札幌記念(GⅡ)/札幌/定量/2000m(右・芝)
今週のメインレースは、 サマー2000シリーズの第48回札幌記念である。
第48回札幌記念は、 G1級の実力馬が揃うスーパーG2であり、 夏場では最も注目されるレースである。
そこで競馬理論は、 第48回札幌記念に出走する 有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。
函館記念組からは、2着のイケトップガン(丸田)、 3着のミッキーパンプキン(池添)、 6着のマイネルスターリー(柴田大)、 9着のネオヴァンドーム(三浦)、10着のネヴァブション(丸山) 及び12着のアクシオン(柴山)が 第48回札幌記念に出走する。
イケトップガンの函館記念の2着は、イン有利の馬場において、巧みなコーナーワークによるロスのない競馬をさせた丸田騎手の好騎乗、ハイペースの展開、52キロの斤量などに恵まれたものであり、レース内容としては着順ほどの価値はない。
またミッキーパンプキンの函館記念の3着は、ハイペースを先行してのものではあるがが、イン有利の馬場でインの3番手を追走する展開に恵まれたものでもある。
よって第48回札幌記念において、 イケトップガン及びミッキーパンプキンに、 函館記念の着順ほどの高い評価は不要と 競馬理論では判断している。
マイネルスターリー、ネオヴァンドーム、 ネヴァブション及びアクシオンは、 函館記念の見所のないレース内容から、 更にメンバーが強化される第48回札幌記念で 好走する可能性は低い。
なお唯一注目する必要があるとすれば、 函館記念では1枠で出遅れてしまったことにより、 イン有利の馬場で終始外を回されたマイネルスターリーが、 好位のインを追走する展開になった時だけである。
天皇賞春組からは、 2着のトーセンジョーダン(岩田康)及び 11着のヒルノダムール(藤田)が 第48回札幌記念に出走する。 トーセンジョーダンの天皇賞春の2着は、前が極端に止まらない馬場でビートブラックの逃げ切りを許しただけであり、負けて強しの内容であった。
またトーセンジョーダンは、 去年の札幌記念も制しており、 札幌の2000mもまた得意な舞台である。
よって第48回札幌記念、 1番人気濃厚のトーセンジョーダンに、 本命級の高い評価を与えて当然と競馬理論では判断している。
一方、ヒルノダムールの天皇賞春の11着は、3冠馬オルフェーヴルでさえ、外を回らされるならば惨敗するほどの、インが極端に有利な馬場で外を回らされたものであり、度外視可能である。
またヒルノダムールは、 好位のインを追走する展開に恵まれたとはいえども、 去年の天皇賞春を制しており、 実績的には互角以上である。
よって第48回札幌記念、 ヒルノダムールに本命級とまではいかないが、 それなりの高い評価を与えるべきと、 競馬理論では判断している。
クイーンステークス組からは、 8着のフミノイマージン(太宰)及び 11着のレジェンドブルーが 第48回札幌記念に出走する。
フミノイマージンのクイーンステークスの8着は、直線でインを突いたら前が塞がってしまったものであり、度外視可能である。
なおフミノイマージンは、 牝馬限定ながらも重賞を3勝しているように、 確実によい脚を使う。
よって第48回札幌記念、 前潰れの展開の助けさえあれば、 フミノイマージンが牡馬相手でも好走可能と 競馬理論では判断している。
レジェンドブルーは、 クイーンステークスの見所のないレース内容から、 更にメンバーが強化される 第48回札幌記念で好走する可能性は低い。
別路線組では、アリゼオ、 ダークシャドウ(福永)及びハナズゴール(田辺)が 第48回札幌記念で注目される。
アリゼオは、長期休養明けの巴賞では力を発揮できなかったが、毎日王冠勝ちの実績があり、能力的には遜色ない。
よって第48回札幌記念において、 アリゼオが叩き2走目で復調するようであれば 好走も可能だが、 中間の調教を見る限り万全とまでは言い難いので、 押さえ程度の評価が妥当と 競馬理論では判断している。
一方、ダークシャドウは、去年の天皇賞秋において、直線での不利を受けてしまったこともあって、トーセンジョーダンに敗れてしまったものの、レース内容としてはトーセンジョーダンを上回る。
よって第48回札幌記念、 ドバイからの遠征帰りという事情を考慮しても、 体調さえ万全であれば、 ダークシャドウがトーセンジョーダンを差し切る可能性が高いと、 競馬理論では判断している。
さて、ハナズゴールは、
距離が長すぎたオークスでこそ7着に敗れてしまったが、 チューリップ賞では、 3歳牝馬トップクラスを相手に 圧巻の内容で差し切った。
よって第48回札幌記念、 今年の3歳馬のレベルの高さをも考慮すると、 ハナズゴールを無視すべきでないと 競馬理論では判断している。
以上のように競馬理論は、 第48回札幌記念に出走する 有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、 枠順、展開、調教及び馬場状態などの 様々な要素を加味して、 第48回札幌記念の最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、 第48回札幌記念の予想をお楽しみに。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。