日経新春杯(GⅡ)/京都/ハンデ/2400m(左・芝)
今週のメインレースは、
第58回日経新春杯である。
第58回日経新春杯は、
ハンデ戦のG2ということもあり、
例年ならば混戦模様だが、
今年はジャパンカップ馬ローズキングダムの
1強の様相が強い。
そこで、競馬理論の競馬予想は、
第58回日経新春杯に出走する有力各馬の能力を
ステップレースごとに分析する。
2010年暮れのグランプリ有馬記念組からは、
6着のルーラーシップ(リスボリ)及び
取消のローズキングダム(武豊)が
第58回日経新春杯に出走する。
ルーラーシップの有馬記念の6着は、スタートで出遅れて外を回って早めに進出してのものであり、レース内容的には悲観すべき内容ではない。
また、ルーラーシップは、
休み明けの鳴尾記念で重賞制覇を果たしており、
夏場の成長も著しい。
よって、第58回日経新春杯、
G2ならば能力上位のルーラーシップに
高い評価を与えるべきである。
ただし、ルーラーシップは、
エアグルーヴの子という血統的な背景で
実力以上に人気になる面もあるので、
過剰人気になるようであれば
押さえ程度の評価にとどめてもよい
と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、ローズキングダムは、
有馬記念を回避したが、
調教を見る限り、大きな影響はなさそうである。
また、ローズキングダムは、ブエナビスタの降着によるものとはいえ、有馬記念馬ヴィクトワールピサを破って、ジャパンカップを制覇しており、レベルの高い3歳世代でもトップクラスの能力を持つことは疑いようがない。
よって、第58回日経新春杯、
58.5キロのトップハンデであっても、
ローズキングダムに
本命級の高い評価を与えるべきである。
ただし、第58回日経新春杯が行われる
今の京都競馬場の芝コースは、
イン有利の馬場状態なので、
後方から行き過ぎると、
ローズキングダムであっても
脚を余す可能性を否定できない
とも競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、ルーラーシップが制した鳴尾記念組からは、
2着のヒルノダムール(藤田伸二)が出走する。
ヒルノダムールの鳴尾記念の2着は、外を回って追い込んだものであって、ルーラーシップとは位置取りの差でしかない。
よって、第58回日経新春杯、
0.5キロのハンデ差も考慮すると、
ヒルノダムールにルーラーシップと
互角の評価を与えるべきである。
ただし、今のイン有利の馬場を考えると、
第58回日経新春杯においても、
先行力のあるルーラーシップが
ヒルノダムールに再度先着する可能性が高い
とも競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、ローズキングダムが2着だった
菊花賞で3着に好走したビートブラック(幸)が
第58回日経新春杯に出走する。
ビートブラックの菊花賞3着は、先行馬が上位を独占する展開に助けられたものであり、レース内容としてはローズキングダムより大きく見劣る。
しかしながら、第58回日経新春杯においても、
ビートブラックが菊花賞のように先行する競馬をすれば、
55キロの軽ハンデとイン有利の馬場を生かして
粘り込んでもおかしくない
と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、中日新聞杯組では、
3着のゲシュタルト(池添)、
6着のナムラクレセント(和田)、
10着のオートドラゴン(渡辺)及び
16着のメイショウクオリア(武幸四郎)が
第58回日経新春杯に出走する。
ゲシュタルトの中日新聞杯の3着は、上位2頭からは大きく離されたが、1着のトゥザグローリーが有馬記念で3着、2着のコスモファントムが中山金杯を制覇しており、メンバーを考えると、仕方ないという判断もできる。
よって、第58回日経新春杯において、
ゲシュタルトがスンナリと先行するようであれば、
展開利を生かして好走可能
と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、ナムラクレセントは、
折り合いに難があるので、
能力を発揮できていないが、
天皇賞・春で4着、菊花賞で
3着の実績は互角以上である。
よって、第58回日経新春杯において、
折り合いやすい内枠を引くようであれば、
ナムラクレセントにもそれなりの評価を与えるべき
と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、オートドラゴン及びメイショウクオリアは、
中日新聞杯の見所のないレース内容から、
第58回日経新春杯で好走する可能性は低い。
一方、別路線組では、
コスモへレノス(丹内)が注目される。
コスモへレノスは、
ステイヤーズステークスで別定戦のG2を制した上がり馬だが、ステイヤーズステークスの勝利は、開幕週のイン有利の馬場でインの3番手を追走する展開に恵まれたものである。
よって、第58回日経新春杯、
ステイヤーズステークスの勝利だけで、
コスモへレノスを過大評価すべきではない。
ただし、コスモへレノスが内枠を引いて
好位のインを追走できるようであれば、
評価を上げるべき
とも競馬理論の競馬予想では判断している。
以上のように、競馬理論の競馬予想は、
第58回日経新春杯に出走する
有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、展開、調教及び
馬場状態などの様々な要素を加味して、
第58回日経新春杯の最終的な予想を決断する。
競馬理論の競馬予想のファンの方は、
第58回日経新春杯の予想をお楽しみに。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。