札幌記念(GⅡ)/札幌/定量/2000m(右・芝)
今週は、フルゲート16頭に対して16頭ぴったりの出走登録があった
札幌記念(2018年)の予想について解説する。
札幌記念は、サマー2000シリーズの一戦というだけでなく、夏場の大一番である。
エリザベス女王杯馬モズカッチャンが人気を集めそうだが、確たる中心馬が不在で人気が割れそうな混戦模様である。
そこで、競馬理論の競馬予想では、札幌記念の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
函館記念組
2着のサクラアンプルール(田辺裕信)・5着のスズカデヴィアス(三浦皇成)・
8着のナイトオブナイツ(池添謙一)
の合計3頭が出走登録している。
サクラアンプルール
函館記念の2着という結果は、好位のインを追走する展開に恵まれたものだが、57.5キロのハンデを考慮すると、レース内容としては勝ったエアアンセムと互角である。
また、サクラアンプルールは、展開に恵まれたと言えども、去年の札幌記念の勝ち馬である。
よって、札幌記念の予想では、内枠を引いてラチ沿いを走る展開になるようであれば、サクラアンプルールの連覇もあり得ると判断すべきである。
スズカデヴィアス
函館の5着という結果は、じっくりと構えすぎた分だけ届かなかったが、コースロスを考えると悪くない。
よって、札幌記念の予想では、メンバー強化を考慮しても、スズカデヴィアスに多少の注意は払うべきである。
ナイトオブナイツ
函館記念のレース内容は見所がなかった。
よって、札幌記念の予想では、ナイトオブナイツに高い評価は不要である。
安田記念組
5着のサングレーザー(福永祐一)が出走を予定している。
サングレーザー
安田記念の5着という結果は、外枠からの発走で終始外を回らされた分だけ届かなかった。
なお、サングレーザーは、マイラーズカップにおいて、後の安田記念馬モズアスコットを楽に差し切っている。
よって、札幌記念の予想では、距離延長であても、サングレーザーにそれなりの高い評価を与えるべきである。
ドバイ遠征組
モズカッチャン(ミルコデムーロ)・クロコスミア(岩田康誠)・
ネオリアリズム(モレイラ)
の合計3頭が出走登録している。
モズカッチャン
ドバイシーマクラシックの6着という結果は、力負けであった。
しかしながら、モズカッチャンは、好位のインを追走する展開に恵まれたとは言えども、エリザベス女王杯勝ちの実績がある。
よって、札幌記念の予想では、エリザベス女王杯と同様に内枠を引いてロスのない競馬ができれば、モズカッチャンが遠征後いきなり走ってもおかしくないと判断すべきである。
クロコスミア
ドバイターフの7着という結果は、力負けであった。
ただし、クロコスミアは、エリザベス女王杯において、前が止まらない馬場に恵まれたと言えども、ハイペースの2番手追走から2着に粘っており、レース内容としてはモズカッチャンと互角である。
よって、札幌記念の予想では、楽に逃げを打てるようであれば、クロコスミアの逃げ粘りに注目すべきである。
ネオリアリズム
ドバイターフの8着という結果は力負けであった。
ただし、ネオリアリズムは、一昨年の札幌記念でモーリスを破っての逃げ切りを果たしている。
よって、札幌記念の予想では、他の逃げ馬との兼ね合い次第で楽に先行できるようであれば、ネオリアリズムの粘り込みにも注意を払うべきである。
日本ダービー組
7着のゴーフォザサミット(蛯名正義)が出走を予定している。
ゴーフォザサミット
日本ダービーの7着という結果は、スローの前残りの展開で上位とは差を詰められなかった。
ただし、ゴーフォザサミットは、青葉賞勝ちの実績がある。
よって、札幌記念の予想では、今年の3歳世代のレベル次第で、ゴーフォザサミットも好走可能と判断すべきである。
ジャパンカップ組
4着のマカヒキ(ルメール)が出走登録している。
マカヒキ
ジャパンカップの4着という結果は、上位3頭に離されてしまったが、メンバーが強すぎただけでもある。
また、マカヒキは、2年近く勝ち星から遠ざかっているが、日本ダービー馬であり、実績は断然である
よって、札幌記念の予想では、差しが届く展開になるようであれば、マカヒキの復活劇もあり得ると判断すべきである。
大阪杯組
5着のミッキースワロー(横山典弘)が出走を予定している。
ミッキースワロー
大阪杯の5着という結果は、スローの前残りの展開で脚を余しただけであり、ペースが上がればもう少し走れたはずである。
また、ミッキースワローは、セントライト記念において、皐月賞馬アルアインを寄せ付けずに破っている。
よって、札幌記念の予想では、ミッキースワローにもかなり高い評価を与えて当然である。
以上、札幌記念に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
札幌記念(2018年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。