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2023/07/04 2023/07/07

【七夕賞2023予想】 フェーングロッテンが古馬重賞初制覇なるか?

出走日:2023年07月09日(日)
七夕賞(G3)/福島競馬場/芝2000m/右/条件:サラブレッド系3歳以上/賞金:4000万円

「七夕賞」過去のトラックバイアス

想定馬場は毎週土曜の夜に更新中
イン有利→ややイン有利→外回イン有利※→フラット→外有利 ※外を回り過ぎてインが有利の状態
年月日開催ダートコメント
23/7/9(日)福島フラットフラット朝雨も影響なし
22/7/10(日)福島ややイン有利イン有利
21/7/11(日)福島イン有利ややイン有利
20/7/12(日)福島外有利ややイン有利
19/7/7(日)福島フラットフラット

 

今週は、フルゲート16頭に対して22頭もの出走登録馬があった七夕賞(2023年)の予想について解説する。

 

七夕賞は、サマー2000シリーズの第1戦である。

 

七夕賞では、ハンデ戦の重賞である上に一線級不在で頭数も揃っており、混戦模様である。また毎年波乱となっており、馬券的にも面白い一戦となりそうである。

 

重賞で好走を繰り返しているフェーングロッテン(松若風馬)が人気となりそうだが、他にも先行馬がいるので、波乱もあり得る。

 

そこで、競馬理論の競馬予想では、七夕賞の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。

 

鳴尾記念組

2着のフェーングロッテン・7着のヒンドゥタイムズ(団野)の合計2頭が出走登録している。

 

フェーングロッテン

鳴尾記念の2着という結果は、開幕週の馬場に恵まれたことは確かだが、4コーナーで後続に一旦は飲み込まれながらも差し返して連対を確保したことは立派である。

 

なお、フェーングロッテンは、いつも楽に逃げる展開に恵まれてはいるものの、菊花賞を除けば崩れなく走っている。

 

一方、去年のラジオNIKKEIの勝利は、逃げない競馬でのものと考えれば立派だが、イン有利のトラックバイアスで好位のインを走る展開に恵まれた。

 

よって、七夕賞の予想においては、気分良く先行できて内前有利のトラックバイアスになるようであれば、フェーングロッテンに高い評価を与えるべきだが、そうでない場合には評価を下げるべきである。

 

ヒンドゥタイムズ

鳴尾記念の7着という結果は、開幕週で外を回らされた割には着差はわずかで、着順ほど内容は悪くない。

 

なお、ヒンドゥタイムズは、小倉大賞典を制しているように、ハンデ戦のG3ならば能力的に上位である。

 

よって、七夕賞の予想においては、差しが届く展開になるようであれば、ヒンドゥタイムズがフェーングロッテンを逆転可能と判断すべきである。

 

ウェルカムステークス組

1着のバトルボーン(津村明秀)が出走を予定している。

 

バトルボーン

ウェルカムステークスの勝利という結果は、レインフロムヘヴンの追い上げを凌ぎきったことは立派だが、逃げ馬の直後のインを気分良く追走したものである。

 

また、そのレインフロムヘヴンがエプソムカップで12着に敗れていることを考慮すると、いきなりの重賞挑戦は荷が重い可能性がある。

 

一方で、バトルボーンは、デビュー戦で2着のあとに4連勝を飾っており、能力的には底を見せていない。

 

よって、七夕賞の予想においては、バトルボーンにそれなりの評価を与えるべきだが、4連勝中というだけで過剰人気になるようであれば評価を下げるのも一つの手である。

 

新潟大賞典組

2着のセイウンハーデス(幸英明)・10着のカレンルシェルブル(斎藤新)・11着のロングラン・12着のレッドランメルト(田辺裕信)が出走登録している。

 

セイウンハーデス

新潟大賞典の2着という結果は、カラテにこそ差されてしまったが、3着以下を8馬身離しており、重賞でも通用する能力を示した。

 

ただ一方で、楽に逃げる展開と不良馬場で他馬が能力を発揮できなかったことに恵まれたことも確かである。

 

よって、七夕賞においては、新潟大賞典のように楽に先行できるようであれば、セイウンハーデスの粘り込みにも注意を払うべきである。

 

カレンルシェルブル・ロングラン・レッドランメルト

新潟大賞典の敗戦は、道悪で能力を発揮できなかったにしても負け過ぎであり、見どころがなかった。

 

よって、七夕賞の予想においては、カレンルシェルブル、ロングラン及びレッドランメルトに高い評価は不要である。

 

岸和田ステークス組

1着のテーオーソラネル(三浦皇成)が出走を予定している。

 

テーオーソラネル

岸和田ステークスの勝利という結果は、その前2勝の逃げる競馬ではなく、差す競馬をマスターしたと思えば立派である。

 

しかしながら一方で、イン有利のトラックバイアスで内で脚をためる展開に恵まれたと見ることもできる。

 

よって、七夕賞は、メンバー強化をも考慮すると、テーオーソラネルにとって試金石の一線になると判断すべきである。

 

メトロポリタンステークス組

1着のグランオフィシエ(戸崎圭太)が出走登録している。

 

グランオフィシエ

メトロポリタンステークスの勝利という結果は、先行争いから離れた4番手のインをぽつんと気分良く追走する展開に恵まれたものである。

 

なお、グランオフィシエは、3勝クラスを勝ち上がるまでに時間を要しており、重賞では少し敷居が高そうである。

 

よって、七夕賞の予想においては、グランオフィシエに高い評価は不要である。

 

天皇賞春組

8着のサンレイポケット(ミルコ・デムーロ)が出走を予定している。

 

サンレイポケットの天皇賞春の8着という結果は、後方からバテた馬を交わしただけで見せ場はなかったが、メンバーが強すぎたことも確かである。

 

なお、サンレイポケットは、ジャパンカップや天皇賞秋で4着と好走歴があり、夏場のG3では実績断然である。

 

問題は、近走の凡走続きで能力的な衰えがあるかどうかだが、レース内容としてはそこまで悲観すべきものでもない。

 

よって、七夕賞の予想においては、急激なメンバー弱化を考慮すると、サンレイポケットにも押さえ程度の評価を与えるべきである。

 

レッドシーターフハンデ組

7着のエヒトが出走登録している。

 

エヒト

レッドシーターフハンデの7着という結果は、初の海外遠征ということもあり度外視可能である。

 

なお、エヒトは、去年の夏以降、新潟記念を除けば、七夕賞1着、チャレンジカップ3着、アメリカジョッキークラブカップ2着と崩れなく走っており、実績的には上位だが、いずれのレースも展開の助けがあった感も否めない。

 

よって、七夕賞の予想においては、エヒトの連覇もありうるが、過大評価は禁物でもある。

 

大阪城ステークス組

3着のフライライクバード(菅原明)が出走を予定している。

 

フライライクバード

大阪城ステークスの3着という結果は、休み明けで早め先頭からの押し切りを狙った競馬と見れば、負けて強しの内容であった。

 

ただし、フライライクバードは、アルゼンチン共和国杯3着を除けば、重賞で少し足りない内容を繰り返している。

 

よって、七夕賞の予想においては、フライライクバードにも高い評価は不要である。

 

エプソムカップ組

10着のガロアクリーク(永野)・12着のレインフロムヘヴン・15着のショウナンマグマの合計3頭が出走登録している。

 

ガロアクリーク

エプソムカップの10着という結果は、一旦は先頭に立つ見せ場たっぷりの競馬だったが、休み明けの分止まってしまった。

 

なお、ガロアクリークは、去年のエプソムカップで外を回らされながらも僅差の2着に好走しており、そのときの勝ち馬のノースブリッジは後のアメリカジョッキークラブカップをも制している。

 

よって、七夕賞の予想においては、ガロアクリークの巻き返しにも注目すべきである。

 

レインフロムヘヴン・ショウナンマグマ

エプソムカップのレース内容は見どころがなかった。

 

よって、七夕賞の予想においては、レインフロムヘヴン及びショウナンマグマに高い評価は不要である。

 

以上、七夕賞に出走登録している有力各馬の能力を分析した。

 

この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、七夕賞(2023年)の最終的な予想を決断する。

 

過去10年の連対馬一覧表

年度

馬番

馬名

馬齢

人気

騎手

ハンデ

2022

1

16

エヒト

5

6

田中勝

54

2

6

ヒートオンビート

5

1

池添謙

57

3

11

アンティシペイト

5

2

武藤雅

56.5

2021

1

4

トーラスジェミニ

5

2

戸崎圭

57

2

2

ロザムール

5

7

Mデム

53

3

6

ショウナンバルディ

8

9

岩田康

55

2020

1

3

クレッシェンドラヴ

6

3

内田博

57

2

13

ブラヴァス

4

7

福永祐

55

3

12

ヴァンケドミンゴ

4

6

酒井学

54

2019

1

12

ミッキースワロー

5

3

菊沢一

57.5

2

15

クレッシェンドラヴ

5

2

内田博

55

3

9

ロードヴァンドール

6

12

横山典

55

2018

1

4

メドウラーク

7

11

丸田恭

54

2

5

マイネルサージュ

6

4

津村明

55

3

8

パワーポケット

6

12

江田照

50

2017

1

8

ゼーヴィント

4

1

戸崎圭

57

2

11

マイネルフロスト

6

5

柴田大

57

3

12

ソールインパクト

5

7

大野拓

53

2016

1

8

アルバートドック

4

3

戸崎圭

57

2

4

ダコール

8

5

小牧太

58

3

12

オリオンザジャパン

6

11

内田博

53

2015

1

11

グランデッツァ

6

2

川田将

57

2

12

ステラウインド

6

8

蛯名正

56

3

7

マデイラ

6

16

大野拓

52

2014

1

2

メイショウナルト

6

5

田辺裕

56

2

4

ニューダイナスティ

5

10

吉田豊

55

3

7

マイネルラクリマ

6

1

柴田大

58

2013

1

4

マイネルラクリマ

5

1

柴田大

57

2

10

トレイルブレイザー

6

7

北村宏

58

3

2

タガノエルシコ

8

14

田辺裕

55

出走登録馬

馬名

馬齢

前走

馬名

馬齢

前走

フェーングロッテン

4

鳴尾記念(G3)2

レッドランメルト

4

新潟大賞典(G3)12

バトルボーン

4

ウェルカムS(3勝クラス)1

ガロアクリーク

6

エプソムC(G3)10

セイウンハーデス

4

新潟大賞典(G3)2

ヒンドゥタイムズ

7

鳴尾記念(G3)7

テーオーソラネル

4

岸和田S(3勝クラス)

1

ヴァンケドミンゴ

7

福島記念(G3)12

グランオフィシエ

6

ダービー卿チャレンジ(G3)2

ククナ

5

大阪ーハンブルクC(OP)  6

サンレイポケット

8

天皇賞()(G1)8

ロングラン

6

新潟大賞典(G3)11

エヒト

6

レッドシーターフH(G3)7

スタッドリー

5

メトロポリタンS(L)7

フライライクバード

6

大阪城S(L)3

ホウオウイクセル

5

福島牝馬S(G3)8

カレンルシェルブル

5

新潟大賞典(G3)10

シフルマン

7

小倉記念(G3)14

マスターと椎名友希が『七夕賞』の質問に答えます

Q1:福島芝2,000mの特徴

福島芝2,000mの特徴を教えてください。昨年は大外枠のエヒトが中団外目から押し切り快勝でした。荒れるハンデ重賞のイメージがありますが、押さえるべきポイントがあれば教えてください。

Q2:鳴尾記念(G3)組の評価

鳴尾記念から2着のフェーングロッテン、7番人気7着のヒンドゥタイムズが出走予定です。フェーングロッテンは逃げて二枚腰で粘り、ヒンドゥタイムズは後方から大外を回って追い込みました。1着のボッケリーニと2着以下は大きな差はなくヒンドゥタイムズと0.3秒差です。ボッケリーニが宝塚記念7着と考えると、この2頭は上位にとれますか?

Q3:バトルボーンの評価

ウェルカムS(3勝クラス)で1着のバトルボーンが出走予定です。大外枠から2番手の好位につけてゴール前はレインフロムヘヴンと接戦でした。レインフロムヘヴンはエプソムCで3番人気12着でした。4連勝中で新馬戦で戦ったダノンベルーガにしか負けておらず、今回人気になりそうですが、マスターの評価を教えてください。

Q4:新潟大賞典(G3)組の評価

新潟大賞典から2着のセイウンハーデス、10着のカレンルシェルブル、11着のロングラン、12着のレッドランメルトが出走予定です。雨の不良馬場で、セイウンハーデスは逃げ、カレンルシェルブルとロングランは中団、レッドランメルトは先行内目から伸びませんでした。セイウンハーデスはカラテと接戦で2着以下を大きく離しています。馬場適正も出たレースかもしれませんが、マスターは新潟大賞典から買いたい馬はいますか?

Q5:サンレイポケットの評価

天皇賞(春)から8着のサンレイポケットが出走予定です。最後方からの競馬で直線は届きませんでした。ここ2戦は長距離を使っていますが、昨年のチャレンジカップでは4着で、今回出走する昨年の勝馬のエヒトが3着、ヒンドゥタイムズは6着でした。G2やG3ならいつ勝ってもおかしくないと思っていましたがここ1年は成績が振るいません。マスターの評価を教えてください。

Q6:フライライクバードとガロアクリークの評価

大阪城S(L)から3着のフライライクバードが出走予定です。先行勢にとりついて粘りました。また、エプソムCで10着のガロアクリークは1年振りの競馬で好位から抜け出し見せ場がありました。エアファンディタが大阪城Sで2着、エプソムCで11着という結果から、エアファンディタを軸にすると、この2頭はあまり差がないとみていいのでしょうか?

Q7:AJCC(G2)組の評価

アメリカジョッキーCから、2着のエヒト、6着のスタッドリーが出走予定です。エヒトは後方の周りに馬がいない位置からの競馬で直線伸び、スタッドリーは中団外目にいましたが後ろのエヒトに抜かれ離されました。エヒトは次走のレッドシーターフH(G3)で7着、スタッドリーは前走のメトロポリタンS(L)で7着でした。この時は雨の稍重馬場で、内をロスなく乗ったグランオフィシエが勝ちました。合わせてマスターの評価を教えてください。

Q8:ツインターボの思い出

七夕賞を調べているとよくツインターボの名前が出てきます(ウマ娘の影響?)。1993年に七夕賞を大逃げして勝っていますが、マスターと椎名さんは覚えていますか?マスターは既に予想屋だったと思いますが、どんな予想をしたか覚えてたら教えてほしいです。

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次回当選: 12/2 (土)AM11:00
この記事を書いた人
事務局スタッフ片山・麻生

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。

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