シルクロードステークス(GⅢ)/京都/ハンデ/1200m(右・芝)
今週は、フルゲート18頭に対して24頭もの出走登録馬があった
シルクロードステークス(2019年)の予想について解説する。
シルクロードステークスは、ファインニードルの引退で混戦模様のスプリント戦線の重賞であり、高松宮記念を占う意味でも注目を集める。
京成杯を制したダノンスマッシュ(北村友一)が1番人気となりそうだが、ハンデ戦ということもあり、難解な一戦である。
そこで、競馬理論の競馬予想では、シルクロードステークスの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
まずは
京阪杯組
1着のダノンスマッシュ(北村友一)・5着のエスティタート(浜中俊)・
10着のアレスバローズ(川田将雅)
の合計3頭が出走登録している。
ダノンスマッシュ
京阪杯の3着という結果は、イン有利の馬場で好位のインを追走する展開に恵まれたものだが、2着に2馬身近い差をつけたことは立派である。
また、ダノンスマッシュは、キーンランドカップでナックビーナスにこそ破れたものの、スプリント戦線では能力的に底を見せていない。
よって、シルクロードステークスの予想では、再度内枠を引いて好位のインを追走できるようであればダノンスマッシュに本命級の高い評価を与えるべきである。
一方で、外枠を引いた場合には、1番人気が想定されることを考慮すると、ダノンスマッシュを絶対視までは禁物である。
エスティタート
京阪杯の5着という結果は、1枠からの発走でロスのない競馬に恵まれたものであり、レース内容としては着順ほどの価値はない。
よって、シルクロードステークスの予想では、エスティタートに高い評価は不要である。
アレスバローズ
京阪杯の10着という結果は、外を回って自ら勝ちに行く競馬をした分だけ伸びを欠いてしまった。
なお、アレスバローズは、CBC賞及び北九州記念と重賞連覇の実績がある。
よって、シルクロードステークスの予想では、内枠を引いてロスのない競馬ができるようであれば、アレスバローズの巻き返しもあり得ると判断すべきである。
淀短距離ステークス組
1着のナインテイルズ(福永祐一)・2着のアンヴァル(松山弘平)・
3着のティーハーフ・5着のビップライブリー(高倉稜)・
6着のリョーノテソーロ(坂井)・8着のフミノムーン(国分優作)・
10着のコウエイタケル
の合計7頭が出走を予定している。
ナインテイルズ
淀短距離ステークスの勝利という結果は、差す競馬を近2走で完全にマスターしたことによるものだが、追い込み有利の展開に恵まれたものでもある。
よって、シルクロードステークスの予想では、Bコース替りでも差しが届く馬場や展開になった場合にのみ、ナインテイルズに高い評価を与えるべきである。
アンヴァル
淀短距離ステークスの2着という結果は、ハイペースを2番手から粘り込んでのものであり、負けて強しの内容であった。
よって、シルクロードステークスの予想では、Bコース替りを考慮すると、アンヴァルがナインテイルズを逆転する可能性が高いと判断すべきである。
ティーハーフ
淀短距離ステークスの3着という結果は、59キロの斤量を考えると立派だが、前崩れの展開に恵まれたものでもある。
よって、シルクロードステークスの予想では、追い込み競馬になりそうな場合にのみ、ティーハーフに注意を払えば良い。
ビップライブリー・リョーノテソーロ・フミノムーン・コウエイタケル
淀短距離ステークスのレース内容は見所がなかった。
よって、シルクロードステークスの予想では、ビップライブリー、リョーノテソーロ、フミノムーン及びコウエイタケルに高い評価は不要である。
スプリンターズステークス組
2着のラブカンプー(ミルコ・デムーロ)・4着のダイメイプリンセス(秋山真一郎)
の合計2頭が出走登録している。
ラブカンプー
スプリンターズステークスの2着という結果は、ファインニードルにこそ力負けであったが、ハイペースを早め先頭で粘り込む強い内容であった。
よって、シルクロードステークスの予想では、楽に先行できる展開に恵まれるようであれば、休み明けでもあっても、ラブカンプーの粘り込みに注目すべきである。
ダイメイプリンセス
スプリンターズステークスの4着という結果は、出遅れて追い込んだことは立派だが、イン有利の馬場でのロスのないコース取りに恵まれたことも確かである。
よって、シルクロードステークスの予想では、ダイメイプリンセスにもそれなりの高い評価を与えるべきだが、過信は禁物である。
JBCスプリント組
14着のセイウンコウセイ(池添謙一)が出走を予定している。
セイウンコウセイ
JBCスプリントの14着という結果は、ダート適性がなかっただけであり度外視可能である。
なお、セイウンコウセイは、高松宮記念馬である上に、函館スプリントステークスを去年の夏に制しており、復調気配をうかがわせている。
よって、シルクロードステークスの予想では、楽に逃げを打つ展開に恵まれるようであれば、セイウンコウセイの逃げ粘りにも注意を払うべきである。
阪神カップ組
10着のラインスピリット(森一)が出走登録している。
ラインスピリット
阪神カップの10着という結果は、距離が長すぎたこともあり、ゴール前で止まってしまった。
ただし、ラインスピリットは、スプリンターズステークスにおいて、イン有利の馬場に恵まれたにせよ、スムーズに前が開いていればかなり際どかったと思わせる内容で3着に好走している。
よって、シルクロードステークスの予想では、気分良く先行する競馬になるようであれば、ラインスピリットも好走可能と判断すべきである。
カーバンクルステークス組
4着のペイシャフェリシタ(三浦皇成)・5着のカラクレナイ・
8着のキングハート(中谷)・13着のコスモドーム・
14着のトウショウピスト(古川吉洋)
の合計5頭が出走を予定している。
ペイシャフェリシタ
カーバンクルステークスの4着という結果は、少し外目を回らされた分だけ上位には届かなかった。
よって、シルクロードステークスの予想では、内枠を引いてロスのない競馬ができるようであれば、ペイシャフェリシタの好走もあり得ると判断すべきである。
カラクレナイ・キングハート・コスモドーム・トウショウピスト
カーバンクルステークスのレース内容は見所がなかった。
よって、シルクロードステークスの予想では、カラクレナイ、キングハート、コスモドーム及びトウショウピストに高い評価は不要である。
以上、シルクロードステークスに出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
シルクロードステークス(2019年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。