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2012/06/29 2016/08/19

【 天皇賞(春)2012予想】 メイショウサムソンを実績だけで信頼していいのか?

出走日:2012年07月01日(日)
天皇賞(春)(GⅠ)/京都/定量/3200m(右・芝)

今週のメインレースは、第135回天皇賞春である。古馬の中長距離戦線は、ディープインパクトが抜けたため、大混戦模様である。第135回天皇賞で、ポスト・ディープインパクトが出現するだろうか?これからの古馬中長距離戦線を占う意味でも、第135回天皇賞は大注目の一線となる。

その第135回天皇賞で人気となるのは、メイショウサムソン(石橋守)及びアイポッパー(安藤勝)である。メイショウサムソンは、去年の2冠馬であり、一線級不在のこのメンバーに入れば実績的には一枚も二枚も上である。メイショウサムソンは、去年の秋の競馬では不完全燃焼に終わったが、今年初戦となった産経大阪杯では復活勝利を収めており、第135回天皇賞春で完全復活を狙う。問題は、前走の産経大阪杯の勝利で、メイショウサムソンが復活したと判断していいかどうかである。そこで産経大阪杯のレベルを分析する。すると、産経大阪杯の4着馬のタガノデンジャラスが、次走のオープン特別のオーストラリアトロフィーでも4着であり、産経大阪杯の5着馬のホッコーソレソレーが、次走のオープン特別のオーストラリアトロフィーでも5着である。つまり、メイショウサムソンが制した産経大阪杯のレースのレベルは、オープン特別に毛が生えた程度のものと考えてよいだろう。よって、前走の産経大阪杯の勝利だけで完全復活と判断し、メイショウサムソンを第135回天皇賞春でも重視するのは危険である。競馬理論は、メイショウサムソンの実績を高く評価しながらも、人気面を考慮して押さえ程度の評価にとどめる予定である。

もう一頭の人気馬のアイポッパーは、3600mのステイヤーズステークス及び3000mの阪神大章典を連勝中であり、長距離適性抜群のステイヤーである。更に、アイポッパーは、去年の天皇賞春で4着、一昨年の天皇賞春で3着の実績からも、長距離戦ならばG1でも通用する素質を秘める。なお、第135回天皇賞が近3年の天皇賞春の中で最もメンバーが低調なことは間違いなく、アイポッパーは、去年と一昨年の天皇賞の内容だけ走れば、天皇賞馬になれるだろう。よって、競馬理論は、アイポッパーを現時点における天皇賞馬の最有力候補と判断している。

次に、アイポッパーが制した阪神大章典のレースを振り返る。阪神大章典組からは、1着のアイポッパー、3着のトウカイトリック(池添)及び4着のデルタブルース(岩田)が出走する。今年の阪神大章典は、例年のスローペース症候群を象徴するような超スローペースとなった。そのため、断然人気だったドリームパスポートが折り合いを欠いてしまい、2着に敗れた。この超スローペースを考慮すると、出遅れて後方8番手から追い込んでアイポッパーに頭+首差まで迫ったトウカイトリックのレース内容は、早め4番手から抜け出して勝利を収めたアイポッパーのレース内容と互角以上と評価することもできる。そのため、充実したトウカイトリックが、展開次第でアイポッパーを逆転してもおかしくはないと競馬理論では判断している。よって、競馬理論は、人気面も考慮し、トウカイトリックに、アイポッパーと同等の評価を与えようと考えている。

一方、デルタブルースは、阪神大章典において、G1馬ということもあり59キロを背負って、内で包まれる不利がありながら、勝ったアイポッパーと0.1秒差の競馬をしており、菊花賞を制した舞台で行われる第135回天皇賞春では、アイポッパーと差のない競馬をする可能性は高い。特に、第135回天皇賞春は先行馬が少ないので、岩田騎手が菊花賞やメルボルンカップのように早めの競馬を心掛けて後続に脚を使わせる積極的な競馬をデルタブルースにさせれば、デルタブルースが第135回天皇賞を先行して押し切る可能性が高まる。よって、競馬理論は、名手岩田騎手の好騎乗に期待し、デルタブルースにも、トウカイトリック及びアイポッパーと同等の評価を与えようと考えている。

次に、第135回天皇賞春の関東のステップレースの日経賞のレース内容を振り返る。日経賞組からは、1着のネヴァブション(北村)、2着のトウショウナイト(武士沢)及び3着のマツリダゴッホ(横山典)が出走する。ネヴァブションは、3連勝中の上がり馬であり、勢いで第135回天皇賞春でも好走する可能性はあり得る。しかしながら、前走の日経賞の内容を振り返ると、ネヴァブションが、道中後方のインで待機し、4コーナーでうまく前が開いて差し切ったのに対し、2着のトウショウナイト及び3着のマツリダゴッホは終始外を回って自ら勝ちに行く競馬をしての敗戦である。つまり、日経賞の内容的には、2着のトウショウナイト及び3着のマツリダゴッホが、1着のネヴァブションを上回っている。よって、競馬理論は、ネヴァブションよりも、トウショウナイト及びマツリダゴッホを、第135回天皇賞では重視して予想する。

競馬理論は、別路線組からはユメノシルシ(吉田豊)に注目している。ユメノシルシは、芝のレースでは3戦3連対であり、底を見せていない。また、第135回天皇賞春は先行馬が少ないので、ユメノシルシが、後続を離す大逃げを打つようであれば、展開利で大駆けする可能性もなくはない。競馬理論は、第135回天皇賞春のような長距離レースでは、逃げる馬に常に注意すべきと考えているので、ユメノシルシにも注意を払って予想しようと考えている。

以上のように、第135回天皇賞春は、中心馬不在の大混戦レースである。このような混戦模様が予想される長距離レースでは、展開が非常に重要となる。よって、競馬理論は、枠順や展開などを考慮して、第135回天皇賞春の最終的な予想を決断しようと考えている。競馬理論のファンの方は、第135回天皇賞春の予想をお楽しみに。

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この記事を書いた人
事務局スタッフ片山・麻生

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