東京新聞杯(GⅢ)/東京/別定/1600m(左・芝)
今週は、フルゲート16頭に対して18頭ものの出走登録があった東京新聞杯(2021年)の予想について解説する。
東京新聞杯は、2020年のマイルG1戦線を目指す上がり馬が数多く出走を予定しており、注目を集める。
東京新聞杯では、同じ舞台の富士ステークスを制したヴァンドギャルドが人気になりそうだが、出遅れ癖があり、波乱もありうる。
そこで、競馬理論の競馬予想では、東京新聞杯の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
まずはマイルチャンピオンシップ組
6着のヴァンドギャルド(福永祐一)が出走登録している。
ヴァンドギャルド
マイルチャンピオンシップの6着という結果は、いい脚は使ったものの、スローペースで前の馬も止まらなかっただけで、一線級が揃ったメンバーを考えるとよく走っている。
なお、ヴァンドギャルドは、去年の東京新聞杯こそ出遅れて2番人気を裏切ってしまったものの、富士ステークスを制しており、東京のマイルの舞台は得意である。
よって、東京新聞杯の予想では、スタートさえ互角ならば、ヴァンドギャルドが去年の雪辱を果たす可能性が高いと判断すべきである。
日経新春杯組
9着のヴェロックス(藤岡佑介)・12着のダイワキャグニー(内田博幸)の合計2頭が出走を予定している。
ヴェロックス
日経新春杯の9着という結果は、好位を追走していて伸びを欠いており、見せ場はなかった。
なお、ヴェロックスは、皐月賞2着、日本ダービー3着、菊花賞3着と3冠全てで馬券圏内で走った実績馬である。
よって、東京新聞杯の予想では、距離短縮で持ち味を発揮できれば、ヴェロックスの巻き返しもありうるが、近走が負け過ぎなので、過大評価は禁物である。
ダイワキャグニー
日経新春杯の11着という結果は、楽に先行したものの止まっており、距離が長すぎた。
なお、ダイワキャグニーは、展開に恵まれたとはいえども、エプソムカップ1着、毎日王冠2着の実績がある。
よって、東京新聞杯の予想では、久しぶりのマイル戦であっても、気分良く先行できるようであれば、ダイワキャグニーも好走可能と判断すべきである。
エリザベス女王杯組
8着のシャドウディーヴァが出走登録している。
シャドウディーヴァ
エリザベス女王杯の8着という結果は、見せ場こそなかったが、かなり強いメンバー相手によく走っている。
なお。シャドウディーヴァは、府中牝馬ステークスで後の有馬記念2着馬サラキアの2着に好走している。
また、シャドウディーヴァは、去年の東京新聞杯でも、展開に恵まれたとはいえ、2着であった。
よって、東京新聞杯の予想では、展開の助けがあれば、シャドウディーヴァが去年に続いて好走してもおかしくないと判断すべきである。
京都金杯組
3着のエントシャイデン・8着のトリプルエース・12着のサトノアーサー・16着のロードマイウェイが出走を予定している。
エントシャイデン
京都金杯の3着という結果は、注文をつけて先手を取ってのものだが、先行馬不在のメンバー構成で楽に逃げる展開に恵まれたものである。
よって、東京新聞杯の予想では、東京コースであることを考慮すると、エントシャイデンを、京都金杯3着というだけで過大評価は禁物である。
トリプルエース・サトノアーサー
京都新聞杯の敗戦は、前残りの展開且つインが有利な馬場状態で能力を発揮できなかっただけで度外視可能である。
なお、トリプルエースは、サンタクロースハンデキャップを着差以上に強い内容で勝利している。
また、サトノアーサーは、重賞を2勝している実績馬である。
よって、東京新聞杯の予想では、差しが届く展開になるようであれば、トリプルエース及びサトノアーサーの巻き返しにも注意を払うべきである。
ロードマイウェイ
京都新聞杯の16着という結果は、向こう正面で不利を受けており、全く競馬をしていない。
なお、ロードマイウェイは、キャピタルステークス2着で復調気配を見せていた。
よって、東京新聞杯の予想では、ロードマイウェイにも押さえ程度の評価を与えるべきである。
キャピタルステークス組
6着のトライン・9着のカテドラルが出走を予定している。
トライン・カテドラル
キャピタルステークスの敗戦は、大きく負けている訳ではないが、見所もなかった。
よって、東京新聞杯の予想では、トライン及びカテドラルが好走するためには、かなりの展開の助けが必要と判断すべきである。
以上、東京新聞杯に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、東京新聞杯(2020年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。