日刊スポーツ賞シンザン記念(GⅢ)/京都/別定/1600m(左・芝)
今週は、フルゲート18頭に対して16頭の出走登録にとどまったシンザン記念(2021年)の予想について解説する。
シンザン記念は、アーモンドアイやオルフェーヴルなど数多くの名馬がここをステップとした出世レースということもあり、注目を集める。
ソダシと差のない競馬をしているククナ(ルメール)及びバスラットレオン(坂井瑠星)の2頭が人気になりそうだが、初対戦の馬が多く、混戦も予想される。
そこで、競馬理論の競馬予想では、シンザン記念の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
まずは朝日杯フューチュリティステークス組
4着のバスラットレオン(坂井瑠星)・6着のロードマックス(岩田望)の合計2頭が出走登録している。
バスラットレオン
朝日杯フューチュリティステークスの勝利という結果は、勝ったグレナディアガーズをマークする形で直線では離されてしまったが、G1でも掲示板を確保したことは立派である。
なお、バスラットレオンは、札幌2歳ステークスにおいて、ハイペースを先行しながらも、2歳女王ソダシの3着に粘り込んでいる。
よって、シンザン記念の予想では、朝日杯フューチュリティステークスよりもメンバーがかなり弱くなっていることを考慮すると、バスラットレオンに本命級のかなり高い評価を与えて当然である。
ロードマックス
朝日杯フューチュリティステークスの6着という結果は、外が若干伸びにくい馬場状態で終始外を回らされていたことを考慮すると、レース内容としてはバスラットレオンと互角である。
よって、シンザン記念の予想では、差しが届く展開になるようであれば、ロードマックスの差し切りまであり得ると判断すべきである。
アルテミスステークス組
2着のククナ(ルメール)が出走を予定している。
ククナ
アルテミスステークスの2着という結果は、ソダシには少し離されてしまったが、スローの前残りの展開で追い込んだことを考えると、着差ほど能力差はない。
なお、アルテミスステークスにおいて後方で脚を余して9着に敗れたユーバーレーベンが後の阪神ジュベナイルフィリーズで3着に好走していることからも、アルテミスステークスは追い込み不利であったことがわかる。
よって、シンザン記念の予想では、牡馬相手であっても、ククナに高い評価を与えるべきである。
秋明菊賞組
3着のピクシーナイト(福永祐一)が出走登録している。
ピクシーナイト
秋明菊賞の3着という結果は、出遅れて折り合いを欠いてのものであり、力負けではない。
なお、秋明菊賞の勝ち馬ブルースピリットは、朝日杯フューチュリティステークスで5着に粘り込んでいる。
よって、シンザン記念の予想では、ピクシーナイトにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
阪神の新馬組
1着のレゾンドゥスリール(川田将雅)が出走を予定している。
レゾンドゥスリール
阪神の新馬戦の勝利という結果は、時計・レース内容としては特筆すべきものはないが、着差以上に余裕があったことも確かである。
よって、シンザン記念の予想では、未知の魅力を考慮して、レゾンドゥスリールにも押さえ程度の評価は与えるべきである。
以上、シンザン記念に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、シンザン記念(2021年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。