スプリンターズステークス(GⅠ)/中山/定量/1200m(右・芝)
今週は、フルゲート16頭に対して21頭もの出走登録馬があった
スプリンターズステークス(2018年)の予想について解説する。
秋のスプリント王決定戦ということもあり、スピード自慢の一線級が揃った。
高松宮記念馬ファインニードルが1番人気となりそうだが、去年の覇者レッドファルクスなども虎視眈々と勝利を狙う。
そこで、競馬理論の競馬予想では、スプリンターズステークスの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
セントウルステークス組
1着のファインニードル(浜中俊)・2着のラブカンプー・
3着のグレイトチャーター・5着のラインスピリット(武豊)・
7着のブラヴィッシモ・8着のアドマイヤゴッド
の合計6頭が出走登録している。
ファインニードル
セントウルステークスの勝利という結果は、58キロの斤量で終始外を回って押し切る着差以上に強い内容であった。
また、ファインニードルは、高松宮記念馬であり、セントウルステークスでは余裕のある仕上げであったことを考慮すると、更に調子を上げそうである。
よって、スプリンターズステークスの予想では、人気であっても、ファインニードルに本命級のかなり高い評価を与えて当然である。
ラブカンプー
セントウルステークスの2着という結果は、ネロに激しく競り込まれたことを考慮すると、頑張って粘り込んだ。
よって、スプリンターズステークスの予想では、楽に先行する展開に恵まれるようであれば、ラブカンプーの先行粘り込みに注意を払うべきである。
グレイトチャーター
セントウルステークスの3着という結果は、後方のラチ沿いで脚をため直線だけ外に出した幸英明騎手の好騎乗によるものである。
よって、スプリンターズステークスの予想では、グレイトチャーターにセントウルステークスの着順だけで過大評価は禁物である。
ラインスピリット・ブラヴィッシモ・アドマイヤゴッド
セントウルステークスのレース内容は見所がなかった。
よって、スプリンターズステークスの予想では、ラインスピリット、ブラヴィッシモ及びアドマイヤゴッドに高い評価は不要である。
キーンランドカップ組
1着のナックビーナス(モレイラ)・4着のキャンベルジュニア(田辺裕信)・
5着のレッツゴードンキ(岩田康誠)・9着のムーンエイク(ルメール)・
11着のティーハーフ(国分優作)・13着のタマモブリリアン(津村明秀)・
14着のヒルノデイバロー(四位洋文)・15着のキングハート(北村宏司)
の合計8頭が出走を予定している。
ナックビーナス
キーンランドカップの勝利という結果は、2馬身半もの差をつけて力の違いを見せつけたが、楽に逃げる展開に恵まれたものでもある。
よって、スプリンターズステークスの予想では、楽に先行できる展開になるようであれば、ナックビーナスに高い評価を与えるべきだが、他の逃げ馬が強引に逃げを打つようであればキーンランドカップほどのパフォーマンスは発揮できないと判断すべきである。
キャンベルジュニア
キーンランドカップの4着という結果は、内を通った馬が上位を独占する中で早めに外を回って進出したものであり、2着馬とは大きな能力差はない。
よって、スプリンターズステークスの予想では、スプリント戦への慣れが見込める点を考慮すると、キャンベルジュニアにも押さえ程度の評価は与えるべきである。
レッツゴードンキ
キーンランドカップの5着という結果は、前が残る展開で脚を余したものではあるが、もう少し伸びて欲しかったことも確かである。
よって、スプリンターズステークスの予想では、内で脚をためる好走パターンに持ち込めるようであれば、レッツゴードンキの巻き返しもあり得ると判断すべきである。
ムーンエイク・ティーハーフ・タマモブリリアン・ヒルノデイバロー・キングハート
キーンランドカップのレース内容は見所がなかった。
よって、スプリンターズステークスの予想では、ムーンエイク、ティーハーフ、タマモブリリアン、ヒルノデイバロー及びキングハートに高い評価は不要である。
北九州記念組
1着のアレスバローズ(藤岡佑介)・2着のダイメイプリンセス(秋山真一郎)
の合計2頭が出走登録している。
アレスバローズ
北九州記念の勝利という結果は、ロスなく内を突いており、イン有利の馬場を最大限に生かしたものである。
よって、スプリンターズステークスの予想では、急激なメンバー強化を考慮すると、アレスバローズに押さえ程度の評価を与えれば十分である。
ダイメイプリンセス
北九州記念の2着という結果は、外を回らされたことを考慮すると、アレスバローズと着差ほどの能力差はない。
つまり、ダイメイプリンセスは、得意の直線競馬以外でも重賞で通用しており、充実していることを示す。
よって、スプリンターズステークスの予想では、ダイメイプリンセスにアレスバローズと同程度の評価は与えるべきである。
朱鷺ステークス組
1着のワンスインナムーン(石橋脩)が出走を予定している。
ワンスインナムーン
朱鷺ステークスの勝利という結果は、前が止まらない新潟の1400m戦と言えどもスピードの違いを見せつけた。
よって、スプリンターズステークスの予想では、楽に先行できるようであれば、ワンスインナムーンの逃げ粘りにも注意を払うべきである。
函館スプリントステークス組
1着のセイウンコウセイ(池添謙一)が出走を予定している。
セイウンコウセイ
函館スプリントステークスの勝利という結果は、開幕週のイン有利の馬場を生かしたものではあるが、超ハイペースで粘ったことは立派である。
よって、スプリンターズステークスの予想では、楽に逃げる又は好位のインを追走可能な内枠を引いた場合にのみ、セイウンコウセイに注目すべきである。
安田記念組
9着のレッドファルクス(戸崎圭太)が出走登録している。
レッドファルクス
安田記念の9着という結果は、外差しが届きにくい展開であったことを考慮すると、度外視可能だが、近走の内容に衰えが見られることも確かである。
ただし、レッドファルクスは、去年のスプリンターズステークスにおいて、前残りの展開を大外から差し切っており、着差以上に強い内容であった。
よって、スプリンターズステークスの予想では、得意の中山1200m戦であることを考慮すると、レッドファルクスの巻き返しにも注意を払うべきである。
香港組
ラッキーバブルズ(プレブル)が出走を予定している。
ラッキーバブルズ
今年に入っての成績こそ冴えないが、去年までの成績は香港のスプリント戦線ではトップクラスである。
よって、スプリンターズステークスの予想では、体調さえ戻っていれば、ラッキーバブルズの激走があっても驚けないと判断すべきである。
以上、スプリンターズステークスに出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
スプリンターズステークス(2018年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。