皐月賞(GⅠ)/中山/定量/2000m(右・芝)
続いて、スプリングステークス・すみれステークス・京成杯から皐月賞に出走登録している有力各馬を解説する。
スプリングステークス組
1着のステルヴィオ(ルメール)・2着のエポカドーロ(戸崎圭太)・3着のマイネルファンロン(柴田大知)
合計3頭が出走登録している。
ステルヴィオ
スプリングステークスの勝利という結果は、展開に恵まれたエポカドーロをきっちりと差し切る着差以上に強い内容であった。
なお、ステルヴィオは、ダノンプレミアムに対戦成績こそ2戦2敗である。
しかしながら、いずれも先行馬が有利な展開で脚を余しての敗戦であり、力負けと判断するのは早計である。
よって、皐月賞においては、ダノンプレミアム不在を考慮すると、ステルヴィオに本命級の高い評価を与えて当然である。
エポカドーロ
スプリングステークスの2着という結果は、コスモイグナーツの大逃げから大きく離れた2番手を追走してのものである。
つまり、エポカドーロは、スローペースの単騎逃げと同じ状態の展開に恵まれた。
よって、エポカドーロが皐月賞で好走するためには再度楽に先行する展開に恵まれる必要がある。
マイネルファロン
スプリングステークスで上位2頭に大きく離されており、皐月賞の予想で高い評価は不要である。
すみれステークス組
1着のキタノコマンドール(Mデムーロ)・2着のケイティクレバー(浜中俊)
合計2頭が出走登録している。
キタノコマンドール
すみれステークスの勝利という結果は、スローペースの前残りの展開を最後方から差し切る強い内容であった。
また、キタノコマンドールは、2戦2勝で能力的に底を見せていない。
よって、皐月賞では、デムーロ騎手騎乗をも考慮して、キタノコマンドールにも高い評価を与えるべきである。
ケイティクレバー
すみれステークスの2着という結果は、先行馬有利の開幕週の馬場での逃げ粘りである。
よって、皐月賞では、先行馬が揃うメンバー構成を考慮すると、ケイティクレバーに高い評価は不要である。
京成杯組
1着のジェネラーレウーノ(田辺裕信)
合計1頭が出走登録している。
ジェネラーレウーノ
京成杯の勝利という結果は、弱いメンバー構成に恵まれたことは確かである。
しかしながら、厳しい流れを先行して押し切っており、徐々に力をつけていることも示した。
よって、皐月賞の予想においては、気分良く先行できるようであれば、ジェネラーレウーノにも注意が必要である。
最後に出走回避をしたダノンプレミアムについて解説をする。
ダノンプレミアム
弥生賞の勝利という結果は、スローペースを楽に先行する展開に恵まれたものである。
しかしながら、ダノンプレミアムは、ゴール前でも余裕があり、着差以上に強い内容でもあった。
また、ダノンプレミアムは、朝日杯フューチュリティステークスを含む4連勝すべてで後続を寄せ付けていない。
ただし、いずれのレースも、楽に先行する展開に恵まれことも確かである。
よって、今後のレースで、先行馬が揃って、初めて厳しいペースになったときにこそ、ダノンプレミアムにとって試金石の一戦となる。
以上、皐月賞に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
皐月賞(2018年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。