優駿牝馬(GⅠ)/東京/定量/1000m(左・芝)
今週は、フルゲート18頭に対して25頭もの出走登録馬があった牝馬クラシック第二弾オークス(2020年)の予想について解説する。
桜花賞2着馬レシステンシアがNHKマイルカップに向かったことにより、桜花賞馬デアリングタクトが単勝1倍台の断然人気となりそうである。
ただし、2番手以下は人気が割れそうでもある。
そこで、競馬理論の競馬予想では、オークスの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
桜花賞組
1着のデアリングタクト(松山弘平)・3着のスマイルカナ(柴田大知)・4着のクラヴァシュドール(ミルコ・デムーロ)・5着のミヤマザクラ(武豊)6着のサンクテュエール(ルメール)・7着のフィオリキアリ(藤岡康太)・8着のマルターズディオサ(田辺裕信)・10着のリアアメリア(川田将雅)・11着のチェーンオブラブ(石橋脩)・12着のマジックキャッスル(浜中俊)・14着のインターミッション(石川裕紀人)・16着のウーマンズハート(藤岡康太)の12頭が出走登録している。
デアリングタクト
桜花賞の勝利という結果は、道悪で差しが届きにくい馬場状態の中で先行した2頭をきっちりと差し切っており、着差以上の強さを見せつけた。
なお、デアリングタクトは、3戦3勝がいずれも余裕がある勝ちっぷりで、能力的にも底を見せていない。
よって、オークスの予想では、断然人気であっても、デアリングタクトに本命級の高い評価を与えて当然である。
スマイルカナ
桜花賞の3着という結果は、レシステンシアに競り込まれた割によく粘ったとみることもできるが、外の差しが伸びない馬場状態に恵まれたものである。
よって、オークスの予想では、楽に逃げる展開且つ前が止まらない馬場に恵まれそうな場合にのみ、スマイルカナの粘り込みに注意を払うべきである。
クラヴァシュドール
桜花賞の4着という結果は、3~4コーナーで気難しさを出して位置取りを下げてしまったことが影響したものであり、スムーズならばもう少し走れた感もある。
よって、オークスの予想では、気分良く走れさえすれば、クラヴァシュドールがもう少し走ってもおかしくないと判断すべきである。
ミヤマザクラ
桜花賞の5着という結果は、外目を回らされた分伸びを欠いたが、コース取りの差を考えると悲観すべき内容ではない。
また、ミヤマザクラは、牡馬相手且つ2000mの京都2歳ステークスでも2着に好走しており、距離延長が最もプラスに働きそうである。
よって、オークスの予想では、ミヤマザクラにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
サンクテュエール・フィオリキアリ・マルターズディオサ・リアアメリア・チェーンオブラブ・マジックキャッスル・インターミッション・ウーマンズハート
桜花賞のレース内容は見所がなかった。
よって、オークスの予想では、サンクテュエール、フィオリキアリ、マルターズディオサ、リアアメリア、チェーンオブラブ、マジックキャッスル、インターミッション及びウーマンズハートに高い評価は不要である。
スイートピーステークス組
1着のデゼル(レーン)・4着のクリスティの合計2頭が出走を予定している。
デゼル
スイートピーステークスの勝利という結果は、スローペースを上がり32秒5の脚で差し切っており、力の違いを見せつけた。
よって、オークスの予想では、急激なメンバー強化であっても、能力的に底を見せていないデゼルにそれなりの高い評価を与えるべきである。
クリスティ
スイートピーステークスのレース内容は見所がなかった。
よって、オークスの予想では、クリスティに高い評価は不要である。
フローラステークス組
1着のウインマリリン・2着のホウオウピースフル・4着のショウナンハレルヤ(三浦皇成)・8着のルトロヴァイユ(吉田豊)の合計3頭が出走登録している。
ウインマリリン
フローラステークスの勝利という結果は、開幕週の馬場で好位のインを追走するロスのない展開に恵まれたものである。
よって、オークスの予想では、ウインマリリンに高い評価は不要である。
ホウオウピースフル
フローラステークスの2着という結果は、一頭分外を回らされた分だけ届かなかったが、ウインマリリンより内容は上である。
よって、オークスの予想では、ホウオウピースフルがウインマリリンを逆転可能と判断すべきである。
ショウナンハレルヤ・ルトロヴァイユ
フローラステークスのレース内容は見所がなかった。
よって、オークスの予想では、ショウナンハレルヤ及びルトロヴァイユに高い評価は不要である。
フラワーカップ組
1着のアブレイズ(藤井勘一郎)が出走を予定している。
アブレイズ
フラワーカップの勝利という結果は、一線級不在の弱いメンバー構成に恵まれたことは確かだが、速めのペースを2番手から押し切る強い内容であった。
よって、オークスの予想では、2戦2勝と能力的に底を見せていない点を考慮して、アブレイズにも注意を払うべきである。
以上、オークスに出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、オークス(2020年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。