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2012/06/29 2016/08/19

【 ヴィクトリアマイル2012予想】 カワカミプリンセスはマイルの距離を克服可能か?

出走日:2012年07月01日(日)
ヴィクトリアマイル(GⅠ)/東京/定量/1600m(右・芝)

2回東京競馬の最終日となる8日目には、第2回ヴィクトリアマイルが行われる。ヴィクトリアマイルには、多数の一線級の牝馬が出走する。
その中でも、カワカミプリンセス(武幸四郎)がヴィクトリアマイルで圧倒的な一番人気となりそうである。

カワカミプリンセスは、G1のオークス及び秋華賞を無敗で圧勝して、2冠馬となっており、牝馬同士ならば能力断然である。また、カワカミプリンセスは、前走のエリザベス女王杯で初の敗戦を喫したが、1位で入線しており、古馬牝馬相手でも能力的に上位であることを示し、実質的には無敗の3冠馬といえる。

よって、カワカミプリンセスが、ヴィクトリアマイルを制す可能性は高い。ただし、カワカミプリンセスにとっては、武幸四郎騎手がテン乗りであること、去年の11月以来となる休み明けのレースであること及び初のマイル戦が課題となる。

武幸四郎騎手のテン乗りは、本田騎手のこれまでのカワカミプリンセスの騎乗内容を振り返ると、上手に乗っていたとは言えないので、カワカミプリンセスにとってはマイナスになるどころかプラスになる可能性がヴィクトリアマイルでも高い。

また、去年の11月以来となる休み明けのレースも、半年振りのレースで秋華賞を圧勝した経験から、カワカミプリンセスにとっては大きな問題にならないだろう。よって、カワカミプリンセスにとって唯一の不安はヴィクトリアマイルのマイル(1600m)の距離だと競馬理論では考えている。

確かに、カワカミプリンセスは、1400m戦でデビューから2連勝しており、距離には問題なさそうにも思える。しかしながら、デビュー2戦のメンバーとG1のヴィクトリアマイルのメンバーとは、レベル的に比較にならず、ペースもまったく異なる。

よって、デビュー2戦の経験だけで、カワカミプリセスがヴィクトリアマイルの距離に問題はないと考えるのは危険である。競馬理論がヴィクトリアマイルの距離を心配している大きな理由は、エリザベス女王杯におけるカワカミプリンセスの4コーナーでの反応の悪さである。

カワカミプリンセスは、エリザベス女王杯の4コーナーでペースについて行けず外に出せなかったので、狭いインを突かざるを得なくなってしまい、降着となってしまった。

エリザベス女王杯のような反応の悪さを見せてしまうと、カワカミプリンセスは、マイルのペースに戸惑ってしまう可能性が高い。一方で、あれだけ反応が悪くても先頭でゴールしたことから、カワカミプリンセスは、牝馬同士ならば能力断然ともいえることも確かである。

よって、初のマイルのG1のペースに多少戸惑ったとしても、カワカミプリンセスが、ヴィクトリアマイルを制す可能性が高いと競馬理論では判断している。

第2回ヴィクトリアマイルでは、スイープトウショウ(池添)が2番人気となるだろう。スイープトウショウは、三つのG1を制しており、実績的にはカワカミプリンセスと互角以上である。

それも、スイープトウショウのG1勝ちには、牡馬の一線級を破った宝塚記念勝ちなども含んでおり、牝馬限定戦ならば常に上位争いする能力を秘める。また、スイープトウショウは、マイルのG1の安田記念や前走のG2のマイラーズカップでも2着に好走しており、マイルの距離に不安はない。

よって、競馬理論は、スイープトウショウに、カワカミプリンセスと同等以上のヴィクトリアマイルでも評価を与えるべきと判断している。ただし、スイープトウショウの去年の秋のレースを見る限り、宝塚記念を制したころよりも力が衰えている点は否めず、牡馬相手に往年の走りをヴィクトリアマイルで期待するのは酷である。

しかしながら、現状のスイープトウショウでも、牝馬同士のG1ならば好走する可能性が高い。これらを考慮して、競馬理論は、ヴィクトリアマイルにおけるスイープトウショウの最終評価を決定しようと考えている。

他には、ディアデラノビア(岩田)も、第2回ヴィクトリアマイルで人気となる。ディアデラノビアは、詰めが甘いものの、強敵相手に常に好走を繰り返しており、能力的にはカワカミプリンセス及びスイープトウショウと大きな差はない。

去年の第1回ヴィクトリアマイルでも、外が伸びないディアデラノビアにとっては不利な馬場を克服して3着追い込んでおり、展開次第ではG1でも通用する能力の一端を示した。

よって、ディアデラノビアが、第2回ヴィクトリアマイルで好走する可能性は高いと競馬理論では判断している。ただし、ディアデラノビアにとっては、前走の阪神牝馬ステークスの凡走が気掛かりである。

阪神牝馬ステークスの凡走の原因が、1400mの距離ではなく、年齢による衰えだとしたら、ディアデラノビアは去年の第1回ヴィクトリアマイルの3着以上の成績を収められないだろう。

つまり、ディアデラノビアにとっては、今後を占う意味でも、第2回ヴィクトリアマイルは重要なレースになると競馬理論では考えている。

他には、前哨戦の阪神牝馬ステークスを圧勝したジョリーダンス(安藤)にも競馬理論は注目している。ジョリーダンスは、初のG1挑戦となるが、前走の阪神牝馬ステークスの走りを再現できるようであれば、このメンバーでも差のない競馬をできるだろう。

競馬理論の競馬予想では、フサイチパンドラ(福永祐一)及びアサヒライジング(柴田善)を、ヴィクトリアマイルの穴馬候補として注目している。 フサイチパンドラは、繰上げとはいえエリザベス女王杯を制したG1馬であり、能力的にはこのメンバーでもヴィクトリアマイルで通用する。

一方のアサヒライジングも、オークスでカワカミプリセスと1馬身差の3着、秋華賞でカワカミプリセスと半馬身差の2着、エリザベス女王杯でフサイチパンドラと3/4馬身差の4着と一線級と差のない競馬をした実績がある。

しかしながら、フサイチパンドラ及びアサヒライジングの両馬とも、近走の敗戦で人気を急落させている。アサヒライジングは、先行できる脚質からマイルの距離適性は高そうであり、更に、先行馬は人気が落ちたときにマークが緩くなるので絶好の狙い目である。

特に、カワカミプリンセス及びスイープトウショウという後方から競馬を進める馬が、人気になる点も、アサヒライジングのような先行馬には有利に働くであろう。よって、競馬理論は、アサヒライジングの残り目に注意すべきと判断している。

一方、フサイチパンドラは、非常に気難しい馬であり、これまでも惨敗後に好走した経験がある。よって、フサイチパンドラにとっては、他馬との比較よりも、いかに折り合いをつけてスムーズな自分の競馬ができるかどうかがポイントとなる。

フサイチパンドラは、折り合いがついてスムーズな競馬さえできれば、エリザベス女王杯を再現する可能性まであり得ると競馬理論では判断している。以上のように、競馬理論は、第2回ヴィクトリアマイルに出走する各馬の能力を分析している。

つまり、第2回ヴィクトリアマイル馬に最も近いのがカワカミプリンセスなのは間違いないが、マイルの速いペースに若干不安が残り、圧倒的な人気に過信することは禁物であると競馬理論の競馬予想では判断している。

ただし、カワカミプリンセスにとっては、牡馬との一線級との対戦に向かうためにも、第2回ヴィクトリアマイルは負けられない一戦である。カワカミプリセスが、マイルの距離を克服して第2回ヴィクトリアマイルで圧勝するようであれば、ディープインパクトが不在の今の牡馬の一線級との対戦でも通用する可能性が高い。

そうなれば、カワカミプリセスが、名牝として歴史に名を刻むであろう。競馬理論のファンの方は、競馬理論の第2回ヴィクトリアマイルの競馬予想をお楽しみに。

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この記事を書いた人
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