天皇賞(秋)(GⅠ)/東京/定量/2000m(左・芝)
今週は、フルゲート18頭に対して15頭の出走登録馬にとどまった
天皇賞秋(2018年)の予想について解説する。
天皇賞秋は、フルゲート割れとはいえども、9頭ものG1馬がエントリーするという豪華メンバーである。
2018年の日本ダービー馬ワグネリアンの出走回避により、レイデオロが1番人気に推されそうである。
そこで、競馬理論の競馬予想では、天皇賞秋の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
オールカマー組
1着のレイデオロ(ルメール)・2着のアルアイン(北村友一)・
3着のダンビュライト(戸崎圭太)
の合計3頭が出走登録している。
レイデオロ
オールカマーの勝利という結果は、離れた2番手追走という最高の展開に恵まれたアルアインを差し切ってのものであり、能力の違いを見せつけた。
また、レイデオロは、日本ダービー1着、ジャパンカップ2着の実績があり、東京コースは最も得意な舞台である。
よって、天皇賞秋の予想では、人気であっても、レイデオロに本命級の高い評価を与えて当然である。
アルアイン
オールカマーの2着という結果は、スローペースの単騎逃げと同じ状態ながらもレイデオロに差されてしまっており、力負けであった。
よって、天皇賞秋の予想では、アルアインに押さえ程度の評価を与えれば十分である。
ダンビュライト
オールカマーの3着という結果は、内で包まれて仕掛けが遅れたものであり、着差ほど能力差があったわけではない。
よって、天皇賞秋の予想では、展開の助けなどがあれば、ダンビュライトにも多少の注意が必要である。
毎日王冠組
3着のキセキ(川田将雅)・4着のステファノス(オドノヒ)・
11着のアクションスター(大野拓弥)
の合計3頭が出走を予定している。
キセキ
毎日王冠の3着という結果は、スローの2番手追走から流れ込んだだけであり、菊花賞馬の復活と見るのは早計である。
よって、天皇賞秋の予想では、菊花賞馬という実績には敬意を表しつつも、キセキには高い評価は不要である。
ステファノス
毎日王冠の4着という結果は、好位のインを追走する開幕週の馬場を最大限に生かしたものである。
よって、天皇賞秋の予想では、府中が得意な点を考慮しても、ステファノスに高い評価は不要である。
アクションスター
毎日王冠のレース内容は見所がなかった。
よって、天皇賞秋の予想では、アクションスターにも高い評価は不要である。
札幌記念組
1着のサングレーザー(モレイラ)・2着のマカヒキ(武豊)・
6着のサクラアンプルール(田辺裕信)
の合計3頭が出走登録している。
サングレーザー
札幌記念の勝利という結果は、直線で前が壁になって仕掛けが遅れながらも差し切っており、勝負根性を見せつけた。
よって、天皇賞秋の予想では、札幌記念と同様に内で脚をためてロスのない競馬ができるようであれば、サングレーザーも好走可能と判断すべきである。
マカヒキ
札幌記念の2着という結果は、ハイペースの前崩れの展開に恵まれたものだが、終始外を回らされたことを考えると、復調を印象付ける内容であった。
よって、天皇賞秋の予想では、マカヒキにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
サクラアンプルール
札幌記念のレース内容には見所がなかった。
よって、天皇賞秋の予想では、サクラアンプルールに高い評価は不要である。
宝塚記念組
1着のミッキーロケット(和田竜二)・4着のヴィヴロス(岩田康誠)
の合計2頭が出走を予定している。
ミッキーロケット
宝塚記念の勝利という結果は、イン有利の馬場で好位のインから抜け出す最高の展開に恵まれたものであり、レース内容としての価値は高くない。
よって、天皇賞秋の予想では、ぶっつけ本番であることをも考慮すると、ミッキーロケットに高い評価は不要である。
ヴィヴロス
宝塚記念の4着という結果は、ドバイからの遠征帰り且つイン有利の馬場で外を回らされた割にはよく頑張っている。
よって、天皇賞秋の予想では、ヴィヴロスに押さえ程度の評価は与えるべきである。
安田記念組
3着のスワーヴリチャード(ミルコ・デムーロ)が出走登録している。
スワーヴリチャード
安田記念の3着という結果は、距離不足のため伸びきれなかったが、能力の高さは見せつけた。
なお、スワーヴリチャードは、大阪杯でG1制覇を果たしており、2000mの適性の高さも示している。
よって、天皇賞秋の予想では、休み明けの仕上がり次第ではあるが、スワーヴリチャードにもかなり高い評価を与えて当然である。
府中牝馬ステークス組
1着のディアドラが出走を予定している。
ディアドラ
府中牝馬ステークスの勝利という結果は、最後方から上がり32秒3の脚で差し切る強い内容であった。
よって、天皇賞秋の予想では、牡馬相手であっても差しが届く展開になるようであれば、ディアドラにも注意を払うべきである。
以上、天皇賞秋に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
天皇賞秋(2018年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。