大阪杯(GⅠ)/阪神/定量/2000m(右・芝)
今週のメインレースは、第55回産経大阪杯である。
産経大阪杯は、過去の勝ち馬にネオユニヴァース、カンパニー、メイショウサムソン、ダイワスカーレット及びドリームジャーニーなどが名を連ねているように、名馬の復帰レースである。
そして、今年の第55回産経大阪杯もG1級のメンバーが揃ったので、春のG1戦線を占う意味でも注目すべき一戦となる。
そこで、競馬理論は、産経大阪杯に出走する有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。
京都記念組からは、3着のヒルノダムール(藤田伸二)、4着のダノンシャンティ(安藤勝)及び12着のヒカルカザブエ(秋山)が産経大阪杯に出走する。
ヒルノダムールの京都記念の3着は、上位2頭のトゥザグローリー及びメイショウベルーガにこそ力負けであったが、近走の安定した成績から分かるように相手なりに走る。
よって、産経大阪杯においても、一線級が休み明けである事を考慮すれば、
ヒルノダムールにもチャンスは十分と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、ダノンシャンティの京都記念の4着は、終始行きたがる素振りをみせてのものであり、距離が長過ぎた。
また、ダノンシャンティは、NHKマイルカップで1分31秒4のレコード勝ちを見せているように、復調さえすれば能力的にはG1級である。
よって、産経大阪杯の競馬予想において、
距離短縮で折り合える点及び叩き3走目を考慮すると、ダノンシャンティがヒルノダムールを逆転してもおかしくないと競馬理論では判断している。
一方、産経大阪杯において、去年の暮れの有馬記念組からは、7着のエイシンフラッシュ(内田博)及び13着のドリームジャーニー(池添)が大阪杯に出走する。
エイシンフラッシュの有馬記念の7着は、無駄な距離を走らないインで競馬をしたものの、4コーナーで行き場を失って仕掛けがおくれたものであり、悲観すべき内容ではない。
また、エイシンフラッシュは、レベルの高い4歳世代の日本ダービー馬であり、秋初戦の神戸新聞杯においても、後のジャパンカップ馬のローズキングダムとクビ差の競馬をしている。
よって、第55回産経大阪杯において、
レベルの高い4歳世代でもトップクラスの能力を秘めるエイシンフラッシュに本命級の高い評価を与えるべきと
競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、ドリームジャーニーの有馬記念の敗戦は、先行馬が上位を独占する展開で出遅れて外を回らされたものであり、度外視可能である。
なお、ドリームジャーニーは、一昨年の有馬記念及び宝塚記念のグランプリ2勝馬であり、実績的には断然である。
特に、ドリームジャーニーは、一昨年の有馬記念で、展開に恵まれたとはいえども、ブエナビスタを破っていることから、G2ならば能力が違うと判断することもできる。
よって、第55回産経大阪杯において、
前潰れの展開または外が伸びる馬場状態になれば、
ドリームジャーニーが格の違いを見せつけてまとめて差し切ると競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、中山記念組からは、2着のキャプテントゥーレ(小牧太)、10着のトーセンクラウン及び11着のミッキードリーム(和田)が第55回産経大阪杯に出走する。
キャプテントゥーレの中山記念の2着は、ドバイワールドカップを制したヴィクトワールピサに敗れただけで相手が悪すぎたとみることもできるが、開幕週の馬場を単騎で逃げる展開に恵まれたとみることもできる。
よって、第55回産経大阪杯において、
キャプテントゥーレの逃げ粘りに注意を払うべきだが、
過信は禁物とも競馬理論の競馬予想では判断している。
なお、第55回産経大阪杯において、キャプテントゥーレが逃げ粘れるかどうかはミヤビランベリとの逃げ争いが大きく影響することも頭に入れておいて頂きたい。
なお、トーセンクラウン及びミッキードリームは、中山記念の見所のないレース内容から、第55回産経大阪杯では通用しない。
一方、第55回産経大阪杯において、別路線組では、ダイワファルコン(北村宏)、ダークシャドウ及びリディル(武豊)が注目される。
ダイワファルコンは、楽勝した前走の内容から、重賞でも通用する素質馬である。
そもそも、ダイワファルコンは、弥生賞でヴィクトワールピサの3着に走っており、格上げでのメンバー比較であっても遜色はない。
ただし、ダイワファルコンの弥生賞の3着は、極端にインが有利な馬場で内をすくう展開に恵まれたもので、前走のスピカステークスの勝利もラルケットの大逃げを離れた2番手で追走する展開に恵まれたものである。
よって、第55回産経大阪杯の競馬予想においては、
底をみせていない未知の魅力を感じつつも、急激なメンバー強化の割に人気になるようであれば、ダイワファルコンに押さえ程度の評価にとどめるべきと競馬理論では判断している。
一方、ダークシャドウは、
セントライト記念で差のない5着に好走しており、キャリアが浅く底をみせていない点も魅力である。
しかしながら、ダークシャドウにとっては、ダイワファルコン以上に急激にメンバーが強化した感が否めないのも確かである。
よって、第55回産経大阪杯の競馬予想において、
ダークシャドウが出走してくるようであれば、人気と実力とのバランスを考えて評価を下すべきと競馬理論では判断している。
一方、リディルは、2歳時のデイリー杯2歳ステークスで、朝日杯フューチュリティステークス2着馬のエイシンアポロンやNHKマイルカップ2着馬のダイワバーバリアンを破っており、レベルの高い4歳世代での実績を考えると、第55回産経大阪杯の競馬予想において無視はできない。
しかしながら、リディルは、前走の洛陽ステークスにおいて、キングストリートに大きく離されて2着を確保するのが精一杯という冴えない内容であった。
よって、第55回産経大阪杯において、2歳時の成績を評価しつつも本調子に戻りきらないリディルに押さえ程度の評価が妥当と競馬理論の競馬予想では判断している。
以上のように、競馬理論は、第55回産経大阪杯に出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第55回産経大阪杯の最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、第55回産経大阪杯の予想をお楽しみに。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。