドカップ組
9着のアエロリット(横山典弘)が出走を予定している。
アエロリット
ペガサスワールドカップの9着という結果は、慣れない海外遠征で能力を発揮できなかっただけであり度外視可能である。
すると、アエロリットは、NHKマイルカップ勝ち、毎日王冠勝ち、安田記念2着の成績があり、実績的には最上位である。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、楽に先行できる展開になるようであれば、アエロリットが休み明けでも好走必至と判断すべきである。
福島牝馬ステークスステークス組
1着のデンコウアンジュ(柴田善臣)が出走登録している。
デンコウアンジュ
福島牝馬ステークスの勝利という結果は、スローペースを大外から差し切り、2馬身半もの差をつけており、力の違いを見せつけた。
ただし、福島牝馬ステークスは一線級不在の弱いメンバー構成に恵まれたことも確かである。よって、ヴィクトリアマイルの予想では、デンコウアンジュに高い評価は不要である。
ダービー卿チャレンジトロフィー組
2着のプリモシーン(福永祐一)が出走を予定している。
プリモシーン
ダービー卿チャレンジトロフィーの2着という結果は、先に抜け出したフィアーノロマーノを捕らえきれなかったが、1分31秒7と時計的にもよく走っている。
また、プリモシーンは、3歳牝馬ながら古馬を破って関屋記念勝ちの実績がある。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、プリモシーンにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
中山牝馬ステークス組
1着のフロンテアクイーン(三浦皇成)・7着のノームコア(ルメール)の合計2頭が出走登録している。
フロンテアクイーン
中山牝馬ステークスの勝利という結果は、勝ちきれない競馬が続いていたが、相手なりに崩れないで走ることを改めて示した。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、メンバー強化ではあるものの、展開の助けさえあればフロンテアクイーンも好走可能と判断すべきである。
ノームコア
中山牝馬ステークスの7着という結果は、直線で前が壁になって能力を発揮できなかっただけなので度外視可能である。 なお、ノームコアは、紫苑ステークスを圧勝しており、レベルの高い4歳世代ではトップクラスの能力を秘める。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、ノームコアの巻き返しにも多少注意を払うべきである。
高松宮記念組
6着のレッツゴードンキ(岩田康誠)が出走を予定している。
レッツゴードンキ
高松宮記念の6着という結果は、位置取りが悪すぎたことと仕掛けが遅れてしまったこともあり、脚を余してしまった感がある。
ただし、レッツゴードンキは、スローで逃げ切った桜花賞馬といえども、マイル戦だと少し能力が足りない。
よって、ヴィクトリアマイルの予想では、内枠を引いてロスのない競馬ができそうな場合のみ、レッツゴードンキに押さえ程度の評価を与えれば十分である。
以上のように、競馬理論の予想では、ヴィクトリアマイル(2019年)に出走を予定している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、ヴィクトリアマイル(2019年)の最終的な予想を決断する。
↓こちらも合わせてご覧ください↓
東京競馬場の内コースと外コースの特徴
レースの展開が読めないと的中できない!
3連単で穴馬を絡める馬券の買い方について

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
関連記事


