秋華賞(GⅠ)/京都/馬齢/2000m(右・芝)
今週は、フルゲート18頭に対して21頭もの出走登録馬があった牝馬クラシック最終関門
秋華賞(2020年)の予想について解説する。
無敗の2冠馬デアリングタクトがぶっつけ本番となる上に、開幕2周目で京都の内回りコースということもあり、先行馬有利となると波乱もあり得る。
そこで、競馬理論の競馬予想では、秋華賞の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
まずは
目次
オークス組
1着のデアリングタクト(松山弘平)・2着のウインマリリン(横山武)・7着のミヤマザクラ(福永祐一)・13着のサンクテュエールの合計4頭が出走登録している。
デアリングタクト
オークスの勝利という結果は、スローの前残りの展開を上がり33秒1の脚で差し切っており、着差以上に強い内容であった。また、デアリングタクトは、4戦4勝で能力的にも底を見せていない。
よって、秋華賞の予想では、休み明けであっても、デアリングに本命級の高い評価を与えて当然である。
ウインマリリン
オークスの2着という結果は、逃げ馬から離れた2番手を追走する展開に恵まれたものであり、レース内容としてはG1で2着ほどの価値はない。
また、ウインマリリンは、フローラステークスでも好位のインを追走する展開で抜け出して勝利を収めている。
よって、秋華賞の予想では、再度イン有利の馬場で好位のインを追走するような展開の助けがあれば、ウインマリリンも好走可能と判断すべきだが、オークスの2着だけで過大評価は禁物である。
ミヤマザクラ・サンクテュエール
オークスのレース内容は見どころがなかった。
よって、秋華賞の予想では、ミヤマザクラ及びサンクテュエールに高い評価は不要である。
ローズステークス組
1着のリアアメリア(川田将雅)・2着のムジカ(秋山真一郎)・3着のオーマイダーリン・4着のデゼル(藤岡康太)・5着のクラヴァシュドール(ミルコ・デムーロ)・8着のフィオリキアリ(北村友一)・12着のアブレイズ(藤井勘一郎)の合計7頭が出走を予定している。
リアアメリア
ローズステークスの勝利という結果は、スローペースの2番手を追走する展開に恵まれたものだが、2着に2馬身差をつけており力の違いを見せつけた。なお、リアアメリアは、阪神ジュベナイルフィリーズで断然の1番人気に推された素質馬だが、G1では3戦ともに人気を裏切ってしまった。ただし、これらの敗戦は、いずれも理由が明確でそこまで悲観することもない。
よって、秋華賞の予想では、ローズステークスで成長を見せたリアアメリアにかなり高い評価を与えて当然である。
ムジカ・オーマイダーリン
ローズステークスの好走は、内目で脚をためてコーナーワークでロスのない競馬によるものであり、レース内容としては着順ほどの価値はない。
よって、秋華賞の予想では、ムジカ及びオーマイダーリンに高い評価は不要である。
デゼル
ローズステークスの4着という結果は、外枠で出遅れて外から上がりナンバーワンの脚を使ったにもかかわらず届かなかっただけで、力負けではない。
よって、秋華賞の予想では、差しが届く展開になるようであれば、デゼルの巻き返しもありうると判断すべきである。
クラヴァシュドール
ローズステークスの5着という結果は、終始外を回らされた分だけ直線で伸びを欠いた。
なお、クラヴァシュドールは、阪神ジュベナイルフィリーズで2着、桜花賞で4着の実績があり、能力的にはG1でも遜色ない。
よって、秋華賞の予想では、展開の助けがあれば、クラヴァシュドールも好走可能と判断すべきである。
フィオリキアリ・アブレイズ
ローズステークスのレース内容は見どころがなかった。
よって、秋華賞の予想では、フィオリキアリ及びアブレイズに高い評価は不要である。
紫苑ステークス組
1着のマルターズディオサ(田辺裕信)・2着のパラスアテナ(坂井瑠星)・4着のマジックキャッスル(大野拓)・5着のミスニューヨーク・6着のウインマイティー(和田竜二)の合計5頭が出走登録している。
マルターズディオサ
紫苑ステークスの勝利という結果は、スローペースを先行する競馬に恵まれたとはいえども、2着に1馬身以上の差をつけて押し切った。
よって、秋華賞の予想では、揉まれずに楽に先行する展開になるようであれば、マルターズディオサの粘り込みにも注意を払うべきである。
マジックキャッスル
紫苑ステークスの4着という結果は、スローペースの前残りの展開で脚を余し気味であった。なお、マジックキャッスルは、内で脚をためたとはいえども、前残りの展開で5着まで追い込んだ。
よって、秋華賞の予想では、差しが届く展開になるようであれば、マジックキャッスルも好走可能と判断すべきである。
パラスアテナ・ミスニューヨーク・ウインマイティー
紫苑ステークスのレース内容は見どころがなかった。よって、秋華賞の予想では、パラスアテナ及びミスニューヨークに高い評価は不要である。なお、ウインマイティーは、出遅れて外を回らされたことにより、紫苑ステークスは敗れてしまったが、オークスで3着の実績がある。
よって、秋華賞の予想では、ウインマイティーには多少注意を払うべきである。
糸魚川特別組
1着のレイパパレ(ルメール)が出走を予定している。
レイパパレ
糸魚川特別の勝利という結果は、スローのインの3番手を追走する展開に恵まれた感はあるが、2馬身差で力の違いを見せつけた。また、レイパパレは、3戦3勝と能力的に底を見せていない。
よって、秋華賞の予想では、出走が叶うようであれば、レイパパレにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
以上、秋華賞に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、秋華賞(2020年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。