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2012/06/29 2016/08/19

【 NHKマイルカップ2012予想】 ブレイクランアウトが変則2冠の1冠目を狙う

出走日:2012年07月01日(日)
NHKマイルカップ(GⅠ)/東京/定量/1600m(左・芝)

今週のメインレースは、3歳のマイル王決定戦の第14回NHKマイルカップである。
近年のNHKマイルカップは、マイル王決定戦という位置付けだけでなく、日本ダービーへの重要なステップレースにもなっている。

その第14回NHKマイルカップでは、ブレイクランアウト(武豊)、フィススペクトル(安藤勝)、サンカルロ(吉田豊)及びアイアンルック(小牧太)が人気となりそうである。
ブレイクランアウトは、共同通信杯を快勝した後、クラシック第一弾の皐月賞をパスして、NHKマイルカップ及び日本ダービーへ照準を絞ってきた。
ブレイクランアウトの共同通信杯の勝利は、終始インを付くコースロスのない競馬をさせた武豊騎手の好騎乗によるものだが、2着のトーセンジョーダンに1馬身以上の差をつけたこと自体は高い評価に価する。
また、ブレイクランアウトは、2歳チャンピオン決定戦の朝日杯フューチュリティステークスで3着に敗れてしまったが、小回りの中山コースで終始大外を回って勝ちに行く横綱競馬でのものであり、悲観すべき内容ではない。
つまり、朝日杯フューチュリティステークスのレース内容としては、3着のブレイクランアウトに、2着のフィフスペトルと互角の評価を与えることもできる。
よって、クラシック戦線の主力が不在の第14回NHKマイルカップ、ブレイクランアウトにかなり高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。

一方、フィフスペトルは、2歳時にはパーフェクト連対で底を見せていなかったが、今年に入って、スプリングステークスで3着、皐月賞で7着と精彩を欠いている。
しかしながら、フィフスペトルのスプリングステークスの敗戦は、超スローペースで脚を余してのもの、皐月賞の敗戦は、直線で前が開かない不利が影響したものであり、今年に入っての敗戦は、いずれも度外視することができる。
そうなると、去年の朝日杯フューチュリティステークスの成績が目を引く。
フィフスペトルの朝日杯フューチュリティステークスの2着は、外からブレイクランアウトに先に仕掛けられて4コーナーで前が壁になる不利を克服してのものであり、名手ルメール騎手の腕を加味しても抜群の内容であった。
よって、競馬予想で得意のマイル戦に戻る第14回NHKマイルカップ、フィフスペトルにも本命級のかなり高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。

一方、アイアンルックは、毎日杯を制して、第14回NHKマイルカップに臨む。
アイアンルックの毎日杯の勝利は、スローペースの前残りの展開を大外から差し切ってのものであり、非常に強い内容であった。
また、毎日杯は、3着馬のアプレザンレーヴが後に青葉賞を圧勝していることからも分かるように、高レベルな一戦でもあった。
更に、アイアンルックの唯一の敗戦であるアーリントンカップにしても、極端にインが有利な馬場状態で且つ先行馬有利の展開の中で大外から0秒2差まで追い込んでおり、レース内容的には勝ち馬のアントニオバローズを大きく上回っている。
よって、競馬予想で第14回NHKマイルカップ、アイアンルックにもかなり高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。

一方、サンカルロは、第14回NHKマイルカップの唯一のステップレースのニュージーランドトロフィーを2馬身差で圧勝して、第14回NHKマイルカップに臨むので、人気になって当然ともいえる。
ただし、サンカルロのニュージーランドトロフィーの勝利は、落馬したゴールドエンペラーを避けるために他馬が外を回る中でポッカリと開いたインを突く展開に恵まれたものであり、着差ほどの強さは感じなかった。
また、サンカルロは、2歳時の東京スポーツ杯2歳ステークスにおいて、ブレイクランアウトに先着されている。
これらのことから、競馬予想で第14回NHKマイルカップ、馬券の期待値を高めるために、ニュージーランドトロフィーの圧勝で人気になるサンカルロを押さえ評価にとどめるべきと競馬理論では判断している。

一方、サンカルロが制したニュージーランドトロフィー組からは、2着のティアップゴールド(池添)、3着のジョーカプチーノ(藤岡)、4着のマイネルエルフ(松岡)、6着のダイワプリベール(後藤)、7着のスガノメダリスト(勝浦)及び8着のツクバホクトオー(吉田隼人)も第14回NHKマイルカップに出走を予定している。
ティアップゴールドは、ニュージーランドトロフィーにおいて、中山マイル戦の不利な外枠及びカラ馬のゴールドエンペラーを避けたことが影響して、スムーズな競馬ができなかったにもかかわらず、2着に追い込んだ。
よって、ニュージーランドトロフィーのレース内容としては、2馬身差をつけられたサンカルロとティアップゴールドとは大きな差はない。
よって、競馬予想で第14回NHKマイルカップ、ティアップゴールドにそれなりの評価を与えるべきと競馬理論では判断している。

一方、ジョーカプチーノ及びマイネルエルフは、ニュージーランドトロフィーにおいて、先行して2着争いに加わったが、中山競馬場の先行馬有利の馬場状態に恵まれたものである。
よって、競馬予想で直線が長くて先行馬にとって有利ではない東京競馬場で行われる第14回NHKマイルカップ、ジョーカプチーノ及びマイネルエルフにあまり高い評価を与えるべきではないと競馬理論では判断している。

一方、ダイワプリベールは、ニュージーランドトロフィーにおいて、落馬事故の影響で位置取りが悪くなってしまい、能力を出し切れなかったので度外視できる。
よって、競馬予想でダイワプリベールが、後に阪神ジュベナイルフィーリーズでブエナビスタの2着に好走したダノンベルベールを破った芙蓉ステークスの内容だけ走れば、第14回NHKマイルカップにおいても好走可能と競馬理論では判断している。

一方、スガノメダリスト及びツクバホクトオーは、ニュージーランドトロフィーで見所なく敗れているので、第14回NHKマイルカップでは通用しない。

一方、フィフスペトルが人気になるのであれば、スプリングステークスでフィフスペトルに先着したレッドスパーダ(横山典)も第14回NHKマイルカップでは人気になって当然である。
なぜならば、レッドスパーダは、スプリングステークスにおいて、後に皐月賞馬となるアンライバルドには敗れたものの、フィフスペトルには先着を果たしており、単純なメンバー比較ではフィフスペトルよりも上位と評価することも競馬予想ができるからである。
しかしながら、レッドスパーダのスプリングステークスの2着は、1000m通過62秒6の超スローペースを2番手から追走する展開に恵まれてのものであって、レース内容としての価値は低い。
よって、第14回NHKマイルカップ、レッドスパーダよりも、フィフスペトルを上位に評価すべきと競馬理論では判断している。

一方、アイアンルックが通用するのであれば、アントニオバローズ(角田)も通用しそうである。
アントニオバローズは、スタート後に不利を受けてハイペースを早めに捲った皐月賞でこそ惨敗してしまったが、それ以前は3戦2勝2着1回と底を見せていない。
しかも、アントニオバローズは、シンザン記念において、アーリントンカップでアイアンルックを破ったダブルウェッジを降して勝利を収めている。
しかしながら、アントニオバローズのシンザン記念の勝利は、イン有利の馬場で1枠を生かして好位のインから抜け出す展開に恵まれたものである。
また、アーリントンカップでは、阪神の開幕週のイン有利な馬場でインを突いたダブルウェッジに対し、アイアンルックは出遅れて大外を回らされたにもかかわらず、1馬身差の4着に追い込んでおり、レース内容的には、アイアンルックがダブルウェッジを遥かに上回る。
よって、競馬予想で広い東京競馬場で行われる第14回NHKマイルカップ、ダブルウェッジを物差しにすると、アントニオバローズならば、アイアンルックに高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。

一方、別路線組では、ストロングリターン(内田博)、ミッキーパンプキン(岩田康)及びワンカラット(藤岡佑)が第14回NHKマイルカップでは注目される。
ストロングリターンは、毎日杯でこそ掲示板を外してしまったが、それ以外のレースの敗戦はすべて脚を余しながらも馬券圏内を確保しており、マイル戦であれば底を見せていない。
特に、ストロングリターンは、出遅れながらもサンカルロに頭差まで迫ったデビュー戦及び同じく出遅れて大外を回らされながらもレッドスパーダに1馬身差まで迫った500万下戦の内容から、サンカルロ及びレッドスパーダよりも上と評価することもできる。
よって、第14回NHKマイルカップ、馬券的な妙味を考慮して、サンカルロ及びレッドスパーダならば、ストロングリターンに高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。

一方、ミッキーパンプキンは、近走で大きく崩れはしないが勝ちきれない競馬が続いており、底を見せてしまった感が強い。
しかしながら、前走の毎日杯の3着馬のアプレザンレーヴが青葉賞を圧勝しているように、毎日杯は高レベルな一戦であった。
よって、第14回NHKマイルカップにおいて、自在な脚質で競馬が上手なミッキーパンプキンには、岩田騎手の腕をも加味して、押さえ程度の評価は与えるべきと競馬理論では判断している。

一方、ワンカラットは、4着に好走した桜花賞からの出走となる。
NHKマイルカップは、ラインクラフトやピンクカメオなどのように牝馬が好走する傾向にあり、その流れから見ると、ワンカラットも注目に値する。
しかしながら、ワンカラットは、牡馬相手となった小倉2歳ステークス及びデイリー杯2歳ステークスでまったく通用しておらず、マイル戦線の一線級が揃う第14回NHKマイルカップにおいて過大評価は禁物と競馬理論では判断している。

以上のように、競馬理論は、第14回NHKマイルカップに出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第14回NHKマイルカップの最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、第14回NHKマイルカップの予想をお楽しみに。

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この記事を書いた人
事務局スタッフ片山・麻生

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