NHKマイルカップ(GⅠ)/東京/定量/1600m(左・芝)
今週のメインレースは、3歳のマイル王決定戦の第20回NHKマイルカップである。
第20回NHKマイルカップは、主役不在の混戦模様である。そこで、競馬理論の競馬予想では、第20回NHKマイルカップに出走する有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。
ニュージーランドトロフィー組からは、1着のヤマカツエース(池添謙一)、2着のグランシルク(戸崎圭太)、3着のアルマワイオリ(勝浦正樹)、8着のヤングマンパワー(松岡正海)、9着のジャストドゥイング(三浦皇成)及び10着のコスモナインボール(柴田大知)が第20回NHKマイルカップに出走する。
ヤマカツエースのニュージーランドトロフィーの勝利という結果は、堅実に力をつけていることを示したが、有力馬がロスのある競馬をしたことに恵まれたものでもある。
よって、第20回NHKマイルカップの競馬予想においては、ヤマカツエースに押さえ程度の評価は必要だが、ニュージーランドトロフィー馬ほどの高い評価は不要である。
一方、グランシルクのニュージーランドトロフィーの2着という結果は、スタートで大きく出遅れながらも1馬身弱の差まで追い込んでおり、一番強いレース内容であった。
よって、第20回NHKマイルカップの競馬予想においては、スタートさえ互角ならばグランシルクがニュージーランドトロフィー組で再先着を果たす可能性が高いと判断すべきである。
一方、アルマワイオリのニュージーランドトロフィーの3着という結果は、若干折り合いを欠いたことが影響したものであり、ヤマカツエースと着差ほどの能力差はない。
よって、第20回NHKマイルカップの競馬予想においては、 展開次第でアルマワイオリがヤマカツエースを逆転可能と判断すべきである。
一方、ヤングマンパワーのニュージーランドトロフィーの8着という結果は、直線で不利を受けてのものであり度外視可能である。
よって、第20回NHKマイルカップの競馬予想においては、アーリントンカップにおいてアルマワイオリに先着しているヤングマンパワーの巻き返しもあり得ると判断すべきである。
一方、ジャストドゥイング及びコスモナインボールは、ニュージーランドトロフィーの見所のない内容を見る限り、第20回NHKマイルカップの競馬予想において高い評価は不要である。
一方、皐月賞組からは、5着のクラリティスカイ(横山典弘)が出走する。
クラリティスカイの皐月賞の5着という結果は、楽に逃げをうてたことは確かだが、メンバーを考えると立派である。
また、クラリティスカイは、朝日杯フューチュリティステークスにおいて3着に破れはしたものの、レース内容としては2着のアルマワイオリを上回る。
よって、第20回NHKマイルカップの競馬予想においては、クラリティスカイにニュージーランドトロフィー組と互角又はそれ以上の評価を与えるべきである。
一方、共同通信杯組からは、5着のアヴニールマルシェ(北村宏司)が第20回NHKマイルカップに出走する。
アヴニールマルシェの共同通信杯の5着という結果は、位置取りが悪すぎて脚を余してしまったものであり、悲観すべき内容ではない。
よって、第20回NHKマイルカップの競馬予想においては、東京スポーツ杯2歳ステークスにおいてサトノクラウンと小差の競馬をした実績を考慮すれば、アヴニールマルシェにかなり高い評価を与えて当然である。
一方、毎日杯組からは、3着のアンビシャスが第20回NHKマイルカップに出走する。
アンビシャスの毎日杯の3着という結果は、終始外を回らされる雑な競馬によるものであり、負けて強しの内容であった。また、アンビシャスは、共同通信杯において3着に破れはしたものの、上位2頭は皐月賞でも1~2着と相手が悪すぎただけである。
よって、第20回NHKマイルカップの競馬予想においては、マイル戦線よりも強いメンバーと戦ってきたアンビシャスにも高い評価を与えて当然である。
一方、フラワーカップ組からは、1着のアルビアーノ(柴山雄一)が第20回NHKマイルカップに出走する。
アルビアーノのフラワーカップの勝利という結果は、能力的に底を見せていないことは確かだが、スローペースを楽に逃げる展開に恵まれたことも確かである。
よって、第20回NHKマイルカップの競馬予想においては、未知の魅力はあるものの、3連勝いずれも楽に逃げる展開に恵まれているアルビアーノを過信すべきではない。
一方、ファルコンステークス組からは、1着のタガノアザガル(松田大作)及び4着のフミノムーン(幸英明)が第20回NHKマイルカップに出走する。
タガノアザガルのファルコンステークスの勝利という結果は、インが極端に有利な馬場でのロスのない競馬に恵まれたものであり、過大評価は禁物である。
よって、第20回NHKマイルカップの競馬予想においては、タガノアザガルに高い評価は不要である。
一方、フミノムーンのファルコンステークスの4着という結果は、イン有利の馬場において終始外を回らされたものであり、着順以上に強い内容であった。
よって、第20回NHKマイルカップの競馬予想においては、フミノムーンに押さえ程度の評価は与えるべきである。
一方、スプリングステークス組からは、5着のダノンメジャー(武豊)及び7着のミュゼスルタン(柴田善臣)が第20回NHKマイルカップに出走する。
ダノンメジャーのスプリングステークスの5着という結果は、スローペースを先行してのものであり、レース内容としての価値は低い。
よって、第20回NHKマイルカップの競馬予想においては、ダノンメジャーに高い評価は不要である。
一方、ミュゼスルタンのスプリングステークスの7着という結果は、休み明け且つスローペースで脚を余してしまったものであり、悲観すべき内容ではない。
よって、第20回NHKマイルカップの競馬予想においては、新潟2歳ステークスでアヴニールマルシェに先着しているミュゼスルタンにもそれなりの評価を与えるべきである。
以上のように、競馬理論の競馬予想では、第20回NHKマイルカップに出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第20回NHKマイルカップの最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、第20回NHKマイルカップの予想をお楽しみに。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。