桜花賞(GⅠ)/阪神/馬齢/1600m(右・芝)
今週のメインレースは、牝馬クラシック第1弾の第70回桜花賞である。第70回桜花賞は、2歳女王アパパネ(蛯名)がチューリップ賞で敗れてしまったことで、一転して混戦模様となった。そこで、第70回桜花賞に出走する有力各馬の能力を分析する。
チューリップ賞組では、1着のショウリュウムーン(佐藤哲)、2着のアパパネ、3着のエーシンリターンズ(福永祐一)及び7着のワイルドラズベリー(浜中)が第70回桜花賞に出走する。ショウリュウムーンのチューリップ賞の勝利は、先に抜け出したアパパネを外から差し切ってのものであり、アパパネに1馬身近い差をつけたことからも、高い評価に値する。よって、本番の第70回桜花賞、チューリップ賞の勝利をフロック視して、ショウリュウムーンを軽視すべきでないと競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、阪神ジュベナイルフィリーズ馬アパパネは、断然人気でチューリップ賞に臨んだが、2着に敗れてしまった。アパパネのチューリップ賞の2着は、休み明けで折り合いを欠いてしまってのものであり、レース内容的にはショウリュウムーンを上回る。なお、アパパネは、阪神ジュベナイルフィリーズを制覇して2歳女王となっていることから、実力的には3歳世代でトップクラスなのは間違いない。よって、叩き2走目となる第70回桜花賞、アパパネがショウリュウムーンを逆転する可能性が高いと競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、エーシンリターンズのチューリップ賞の3着は、好位のインを追走する展開と道悪の馬場状態に恵まれたものであり、過大評価は禁物である。よって、本番の第70回桜花賞、エーシンリターンズには、ショウリュウムーン及びアパパネより下の評価で十分と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、ワイルドラズベリーは、見所のないチューリップ賞の内容から、第70回桜花賞で好走する可能性は低い。
一方、フィリーズレビュー組からは、1着のサウンドバリアー(渡辺)、2着のラナンキュラス(四位)、3着のレディアルバローザ(和田)、4着のロジフェローズ、6着のモトヒメ(大野)及び10着のステラリード(藤田)が第70回桜花賞に出走する。フィリーズレビューは、1着から4着まで同タイムだったように、この4頭は展開次第ですぐに着順が入れ替わる。そのため、枠順や調教などを見てから、サウンドバリアー、ラナンキュラス、レディアルバローザ及びロジフェローズの順位付けを決める必要がある。そうなると、この4頭が第70回桜花賞でも通用するか否かがポイントとなるが、ラナンキュラスの阪神ジュベナイルフィリーズが一つの参考になる。阪神ジュベナイルフィリーズにおいて、ラナンキュラスは、好位のインを追走する展開に恵まれたにもかかわらず、アパパネに2馬身差をつけられた。このことを考慮すると、第70回桜花賞、フィリーズレビュー組よりもチューリップ賞組が上と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、アネモネステークス組からは、1着のギンザボナンザ(北村宏)及び2着のアニメイトバイオ(内田博)が第70回桜花賞に出走する。ギンザボナンザのアネモネステークスの勝利は、内枠が有利な中山1600m戦でインの3番手を追走する展開に恵まれたものであり、過大評価は禁物である。更に、アネモネステークスの3着馬のミオリチャンが、500万下の平場戦で敗れていることから、アネモネステークスのレベル自体にも疑問が残る。よって、本番の第70回桜花賞、ギンザボナンザに押さえ程度の評価を与えれば十分と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、アニメイトバイオのアネモネステークスの2着は、平均ペースの2番手を楽に追走する展開にもかかわらず、ゴール前で伸びを欠いてしまったものであり、レース内容的な価値は高くない。しかしながら、本番の第70回桜花賞、叩き2走目で体調の上昇が見込める分を考慮すると、アニメイトバイオに、ギンザボナンザ以上の評価を与えるべきである。ただし、アネモネステークスはレースのレベルが低かったので、アニメイトバイオに本命級までの高い評価は不要と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、フラワーカップ組からは、1着のオウケンサクラ(安藤勝)、2着のコスモネモシン(石橋)及び5着のシンメイフジ(岩田康)が第70回桜花賞に出走する。オウケンサクラのフラワーカップの勝利は、スローペースのインの3番手を追走する展開に恵まれたものであり、2着馬と着差ほどの能力差はない。よって、本番の第70回桜花賞、フラワーカップの勝利だけで、オウケンサクラを過大評価すべきでないと競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、コスモネモシンのフラワーカップの2着は、終始外を回らされる不利な展開でのものであり、レース内容的にはオウケンサクラと互角である。また、コスモネモシンは、フェアリーステークスでアプリコットフィズを破った実績もある。これらのことから、本番の桜花賞、前潰れの展開になるようであれば、コスモネモシンが好走してもおかしくないと競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、別路線組では、アプリコットフィズが第70回桜花賞に出走する。アプリコットフィズは、超ハイペースを早め先頭の横綱競馬で勝ちに行ったフェアリーステークスでこそコスモネモシンに敗れてしまったが、3戦2勝2着1回と底を見せていない。特に、アプリコットフィズのクイーンステークスの勝利は、ゴール前で抑える余裕を見せながら2着に2馬身差をつけており、能力の違いを見せつけた。よって、本番の第70回桜花賞においても、能力的に底を見せていないアプリコットフィズに本命級の高い評価を与えるべきと競馬理論の競馬予想では判断している。
以上のように、競馬理論の競馬予想は、第70回桜花賞に出走する有力各馬の能力を分析した。この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第70回桜花賞の最終的な予想を決断する。競馬理論の競馬予想のファンの方は、第70回桜花賞の予想をお楽しみに。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。