スプリンターズステークス(G1)/中山競馬場/ 芝1200m/右/条件:サラブレッド系3歳以上/賞金:9800万円

今週は、フルゲート16頭に対して19頭もの出走登録馬があったスプリンターズステークス(2019年)の予想について解説する。
スプリンターズステークスは、秋のスプリント王決定戦ということもあり、スピード自慢の一線級が揃った。
キーンランドカップを制して臨むダノンスマッシュが1番人気となりそうだが、高松宮記念で1番人気を裏切ってしまった過去もあり、混戦が予想される。
そこで、競馬理論の競馬予想では、スプリンターズステークスの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
まずはセントウルステークス組
1着のタワーオブロンドン(浜中俊)・2着のファンタジスト(武豊)・3着のイベリス・5着のキングハート・6着のダイメイプリンセス(秋山真一郎)・8着のミスターメロディ(福永祐一)・11着のラブカンプー(酒井学)の合計7頭が出走登録している。
タワーオブロンドン
セントウルステークスの勝利という結果は、スプリント戦で3馬身もの差をつけており、力の違いを見せつけた。
また、タワーオブロンドンは、スプリント戦線よりもレベルの高い1400m~1600mでも一線級相手と互角の競馬をしている。
よって、スプリンターズステークスの予想では、タワーオブロンドンにかなり高い評価を与えて当然である。
特に、差しが届く馬場や展開になるようであれば、タワーオブロンドンの評価を更にあげるべきである。
ファンタジスト
セントウルステークスの2着という結果は、先行して自ら勝ちに行く競馬と考えれば立派だが、タワーオブロンドンに離されすぎである。
よって、スプリンターズステークスの予想では、ファンタジストが好走するためにはかなりの展開の助けが必要と判断すべきである。
ミスターメロディ
セントウルステークスのレース内容は見所がなかった。
ただし、ミスターメロディは、休み明けで58キロの斤量で不得意な外枠だったことを考慮すると度外視可能である。
よって、スプリンターズステークスの予想では、内枠を引いてロスのない競馬ができるようであれば、ミスターメロディの巻き返しに注意を払うべきである。
イベリス・キングハート・ダイメイプリンセス・ラブカンプー
セントウルステークスのレース内容は見所がなかった。
よって、スプリンターズステークスの予想では、イベリス、キングハート、ダイメイプリンセス及びラブカンプーに高い評価は不要である。
キーンランドカップ組
1着のダノンスマッシュ(川田将雅)・3着のリナーテ(三浦皇成)・6着のセイウンコウセイ(幸英明)・10着のハッピーアワーの合計4頭が出走を予定している。
ダノンスマッシュ
キーンランドカップの勝利という結果は、外から力でねじ伏せて1馬身近い差をつけており、力の違いを見せつけた。
また、ダノンスマッシュは、後にセントウルステークスを楽勝したタワーオブロンドンを破っていることも立派である。
なお、ダノンスマッシュは、高松宮記念で1番人気を裏切ってしまったが、インが極端に有利な馬場で外を回らされてのものであり、負けて強しの内容であった。
よって、スプリンターズステークスの予想では、ダノンスマッシュに人気であっても本命級の高い評価を与えるべきである。
リナーテ
キーンランドカップの3着という結果は、ダノンスマッシュには届かなかったが、堅実にいい脚を使うことを改めて示した。
よって、スプリンターズステークスの予想では、外の差しが届く展開になるようであれば、リナーテにも高い評価を与えるべきである。
セイウンコウセイ
キーンランドカップの6着という結果は、58キロの斤量且つ差し有利な展開だったことを考慮すると、着順や着差ほど悲観すべき内容ではない。
よって、スプリンターズステークスの予想では、楽に先行する展開に恵まれるようであれば、セイウンコウセイにも多少の注意は必要である。
ハッピーアワー
キーンランドカップのレース内容は見所がなかった。
よって、スプリンターズステークスの予想では、ハッピーアワーに高い評価は不要である。
北九州記念組
2着のディアンドル(藤岡佑介)・4着のモズスーパーフレア(松若風馬)・6着のアレスバローズ(菱田裕二)の合計3頭が出走登録している。
ディアンドル
北九州記念の2着という結果は、ダイメイプリンセスにこそ差されてしまったが、古馬相手でも通用するメドをつけた。
よって、スプリンターズステークスの予想では、展開の助けがあれば、ディアンドルも好走可能と判断すべきである。
モズスーパーフレア
北九州記念の4着という結果は、テンの3ハロン32秒台の超ハイペースに巻き込まれてしまったものであり、悲観すべき内容ではない。
よって、スプリンターズステークスの予想では、楽に先行する展開に恵まれるようであれば、モズスーパーフレアの逃げ粘りにも注意を払うべきである。
NHKマイルカップ組
5着のグランアレグリア(ルメール)が出走を予定している。
グランアレグリア
NHKマイルカップの5着という結果は、気分よく走れなかったことにより力を発揮できなかった。
なお、グランアレグリアは、能力さえ発揮できれば、桜花賞圧勝の実力がある。
よって、スプリンターズステークスの予想では、距離短縮がプラスに働きそうなグランアレグリアにもかなり高い評価を与えるべきである。
安田記念組
8着のステルヴィオ(戸崎圭太)が出走登録している。
ステルヴィオ
安田記念の8着という結果は、イン有利で前が止まらない馬場で脚を余したものであり、着順ほど悲観すべき内容ではない。
また、ステルヴィオは、去年のマイルチャンピオンシップ馬であり、能力的には一番と見ることもできる。
よって、スプリンターズステークスの予想では、スプリント戦線よりもマイル戦線のほうがレベルが高いことを考慮すると、ペースに戸惑わなければ、ステルヴィオも好走可能と判断すべきである。
以上、スプリンターズステークスに出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
スプリンターズステークス(2019年)の最終的な予想を決断する。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
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