大阪杯(GⅠ)/阪神/定量/2000m(右・芝)
今週は、フルゲート16頭に対して15頭の出走登録馬にとどまった。
大阪杯(2019年)の予想について解説する。
大阪杯は、G1馬が8頭も出走しており、今後の古馬中距離戦線を占う意味でも注目を集める。
金鯱賞を制したダノンプレミアムの回避、有馬記念馬ブラストワンピースや日本ダービー馬ワグネリアンなどの人気馬が休み明けの一戦ということもあり、波乱もありうる。
そこで、競馬理論の競馬予想では、大阪杯の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
まずは
金鯱賞組
3着のエアウィンザー(浜中俊)・4着のペルシアンナイト(ミルコ・デムーロ)・5着のアルアイン(北村友一)7着のムイトオブリガード(横山典弘)の合計4頭が出走を予定している。
エアウィンザー
金鯱賞の3着という結果は、中団のインを追走して上位2頭には伸び負けてしまっており、1番人気を裏切ってしまったともに、能力的に底を見せてしまった感もある。
ただし、金鯱賞の上位2頭は大阪杯に出走しないため、それだけで評価を下げ過ぎる必要もない。よって、大阪杯の予想では、エアウィンザーにそれなりの高い評価を与えるべきだが、好走するためには展開の助けが必要と判断すべきである。
ペルシアンナイト
金鯱賞の4着という結果は、上位3頭から大きく離されてしまっており、切れ味負けした印象がある。ただし、ペルシアンナイトは、休み明けはいつも走らないので、この敗戦は度外視可能でもある。よって、大阪杯の予想では、G1になると堅実に走るペルシアンナイトの巻き返しに注目して当然である。
アルアイン
金鯱賞の5着という結果は、終始外を回らされたにしても、上位から離され過ぎである。ただし、アルアインは、皐月賞馬であり、2000m戦は得意な舞台でもある。よって、大阪杯の予想では、内枠を引いて好位のインを追走するなど展開の助けがあれば、アルアインが好走する可能性はあると判断すべきである。
ムイトオブリガード
金鯱賞のレース内容は見所がなかった。よって、大阪杯の予想では、ムイトオブリガードに高い評価は不要である。
中山記念組
3着のステルヴィオ(丸山元気)・5着のエポカドーロ(戸崎圭太)が出走を予定している。
ステルヴィオ
中山記念の3着という結果は、4コーナーで大外を回った分だけ届かなかったが、負けて強しの内容であった。よって、大阪杯の予想では、マイルチャンピオンシップ馬ステルヴィオにもそれなりの高い評価を与えて当然である。
エポカドーロ
中山記念の5着という結果は、先行した2頭から大きく離れた3番手を気分よく追走してのものであり、レース内容としての価値は高くない。よって、大阪杯の予想では、皐月賞馬であることを考慮しても、エポカドーロに高い評価は不要である。
有馬記念組
1着のブラストワンピース(池添謙一)・5着のキセキ(川田将雅)の合計2頭が出走登録している。
ブラストワンピース
有馬記念の勝利という結果は、3歳馬ながらも、レイデオロの追い上げを凌ぎきってのものであり、価値のある内容であった。また、ブラストワンピースは、新潟記念を圧勝していることからもわかるように、2000mでも問題はない。よって、大阪杯の予想では、休み明けであっても、ブラストワンピースに本命級の高い評価を与えて当然である。
キセキ
有馬記念の5着という結果は、不利な外枠で出遅れてしまい逃げるまでに脚を使った分だけゴール前で止まってしまった。なお、キセキは、楽に逃げさえ打てれば、天皇賞やジャパンカップで粘り腰を発揮している。よって、大阪杯の予想では、コース替りで前が止まりにくい馬場になるようであれば、キセキの逃げ粘りにも高い評価を与えるべきである。
神戸新聞杯組
1着のワグネリアン(福永祐一)が出走を予定している。
ワグネリアン
神戸新聞杯の勝利という結果は、後の菊花賞2着馬エタリオウの追い込みを凌ぎきってのものであり、着差以上に強い内容であった。また、ワグネリアンは、レベルの高い4歳世代のダービー馬でもある。よって、大阪杯の予想では、神戸新聞杯以来であっても体調さえ万全であれば、ワグネリアンにも高い評価を与えるべきである。
京都記念組
1着のダンビュライト(松若風馬)・2着のステイフーリッシュ(田辺裕信)・3着のマカヒキ(岩田康誠)の合計3頭が出走登録している。
ダンビュライト
京都記念の勝利という結果は、スローで先行する展開に恵まれたものである。よって、大阪杯の予想では、メンバー強化も考慮すると、ダンビュライトに高い評価は不要である。
ステイフーリッシュ・マカヒキ
京都記念の好走は、スローペースでの位置取りの差の分だけであり、力負けではない。ただし、京都記念は、一線級不在の弱いメンバーに恵まれたものでもある。よって、大阪杯の予想では、ステイフーリッシュ及びマカヒキにも高い評価は不要である。
香港カップ組
4着のサングレーザー(ミナリク)が出走を予定している。
サングレーザー
香港カップの4着という結果は、人気を裏切ってしまったが、香港遠征なので度外視可能である。なお、サングレーザーは、展開に恵まれたとはいえども天皇賞秋で2着に好走しており、2000mのG1でも通用する能力を秘める。よって、大阪杯の予想では、サングレーザーに押さえ程度の評価は与えるべきである。
以上、大阪杯に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、ハンデ、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、大阪杯(2019年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。