関屋記念(GⅢ)/新潟/別定/1600m(左・芝)
今週のメインレースは、第46回関屋記念である。第46回関屋記念は、夏のマイル王決定戦であり、
マイルチャンピオンシップを占う意味でも注目される。
そこで、競馬理論の競馬予想は、第46回関屋記念に出走する有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。
エプソムカップ組からは、3着のセイクリットバレー(丸山)及び13着のスズジュピター(吉田豊)が出走する。
セイクリットバレーのエプソムカップの3着は、折り合いを欠いて直線でも前が開かない大きな不利を受けてのものであって、レース内容としては着順以上の価値がある。
更に、セイクリットバレーは、新潟コースの重賞で1勝2着2回と得意な舞台であり、
去年の関屋記念の2着にしても、
超スローで逃げたレッツゴーキリシマの逃げ切りを許しただけで、
レース内容としては勝ち馬を大きく上回る。
よって、去年よりもメンバーが弱化する第46回関屋記念、セイクリットバレーに人気ではあっても
本命級の高い評価を与えて当然と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、スズジュピターのエプソムカップの13着は、東京競馬最終週の荒れた内側を走らされたことを考慮しても、負けすぎである。
ただし、スズジュピターは、同じ新潟マイル戦の谷川岳ステークスにおいて2着に好走しており、
新潟マイル戦に戻ればもう少し走れる。
よって、第46回関屋記念、スズジュピターに高い評価は不要だが、
押さえ程度の評価は必要と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、米子特別組からは、3着のマイネルクラリティ、8着のガンダーラ(和田)及び9着のリザーブカードが出走する。
マイネルクラリティ及びガンダーラの米子ステークスの敗戦は、超スローペースを先行してのものであり、レース内容としては着順ほどの評価は必要ない。
よって、第46回関屋記念、マイネルクラリティ及びガンダーラに高い評価は不要と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、リザーブカードは、休み明けの米子ステークスでまったく見どころがなかった。
更に、リザーブカードは、去年の秋以降のレースでも惨敗を繰り返しており、衰えたと見ることもできるが、去年の秋以降の敗戦は、いずれも不向きな展開で能力を発揮できなかったと見ることもできる。
なお、リザーブカードは、過去の関屋記念で2着、3着と好走しているように、
新潟コースは最も得意な舞台である。
よって、リザーブカードは、第46回関屋記念においてそれなりの走りが出来なければ、
今後の競走生活でも着外を繰り返さざるを得ないと
競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、第46回関屋記念では、3連勝中のエアラフォン(福永祐一)も注目される。
エアラフォンは、キャリアも浅く、能力的に底を見せていない点は魅力である。
なお、エアラフォンのストークステークスの勝利は、58キロのトップハンデを克服した点は立派だが、コースロスなくさばいたピンナ騎手の好騎乗によるものとみることもできる。
よって、第46回関屋記念、未知の魅力を評価しつつも、
3連勝という成績だけで過剰に人気になるようであれば、
エアラフォンを押さえ評価にとどめるのも一つの手と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、休み明け組からは、ヒカルアマランサス、アブソリュート、レインボーペガサス及びマイネルファルケが
第46回関屋記念に出走する。
ヒカルアマランサスは、大幅に馬体が減った中山牝馬ステークスでこそ惨敗を喫してしまったが、G3レベルであれば好走を繰り返している。また、ヒカルアマランサスは、去年のヴィクトリアマイルにおいて、展開に恵まれたとはいえども、ブエナビスタとハナ差の競馬をしている。
よって、第46回関屋記念、間隔を開けて立て直したヒカルアマランサスの好走にも
要注意と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、アブソリュートは、新潟と同じ左回りの東京コースで重賞を2勝しており、
このメンバーに入れば実績的には上である。
しかしながら、アブソリュートは、ここ1年間の成績が酷すぎで、衰えを隠せない。
よって、第46回関屋記念、昔の強さがないアブソリュートに実績ほどの評価は不要と
競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、マイネルファルケは、去年の秋以降の着順が悪すぎて競走馬として
終わってしまったようにも思える。
しかしながら一方で、マイネルファルケは、G1のマイルチャンピオンシップでも2着に粘り込んでいるように、
マイペースで逃げられればしぶとい。
よって、第46回関屋記念、直線が長いことを意識してスローペースでの単騎逃げが
見込めるマイネルファルケの逃げ粘りを無視すべきでないと
競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、レインボーペガサスは休み明けである上に、形の上では格上げ初戦での重賞挑戦となるので、
厳しい戦いになるようにも見える。
しかしながら、レインボーペガサスは、スマイルジャックを破ってきさらぎ賞を制した実績もあり、準オープン戦での対戦メンバーが重賞でもそれなりの走りをしていることも考慮すると、能力的な差はない。
更に、レインボーペガサスは、マイネルファルケから離れた2番手を楽に
追走する展開にも恵まれる可能性も高い。
よって、第46回関屋記念、レインボーペガサスが2番手追走から
マイネルファルケを早めに交わして流れ込む展開にも
注意が必要と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、3歳馬では、サトノフローラ(北村宏)が出走する。サトノフローラは、
新潟コースならば2戦2勝で、2勝ともに圧勝していることから穴人気になりそうである。
しかしながら、サトノフローラの2連勝は、時計・内容的にも平凡で、
相手に恵まれた可能性が高い。
よって、第46回関屋記念、
新潟巧者のサトノフローラに押さえ程度の評価を与えれば十分と
競馬理論の競馬予想では判断している。
以上のように、競馬理論の競馬予想は、第46回関屋記念に出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
第46回関屋記念の最終的な予想を決断する。
競馬理論の競馬予想のファンの方は、第46回関屋記念の予想をお楽しみに。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。