北海道新聞杯クイーンステークス(GⅢ)/札幌/別定/1800m(右・芝)
今週は、フルゲート14頭に対して11頭の出走登録馬にとどまった
クイーンステークス(2018年)の予想について解説する。
夏場の牝馬の女王決定戦である上に、札幌記念を占う意味でも注目を集める。
ディアドラが人気を集めそうだが、海外遠征帰りということもあり、混戦が予想される。
そこで、競馬理論の競馬予想では、クイーンステークスの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
函館記念組
3着のエテルナミノル(四位洋文)
が出走登録している。
エテルナミノル
函館記念の3着という結果は、牡馬相手で早め先頭の勝ちに行く競馬によるものであり、レース内容としての価値は高い。
よって、クイーンステークスの予想では、札幌の開幕週で先行有利の馬場となるようであれば、エテルナミノルの好位からの抜け出しに注目すべきである。
ただし、エテルナミノルは、出遅れ癖があるので、好走するためにはスタートを決めることが条件である。
マーメイドステークス組
1着のアンドリエッテ(国分恭介)・15着のトーセンビクトリー(岩田康誠)
が出走を予定している。
アンドリエッテ
マーメイドステークスの勝利という結果は、51キロの軽ハンデ及びロスのない競馬でイン有利の馬場を最大限に生かしたものである。
よって、クイーンステークスの予想では、重賞勝ちの実績だけで、アンドリエッテを過大評価すべきではない。
ドバイターフ組
3着のディアドラ(ルメール)が出走登録している。
ディアドラ
ドバイターフの3着という結果は、牡馬を含む世界の競合相手であったことを考えると立派である。
また、ディアドラは、秋華賞馬であり、牝馬限定のこのメンバーでは能力的に断然である。
よって、クイーンステークスの予想では、ディアドラに人気であっても高い評価を与えて当然である。
ただし、ディアドラは、遠征帰りである上に、追い込み脚質なので、開幕週の馬場で前が止まらないようであれば、絶対視までは禁物である。
ヴィクトリアマイル組
7着のソウルスターリング(北村宏司)が出走を予定している。
ソウルスターリング
ヴィクトリアマイルの7着という結果は、先行馬残る展開で外を回らされてのものであり、着順ほど内容は悪くない。
また、ソウルスターリングは、オークス馬である上に、好位を追走できる器用な先行力もある。
よって、クイーンステークスの予想では、ここまでメンバーが弱くなれば、ソウルスターリングの巻き返しがあってもおかしくないと判断すべきである。
中山牝馬ステークス組
2着のフロンテアクイーン(蛯名正義)が出走登録している。
フロンテアクイーン
中山牝馬ステークスの2着という結果は、前が止まらない馬場及び展開で、好位のインを追走してのものだが、3着以下を1馬身以上離したことは立派である。
よって、クイーンステークスの予想では、開幕週の馬場で先行力を生かせるようであれば、フロンテアクイーンに高い評価を与えるべきである。
桜花賞組
6着のリバティハイツ(北村友一)・9着のツヅミモン(藤岡佑介)
の合計2頭が出走を予定している。
リバティハイツ・ツヅミモン
桜花賞の結果は、着順の違いこそあれ、同タイムであり、展開次第では着順が入れ替わりそうである。
よって、クイーンステークスの予想では、3歳牝馬の世代レベル次第では、リバティハイツ及びツヅミモンが通用してもおかしくないと判断すべきである。
かもめ島特別組
1着のティーエスクライ(竹之下)・3着のアグレアーブル(モレイラ)
の合計2頭が出走登録している。
ティーエスクライ
かもめ島特別の勝利という結果は、超スローペースで逃げる展開に恵まれたものである。
よって、クイーンステークスの予想では、開幕週の馬場であっても、ティーエスクライに高い評価は不要である。
アグレアーブル
かもめ島特別の3着という結果は、スローペースで脚を余しただけである。
よって、クイーンステークスの予想では、アグレアーブルがティーエスクライを逆転する可能性が高いと判断すべきである。
以上、クイーンステークスに出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
クイーンステークス(2018年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。