シリウスステークス( G3)/阪神競馬場/ダート2000m/右/条件:サラブレッド系3歳以上/賞金:3600万

今週は、フルゲート16頭に対して17頭の出走登録馬があったシリウスステークス(2019年)の予想について解説する。
シリウスステークスは、今後のダートのG1戦線を占う意味でも注目を集める。
エルムステークスで断然の1番人気を裏切ってしまったグリムが再度1番人気となりそうだが、前走の敗因次第では波乱の可能性も予想される。
そこで、競馬理論の競馬予想では、シリウスステークスの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
まずはエルムステークス組
1着のモズアトラクション(藤岡康太)・5着のリアンヴェリテ・6着のタイムフライヤー(ルメール)・7着のグリム(武豊)の合計4頭が出走登録している。
モズアトラクション
エルムステークスの勝利という結果は、超ハイペースの前潰れの展開に恵まれたものだが、2着のハイランドピークに1馬身半もの差をつけたことは立派である。
また、モズアトラクションは、2019年の春以降崩れなく堅実に脚を使っている。
よって、シリウスステークスの予想では、差しが届く展開になるようであればモズアトラクションにかなり高い評価を与えるべきである。
リアンヴェリテ
エルムステークスの5着という結果は、ハイペースで且つ先手を取れない展開だった割にはよく頑張った。
また、リアンヴェリテは、マリーンステークスでモズアトラクションを破っている。
よって、シリウスステークスの予想では、楽に先手を取れるようであれば、リアンヴェリテの残り目にも注意を払うべきである。
タイムフライヤー
エルムステークスの6着という結果は、ハイペースを先行してのものであり、レース内容としては着差ほど悪くない。
また、タイムフライヤーは、血統的にもダート適性は高そうである。
よって、シリウスステークスの予想では、ダート2戦目の上がり目を考慮して、タイムフライヤーにもかなり高い評価を与えるべきである。
グリム
エルムステークスの7着という結果は、ハイペースでなし崩しに脚を使ってしまい、見せ場なく敗れた。
なお、グリムは、気分良く先行さえできれば、重賞でも好走を繰り返している。
よって、シリウスステークスの予想では、楽に先行できる程度のペースに落ち着けば、グリムの巻き返しの可能性が高まると判断すべきである。
マーキュリーカップ組
3着のテルペリオン及び4着のロードゴラッソ(藤岡佑介)の合計2頭が出走を予定している。
テルペリオン
マーキュリーカップの3着という結果は、グリムにこそ力負けであったが、先行してしぶとく粘り込んだ。
よって、シリウスステークスの予想では、楽に先行できる場合にのみ、テルペリオンに注意を払うべきである。
ロードゴラッソ
マーキュリーカップの4着という結果は、早め先頭で自ら勝ちに行く競馬をしたがゴール前で歩いてしまった。
よって、シリウスステークスの予想では、ロードゴラッソが好走するためには好位のインでロスのない競馬をするなど展開の助けが必要と判断すべきである。
阿蘇ステークス組
4着のメイショウワザシ(松山弘平)が出走登録している。
メイショウワザシ
阿蘇ステークスの4着という結果は、1番人気を裏切ってしまったが、ハイペースの前崩れの展開に巻き込まれた割にはゴール前までよく粘っている。
よって、シリウスステークスの予想では、楽に先行する展開に恵まれれば、メイショウワザシの残り目には注意を払うべきである。
名鉄杯組
2着のジョーダンキング(岩田康誠)が出走登録している。
ジョーダンキング
名鉄杯の2着という結果は、超スローで逃げたスマハマに唯一迫っており、後続に3馬身以上の差をつけたことからも、強い内容であった。
また、名鉄杯3着馬のローズプリンスダムが次走でラジオニッポン賞を制しており、レースのレベルも低くない。
よって、シリウスステークスの予想では、ジョーダンキングにもかなり高い評価を与えて当然である。
スレイプニルステークス組
4着のアングライフェン(川田将雅)が出走を予定している。
アングライフェン
スレイプニルステークスの4着という結果は、58キロの斤量で早めに捲くった分だけゴール前で歩いてしまった。
ただし、アングライフェンは、今年に入ってオープン特別で崩れなく脚を使っている。
よって、シリウスステークスの予想では、差しが届く展開になるようであれば、アングライフェンにも注意が必要である。
鳥取特別組
1着のマッスルビーチ(和田竜二)が出走登録している。
マッスルビーチ
鳥取特別の勝利という結果は、ハイペースに恵まれたとは言えども、2着に3馬身以上の差をつける圧勝であった。
よって、シリウスステークスの予想では、急激なメンバー強化であっても、差しが届く展開になるようであれば、マッスルビーチにも注目して当然である。
ペテルギウスステークス組
1着のロードアルペジオ(福永祐一)が出走を予定している。
ロードアルペジオ
ペテルギウスステークスの勝利という結果は、前残りの展開を差し切っており着差以上に強い内容であった。
ただし、ロードアルペジオは、休み明けで初の重賞挑戦となる。
よって、シリウスステークスの予想では、ロードアルペジオに押さえ程度の評価を与えれば十分である。
以上、シリウスステークスに出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、シリウスステークス(2019年)の最終的な予想を決断する。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
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