エリザベス女王杯(GⅠ)/京都/定量/2200m(右・芝)
今週のメインレースは、第37回エリザベス女王杯である。
近2年のエリザベス女王杯は、スノーフェアリーが連覇を果たしたが、今年の第37回エリザベス女王杯は外国馬不在のため、日本馬同士の戦いとなる。
そこで競馬理論は、第37回エリザベス女王杯に出走する有力各馬の能力を分析する。
秋華賞組からは、2着のヴィルシーナ(内田博幸)及び13着のハワイアンウインドが第37回エリザベス女王杯に出走する。
ヴィルシーナの秋華賞の結果は、イン有利の馬場で1枠を生かして楽に逃げる展開に恵まれたものであり、ジェンティルドンナとはハナの着差以上の能力差を見せつけられた。
しかしながら、ヴィルシーナは秋華賞だけでなく、桜花賞及びオークスでも2着を確保しており、ジェンティルドンナ不在の今回は3歳牝馬で最も高い評価を与えるべきである。
そこで問題となるのはヴィルシーナが古馬相手でも通用するか否かだが、夏場のクイーンステークスでオークス4着馬アイムユアーズが1着、オークス11着馬ミッドサマーフェアが3着に好走していることなどからすれば、今年の3歳馬はレベルが高く、ヴィルシーナが通用する可能性は極めて高い。
よって第37回エリザベス女王杯の競馬予想においては、3歳牝馬ヴィルシーナに本命級の高い評価を与えるべきである。
ハワイアンウインドの秋華賞の結果は、スローで折り合いを欠いた上にイン有利の馬場で外を回らされてしまってのものであり、度外視可能である。
またハワイアンウインドは、秋華賞出走前に2連勝しているが、いずれのレースも着差以上に強い内容であった。
よって、第37回エリザベス女王杯の競馬予想においては、秋華賞の惨敗だけでハワイアンウインドを軽視すべきでない。
特に第37回エリザベス女王杯が、追い込みの届く馬場や展開になりそうな場合には、ハワイアンウインドに連下候補程度の評価は与えるべきである。
府中牝馬ステークス組からは、1着のマイネイサベル(松岡正海)、2着のスマートシルエット(岩田康誠)、4着のレインボーダリア(柴田善臣)、8着のオールザットジャズ(藤岡佑介)、11着のホエールキャプチャ(横山典弘)、12着のクリスマスキャロル(秋山)、14着のメルヴェイユドール及び17着のエリンコートが第37回エリザベス女王杯に出走する。
マイネイサベルの府中牝馬ステークスの結果は、スローペースを外から差し切ってのものであり、レース内容としてもそれなりの高い評価が必要である。
よって第37回エリザベス女王杯の競馬予想においては、マイネイサベルが最も得意とするスローの瞬発力勝負になるようであればそれなりの高い評価を与えるべきである。
スマートシルエットの府中牝馬ステークスの結果は、スローペースを楽に2番手で追走する展開に恵まれたものであり、レース内容としては着順ほど高い評価は不要である。
よって第37回エリザベス女王杯の競馬予想においては、スマートシルエットに府中牝馬ステークス2着馬ほどの高い評価は不要である。
ただし、スマートシルエットは器用な先行力があるので、第37回エリザベス女王杯が前残りの展開や馬場になるようであれば、評価を上げるべきとも競馬理論では判断している。
レインボーダリアの府中牝馬ステークスの結果は、外枠からの発走ということもあり、スローペースで終始外を回らされながらも上がり32秒9で追い込んでおり、脚を余しての敗戦という内容であった。
よって第37回エリザベス女王杯の競馬予想においては、レインボーダリアに押さえ程度の評価は与えるべきであろう。
一方、オールザットジャズ、ホエールキャプチャ、クリスマスキャロル、メルヴェイユドール及びエリンコートは、府中牝馬ステークスの見所のないレース内容を見る限り、第37回エリザベス女王杯の競馬予想で高い評価は不要である。
ただしホエールキャプチャは、休み明けは走らないタイプなので、府中牝馬ステークスの敗戦は度外視できる。
すると、ホエールキャプチャは、ヴィクトリアマイル勝利の実績が光るが、ヴィクトリアマイルの勝利はイン有利の馬場でスローペースのインの3番手という絶好の展開に恵まれたものであり、過大評価は禁物である。
よって第37回エリザベス女王杯の競馬予想においては、ホエールキャプチャに押さえ程度の評価は与えるべきだが、ヴィクトリアマイル馬ほどの高い評価は不要である。
一方、京都大賞典組からは、4着のフミノイマージン(太宰啓介)が第37回エリザベス女王杯に出走する。
フミノイマージンの京都大賞典の結果は、
展開のアヤで1番人気を裏切ってしまったものの、牡馬の一線級相手に0秒1差で走っており、悲観すべき内容ではない。
またフミノイマージンは、前々走の札幌記念において、天皇賞・秋2着馬ダークシャドウや天皇賞・春馬ヒルノダムールを差し切っており、牝馬同士ならば力が上と見ることもできる。
よって第37回エリザベス女王杯の競馬予想においては、牝馬同士ならば力が上のフミノイマージンにも、本命級の高い評価を与えるべきである。
以上のように競馬理論は、第37回エリザベス女王杯に出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第37回エリザベス女王杯の最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、第37回エリザベス女王杯の予想をお楽しみに。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。