札幌記念(GⅡ)/札幌/定量/2000m(右・芝)
今週は、フルゲート16頭に対して13頭の出走登録馬にとどまった札幌記念(2020年)の予想について解説する。
札幌記念は、サマー2000シリーズの一戦というだけでなく、G1への昇格も噂される夏場の大一番である。
札幌記念は、G1を3勝したラッキーライラック(ミルコ・デムーロ)が単勝1倍台の断然人気となりそうだが、秋の飛躍を狙う馬たちも出走を予定しており、ハイレベルな一戦となりそうである
そこで、競馬理論の競馬予想では、札幌記念の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
宝塚記念組
6着のラッキーライラック(ミルコデムーロ)・7着のトーセンスーリヤ(横山和生)・15着のペルシアンナイト(大野拓弥)の合計3頭が出走登録している。
ラッキーライラック
宝塚記念の6着という結果は、3番人気を裏切ってしまったが、ハイペースの前崩れの展開で早め先頭という厳しい競馬を考慮すると、レース内容としては悪くない。
また、ラッキーライラックは、好位のインを追走する展開に恵まれたにせよ、牡馬相手の大阪杯を制している。
よって、札幌記念の予想では、G2であれば実績・能力ともに断然のラッキーライラックに人気であっても本命級の高い評価を与えて当然である。
トーセンスーリヤ
宝塚記念の7着という結果は、ハイペースを逃げる厳しい競馬によるものであり、G1でも走れるメドをつけた。
なお、トーセンスーリヤは、去年の12月以降、宝塚記念を除けば、馬券圏内を外しておらず、力をつけている上がり馬である。
よって、札幌記念の予想では、トーセンスーリヤにもそれなりの高い評価を与えて当然である。
ペルシアンナイト
宝塚記念の15着という結果は、負けすぎだが、力のいる馬場で先行してのものであり、着差ほど悲観すべき内容ではない。
なお、ペルシアンナイトは、マイルチャンピオンシップ勝ちを含むG1でも好走を繰り返しており、実績的には上である。
よって、札幌記念の予想では、急激なメンバー弱化にもかかわらず、ここまで人気が落ちるようであれば、ペルシアンナイトの巻き返しにも注意を払うべきである。
函館記念組
1着のアドマイヤジャスタ(吉田隼人)・4着のトーラスジェミニ(木幡育也)・7着のカウディーリョ(藤岡佑介)の合計3頭が出走を予定している。
アドマイヤジャスタ
函館記念の勝利という結果は、ハイペースの前崩れの展開に恵まれたこともあるが、中団の外目を追走して突き抜けており、15番人気が嘘のような走りだった。
よって、札幌記念の予想では、アドマイヤジャスタが函館記念の内容だけ走れば通用と判断すべきである。
トーラスジェミニ
函館記念の4着という結果は、競り込まれた分だけゴール前で止まってしまった。
よって、札幌記念の予想では、楽に逃げを打つ展開に恵まれるようであれば、トーラスジェミニの粘り込みにも注目すべきである。
カウディーリョ
函館記念の7着という結果は、好位を追走したが伸びを欠いており、1番人気を裏切ってしまった。
よって、札幌記念の予想では、さらなるメンバー強化を考慮すると、カウディーリョに高い評価は不要である。
安田記念組
4着のノームコア(横山典弘)が出走登録している。
ノームコア
安田記念の4着という結果は、強力メンバー相手だった上に、アーモンドアイと0秒1差だったと考えれば立派である。
更に、ノームコアは、前が止まりにくい馬場状態で行われたヴィクトリアマイルでも3着に追い込んでいる。
よって、札幌記念の予想では、距離延長ではあっても、ノームコアにかなり高い評価を与えて当然である。
日本ダービー組
7着のブラックホール(石川裕紀人)が出走を予定している。
ブラックホール
日本ダービーの7着という結果は、コントレイルの強さだけが目立つ一戦であったが、3着馬とは0秒1差でもあった。
なお、ブラックホールは、札幌2歳ステークス勝ちの実績があり、洋芝は得意である。
よって、札幌記念の予想では、3歳世代のレベル次第ではあるものの、ブラックホールにも注意を払うべきである。
札幌日経オープン組
1着のポンデザール(ルメール)・7着のルミナスウォリアーの合計2頭が出走登録している。
ポンデザール
札幌日経オープンの勝利という結果は、2着のボスジラに4馬身もの差をつけており、力の違いを見せつけた。
なお、ポンデザールは、洋芝で3戦3勝と能力的に底を見せていない。
よって、札幌記念の予想では、距離短縮が微妙ではあるものの、ポンデザールにも押さえ程度の評価は与えるべきである。
ルミナスウォリアー
札幌日経オープンのレース内容は見所がなかった。
よって、札幌記念の予想では、ルミナスウォリアーに高い評価は不要である。
大阪杯組
11着のマカヒキ(岩田康誠)が出走を予定している。
マカヒキ
大阪杯の11着という結果は、前残りの展開で脚を余したものだが見せ場すらなかった。
なお、マカヒキは、不振続きにも見えるが、ジャパンカップで4着に追い込んでおり、日本ダービー馬の片鱗は見せた。
よって、札幌日経オープンの予想では、展開の助けがあれば、マカヒキの巻き返しもあり得ると判断すべきである。
以上、札幌記念に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、札幌記念(2020年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。