宝塚記念(GⅠ)/阪神/定量/2200m(右・芝)
今週のメインレースは、第56回宝塚記念である。
第56回宝塚記念は、春のグランプリにしては寂しいメンバー構成となったが、ゴールドシップの3連覇達成なるかが注目を集める。
そこで、競馬理論の競馬予想では、第56回宝塚記念に出走する有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。
天皇賞春組からは、1着のゴールドシップ(横山典弘)、3着のカレンミロティック(蛯名正義)、5着のネオブラックダイヤ(秋山真一郎)及び10着のデニムアンドルビー(浜中俊)が第56回宝塚記念に出走する。
ゴールドシップの天皇賞春の勝利という結果は、スローペースを早めに捲った横山典弘騎手の好判断はあったものの、そのまま押し切る強い内容であった。
よって、第56回宝塚記念の競馬予想においては、ゴールドシップが3連覇を達成する可能性が高いと判断すべきである。
一方、カレンミロティック及びネオブラックダイヤの天皇賞の好走は、イン有利の馬場においてロスのない競馬をしてのものであって、レース内容としては着順ほどの価値はない。
よって、第56回宝塚記念の競馬予想においては、カレンミロティック及びネオブラックダイヤに天皇賞の着順ほどの高い評価は不要である。
ただし、カレンミロティックは、去年2着した得意の条件なので、 先行力を生かせる展開になるようであれば、連下程度の評価は与えるべきである。
一方、デニムアンドルビーは、天皇賞の見所のないレース内容を見る限り、第56回宝塚記念の競馬予想において高い評価は不要である。
一方、産経大阪杯組からは、1着のラキシス(ルメール)が第56回宝塚記念に出走する。
ラキシスの産経大阪杯の勝利という結果は、ロスのないコース取りをさせたルメール騎手の好騎乗によるものではあるが、キズナに2馬身もの差をつけたことは立派である。
よって、第56回宝塚記念の競馬予想においては、内枠を引いてロスのない競馬ができるようであれば、ラキシスがゴールドシップに迫ってもおかしくないと判断すべきである。
一方、鳴尾記念組からは、1着のラブリーデイ(川田将雅)及び6着のレッドデイヴィス(松若)が第56回宝塚記念に出走する。
ラブリーデイの鳴尾記念の勝利という結果は、外を回って2馬身の差をつけ力の違いを見せつけたが、弱いメンバー構成に恵まれたことも確かである。
よって、第56回宝塚記念の競馬予想においては、ラブリーデイに連下候補程度の評価を与えれば十分である。
一方、ヴィクトリアマイル組からは、6着のヌーヴォレコルト(岩田康誠)、7着のディアデラマドレ(藤岡康太)及び8着のショウナンパンドラ(池添謙一)が第56回宝塚記念に出走する。
ヌーヴォレコルトのヴィクトリアマイルの6着という結果は、内目を通った馬が上位を独占したにせよ牝馬相手ということを考えると残念な内容であった。
しかしながら、ヌーヴォレコルトは、エリザベス女王杯においてラキシスと互角、中山記念において牡馬の一線級を破っており、好位のインでロスのない競馬ができれば一線級相手でも通用する能力を秘める。
よって、第56回宝塚記念の競馬予想においては、内枠を引いてロスのない競馬ができるようであれば、ヌーヴォレコルトの巻き返しに注意を払うべきである。
一方、ディアデラマドレのヴィクトリアマイル及びショウナンパンドラの敗戦は、前残りの展開で脚を余したものであった。よって、第56回宝塚記念の競馬予想においては、瞬発力勝負や外の差しが届く展開になるようであればディアデラマドレ及びショウナンパンドラにも連下評価は与えるべきである。
一方、菊花賞組からは1着のトーホウジャッカル(酒井学)が第56回宝塚記念に出走する。
トーホウジャッカルの菊花賞の勝利という結果は、脅威のレコード勝ちだが、イン有利の馬場で内枠からの発走でロスのない競馬に恵まれたことも確かである。
よって、第56回宝塚記念の競馬予想においては、休み明けであることをも考慮すると、トーホウジャッカルに菊花賞馬というだけで過大評価は禁物である。
一方、ドバイの遠征帰りとして、ワンアンドオンリー(デムーロ)が第56回宝塚記念に出走する。ワンアンドオンリーは、去年の秋のG1では人気を裏切り続けていたが、第56回宝塚記念はゴールドシップを除けばかなりメンバーが弱化した感がある。
よって、第56回宝塚記念の競馬予想においては、日本ダービーのように中団のインでロスのない競馬ができるようであればワンアンドオンリーの巻き返しもあり得ると判断すべきである。
以上のように、競馬理論の競馬予想では、第56回宝塚記念に出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第56回宝塚記念の最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、第56回宝塚記念の予想をお楽しみに。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。