エリザベス女王杯(GⅠ)/京都/定量/2200m(右・芝)
今週のメインレースは、牝馬ナンバーワン決定戦の第36回エリザベス女王杯(2011年)であるので、そのレースの競馬予想をしてみたい。
第36回エリザベス女王杯は、レッドディザイアの引退による回避は残念だが、去年の勝ち馬スノーフェアリーを始めとする豪華メンバーが揃った。
そこで、競馬理論は、第36回エリザベス女王杯に出走する有力各馬の能力をステップレースごとに競馬予想を分析する。
3歳牝馬クラシック最終関門の秋華賞組からは1着のアヴェンチュラ(岩田康)、2着のキョウワジャンヌ(飯田)、3着のホエールキャプチャ(池添)及び10着のエリンコート(後藤)が第36回エリザベス女王杯(2011年)に出走する。
アヴェンチュラの秋華賞(2011年)の勝利は、イン有利の馬場でインの3番手を追走する展開に恵まれたものでもあるが、早め先頭の横綱競馬で2着のキョウワジャンヌに1馬身以上の差をつけており、3歳世代では力が上であることを証明した。
よって、第36回エリザベス女王杯アヴェンチュラに3歳世代で最上級の評価を与えるべきである。そこで、問題となるのは、アヴェンチュラが古馬相手でも通用するか否かだが、前々走のクイーンステークスにおいて府中牝馬ステークス2着馬のアニメイトバイオやヴィクトリアマイル3着馬のレディアルバローザを破っており、通用する可能性は高い。
しかしながら一方で、厳しい展開だったとは言えどもクイーンステークスでの着差を考慮すると、第36回エリザベス女王杯(2011年)でアヴェンチュラの絶対視は禁物とも競馬理論では判断している。
一方、キョウワジャンヌの秋華賞(2011年)の2着は、1枠からの発走でイン有利の馬場を最大限に生かしたものであり、レース内容としては着順ほどの価値はない。
よって、古馬相手で更にメンバーの強化する第36回エリザベス女王杯(2011年)、キョウワジャンヌに高い評価は不要と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、ホエールキャプチャの秋華賞(2011年)の3着は、終始外を回らされてのもので、上位2頭とはコース取りの差でしかなく、力負けではない。
また、ホエールキャプチャは、桜花賞2着、オークス3着の実績が示すように、一線級相手でも崩れない魅力がある。よって、第36回エリザベス女王杯(2011年)、ホエールキャプチャに、キョウワジャンヌ以上の評価を与えるのは当然で、アヴェンチュラとも差のない評価を与えるべきと競馬理論では判断している。
一方、エリンコートは、2011年のオークス馬だが、オークスの勝利は展開に恵まれただけなので、第36回エリザベス女王杯(2011年)高い評価は不要と競馬理論では判断している。
一方、府中牝馬ステークス組からは、
1着のイタリアンレッド(浜中)、2着のアニメイトバイオ(田辺)、3着のフミノイマージン(太宰)、8着のレディアルバローザ、9着のブロードストリート(藤田伸二)、11着のサンテミリオン及び14着のアパパネ(蛯名)が第36回エリザベス女王杯(2011年)に出走する。
イタリアンレッド、アニメイトバイオ及びフミノイマージンの府中牝馬ステークスの好走は、外が伸びる東京の馬場状態に助けられたものではあるが、切れ味はさすがであった。
また、イタリアンレッド、アニメイトバイオ及びフミノイマージンの3頭は、府中牝馬ステークスの着差を考えると、展開や枠順などの条件次第で
着順が入れ替わる可能性が高い。
よって、第36回エリザベス女王杯、イタリアンレッド、アニメイトバイオ及びフミノイマージンにもそれ相応の評価を与えるべきである。
ただし、第36回エリザベス女王杯(2011年)は、出走メンバーを見渡すと、ダンシングレインの単騎逃げの展開が予想されるので、イタリアンレッド、アニメイトバイオ及びフミノイマージンの3頭が揃って脚を余す可能性も否定できないと競馬理論では判断している。
一方、レディアルバローザ、ブロードストリート、サンテミリオン及びアパパネは、府中牝馬ステークスの見所のないレース内容を見る限り、
第36回エリザベス女王杯(2011年)での一変は厳しい。
ただし、レディアルバローザは先行馬が少ない第36回エリザベス女王杯(2011年)、ヴィクトリアマイルのように内枠を引いてインの3番手を追走する展開になればもう少し走れる。
また、アパパネは、去年のエリザベス女王杯の敗戦を見るかぎり、距離延長がプラスに働く可能性は低いので、3冠牝馬の実績に敬意を評しつつも、今回の第36回エリザベス女王杯(2011年)押さえ程度の評価で十分と競馬理論では判断している。
一方、イギリスから、去年のエリザベス女王杯馬スノーフェアリー(ムーア)及び英独オークス馬ダンシングレイン(ムルタ)が第36回エリザベス女王杯(2011年)に出走する。
スノーフェアリーは、去年のエリザベス女王杯を内から一瞬で突き抜けて、4馬身差で勝利を収めており、実績は断然である上に、日本の馬場適性も問題ない。
なお、スノーフェアリーは、今年に入って勝利から遠ざかっているが、凱旋門賞3着など世界一線級の牡馬とも互角の競馬をしており、能力的な衰えはない。
よって、第36回エリザベス女王杯(2011年)、スノーフェアリーの連覇も十分あり得ると競馬理論では判断している。一方、ダンシングレインは、英オークス及び独オークスを制しており、外国での成績は去年のスノーフェアリーと遜色ない。
また、第36回エリザベス女王杯(2011年)は、先行馬が不在のメンバー構成なので、ダンシングレインの単騎逃げはほぼ確定である。
よって、第36回エリザベス女王杯(2011年)においては、展開利を考慮して、ダンシングレインの逃げ残りには要注意と競馬理論では判断している。
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