TOP > レース予想 > 根岸ステークス > レモンポップが距離短縮で巻き返せるか?
2023/01/24 2023/01/27

【 根岸ステークス2023予想】 レモンポップが距離短縮で巻き返せるか?

出走日:2023年01月29日(日)
根岸ステークス(GⅢ)/東京/別定/1400m(左・ダート)

 

今週は、フルゲート16頭に対して18頭もの出走登録馬があった根岸ステークス(2023年)の予想について解説する。

 

根岸ステークスは、同じ東京コースで行われるフェブラリーステークスにも直結しており、今後のダート戦線を占う意味でも注目を集める。

 

武蔵野ステークス組の2頭ギルデッドミラー・レモンポップが人気になりそうだが、多彩なメンバーが揃い混戦模様である。

 

そこで、競馬理論の競馬予想では、根岸ステークスの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。

 

武蔵野ステークス組

1着のギルデッドミラー(三浦皇成)・2着のレモンポップ(戸崎圭太)・7着のアドマイヤルプス(内田博幸)が出走登録している。

 

ギルデッドミラー

武蔵野ステークスの勝利という結果は、バスラットレオンが3着に残るスローペースの前残りの展開をきっちりと差し切る着差以上に強い内容であった。

 

また、ギルデッドミラーは、ダートでは3戦2勝2着一回、2着に敗れたグリーンチャンネルカップも重馬場の前が止まらない馬場でデシエルトを捕らえきれなかっただけであり、能力的にも底を見せていない。

 

よって、根岸ステークスの予想においても、まだまだ上がり目がありそうなギルデッドミラーには本命級のかなり高い評価を与えて当然である。

 

レモンポップ

武蔵野ステークスの2着という結果は、3番手追走から直線で一旦は先頭に立ったが、ゴール寸前でギルデッドミラーに差されてしまった。

 

なお、レモンポップとギルデッドミラーとの比較は、スローペースの前残りの展開と考えるとギルデッドミラーの方が上だが、距離が短縮する今回はレモンポップが逆転するという見方もできる。

 

実際に、レモンポップは、東京1400m戦で4連勝を飾っており、少し距離が長かったと見ることもできるが、すべてのレースでスローペースを先行する展開に恵まれたことも確かである。

 

よって、根岸ステークスの予想においては、レモンポップがギルデッドミラーを逆転可能と見ることもできるが、先行馬が揃っているメンバー構成を考えると、距離実績だけで過大評価も禁物である。

 

アドマイヤルプス

武蔵野ステークスの7着という結果は、前残りの展開で2番手を追走しながらも止まってしまっており、見どころがなかった。

 

よって、根岸ステークスの予想においては、アドマイヤルプスに高い評価は不要である。

JBCスプリント組

3着のヘリオス(武豊)・7着のテイエムサウスダン(ルメール)の合計2頭が出走を予定している。

 

ヘリオス

JBCスプリントの3着という結果は、先行した3頭がそのまま上位3着までを占める展開で2番手追走ながらも上位とは離されてしまった。

 

また、ヘリオスは、去年の根岸ステークスの2着馬だが、先行争いから離れた4番手を単騎逃げと同じ状態で気分よく追走する展開に恵まれたものである。

 

よって、根岸ステークスの予想においては、去年よりもメンバーが強化している点をも考慮すると、ヘリオスが好走するためには、楽に先行するなど相当の展開の助けが必要と判断すべきである。

 

テイエムサウスダン

JBCスプリントの7着という結果は、外を回らされたことを考慮しても、好位追走から伸びを欠いており、残念な内容であった。

 

なお、テイエムサウスダンは、去年の勝ち馬であり、この条件は得意な舞台である。

 

一方で、テイエムサウスダンは、続くフェブラリーステークスで2着に好走しているが、イン有利の馬場で楽に逃げる展開に恵まれた。

 

よって、根岸ステークスの予想においては、テイエムサウスダンの巻き返しにも注意を払うべきだが、去年よりもメンバーが揃っていることを考慮すると、過大評価も禁物である。

 

すばるステークス組

1着のバトルクライ(川田将雅)・3着のセキフウ(ミルコ・デムーロ)・13着のコパノマーキュリーが出走登録している。

 

バトルクライ

すばるステークスの勝利という結果は、断然人気のドライスタウトの追い上げを凌ぎきったことは立派だが、ドライスタウトに外からプレッシャーをかけた川田騎手の好騎乗によるものでもある。

 

また、バトルクライは、ギャラクシーステークスにおいて、多少仕掛けが遅れたとは言えども、デンコウリジエールに敗れてしまっている。

 

よって、根岸ステークスの予想においては、急激なメンバー強化を考慮すると、バトルクライには押さえ程度の評価を与えれば十分である。

 

セキフウ

すばるステークスの3着という結果は、後方から上がりナンバーワンの脚を使ったが、上位2頭には届かなかった。

 

よって、根岸ステークスの予想においては、前潰れの展開になるようであれば、セキフウに押さえ程度の評価を与えるべきである。

 

コパノマーキュリー

すばるステークスのレース内容は見どころがなかった。

 

よって、根岸ステークスの予想においては、コパノマーキュリーに高い評価は不要である。

 

ギャラクシーステークス組

1着のデンコウリジエール(秋山真一郎)が出走登録している。

 

デンコウリジエール

ギャラクシーステークスの勝利という結果は、バトルクライの内からの追い上げを凌ぎきったものだが、バトルクライが前が開かずに仕掛けが遅れたことを考えるとレース内容としては若干見劣る。

 

また、デンコウリジエールは、その前にオープン特別でも凡走を繰り返していた。

 

よって、根岸ステークスの予想においては、デンコウリジエールに高い評価は不要である。

 

チャンピオンズカップ組

10着のタガノビューティー(石橋脩)が出走を予定している。

 

タガノビューティー

チャンピオンズカップの10着という結果は、メンバーが強すぎた上に、前残りの展開で脚を余した。

 

なお、タガノビューティーは、2年近く勝ち星から遠ざかっているが、レース内容としてはそこまで悪くなく、大きな衰えも見られない。

 

よって、根岸ステークスの予想においては、外の差しが届く展開になるようであれば、タガノビューティーの巻き返しにも注意を払うべきである。

 

以上、根岸ステークスに出走登録している有力各馬の能力を分析した。

 

この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、根岸ステークス(2023年)の最終的な予想を決断する。

 

過去10年の連対馬一覧表

年度

馬番

馬名

馬齢

人気

騎手

2022

1

11

テイエムサウスダン

5

6

岩田康

2

7

ヘリオス

6

4

武豊

3

8

タガノビューティー

5

2

津村

2021

1

3

レッドルゼル

5

1

川田将

2

1

ワンダーリーデル

8

10

田中勝

3

6

タイムフライヤー

6

2

ルメ

2020

1

11

モズアスコット

6

3

ルメ

2

5

コパノキッキング

5

1

マー

3

7

スマートアヴァロン

8

9

石橋脩

2019

1

11

コパノキッキング

4

2

マー

2

2

ユラノト

5

3

ルメ

3

1

クインズサターン

6

5

四位洋

2018

1

14

ノンコノユメ

6

6

内田博

2

8

サンライズノヴァ

4

1

戸崎圭

3

6

カフジテイク

6

2

福永祐

2017

1

3

カフジテイク

5

1

福永祐

2

5

ベストウォーリア

7

3

戸崎圭

3

13

エイシンバッケン

5

4

岩田康

2016

1

15

モーニン

4

1

戸崎圭

2

8

タールタン

8

6

ルメ

3

2

グレープブランデー

8

10

ヴェ

2015

1

6

エアハリファ

6

1

三浦皇

2

13

ワイドバッハ

6

2

武豊

3

14

アドマイヤロイヤル

8

15

内田博

2014

1

6

ゴールスキー

7

4

ベリ

2

9

ノーザンリバー

6

8

蛯名正

3

14

シルクフォーチュン

8

5

横山典

2013

1

7

メイショウマシュウ

5

5

藤岡佑

2

5

ガンジス

4

1

内田博

3

2

セイクリムズン

7

10

岩田康

出走登録馬

馬名

馬齢

前走成績

馬名

馬齢

前走成績

レモンポップ

4

武蔵野S(G3)2

デンコウリジエール

6

ギャラクシーS(OP)1

ギルデッドミラー

5

武蔵野S(G3)1

アドマイヤルプス

7

武蔵野S(G3)7

レッドルゼル 

7

JBCスプリント(G1)4

ケイアイターコイズ

7

すばるS(L)4

ヘリオス

7

JBCスプリント(G1)3

オーロラテソーロ

6

兵庫ゴールドトロフィ(G3)4

テイエムサウスダン

6

JBCスプリント(G1)7

ホウオウアマゾン

5

マイルチャンピオンS(G1)15

バトルクライ

4

すばるS(L)1

ギャラクシーS(OP)2

エアアルマス

8

カペラS(G3)13

リュウノユキナ

6

カペラS(G3)2

JBCスプリント(G1)2

ジャスパープリンス

8

カペラS(G3)6

タガノビューティー

6

チャンピオンズC(G1)

10

武蔵野S(G3)6

セキフウ

4

すばるS(L)3

武蔵野S(G3)12

マスターと椎名友希が『根岸ステークス』の質問に答えます

Q1:東京ダート1,400mの特徴

東京ダート1,400mは過去データを見ると逃げ先行馬が有利のようですが、根岸Sは追い込み競馬になることが多いようです。押えておきたいポイントがあれば教えてください。

Q2:JBCスプリント(G1)組の評価

盛岡で行われたJBCスプリント(G1)から、5番人気2着のリュウノユキナ、4番人気3着のヘリオス、1人気4着レッドルゼル、2番人気7着のテイエムサウスダンが出走予定です。ダンシングプリンスが逃げて勝ったレースで、ヘリオスは2番手追走、リュウノユキナは外目の3番手追走で、前に行った馬で決まりました。レッドルゼルは出負けして最後方からの競馬で 直線追い込みましたが届かず、テイエムサウスダンは外枠で前の位置を取れなかったと思います。マスターはどの馬を上位に評価しますか?

Q3:武蔵野ステークス組の評価

武蔵野Sから2番人気1着のギルデッドミラー、1番人気2着のレモンポップ、6番人気6着の タガノビューティー、5番人気7着のアドマイヤルプス、8番人気12着のセキフウが出走予定です。アドマイヤルプスは2番手から、レモンポップは3番手から、セキフウは内枠から先行勢にいました。ギルデッドミラーは中団の馬混みから、タガノビューティーは出遅れて後方の内目からの競馬でした。ギルデッドミラーはダートに転向してから成績が安定しており、武蔵野Sでは初めて牝馬が勝ちました。マスターはレモンポップとの力差はどうみますか?

Q4:オープンクラスの評価

以下、霜月S(OP) 、ギャラクシーS(OP)、すばるS(L)を使った馬の成績です。ギャラクシーSで、中団馬混みから抜けて伸びて勝ったデンコウリジエールと、内をロスなく乗ったが直線で進路を探した2着のバトルクライと、マスターはどちらを上に評価しますか?また、すばるSでバトルクライは出遅れから大外を回って最後伸びて勝ち、ケイアイターコイズは好位の外目につけて4着でした。ケイアイターコイズがバトルクライを逆転するのは難しいでしょうか?

馬名

霜月S(OP)

武蔵野S(G3)

ギャラクシーS(OP)

すばるステークス(L)

デンコウリジエール

5

(6番人気)

1

(5番人気)

バトルクライ

2

(2番人気)

1

(2番人気)

ケイアイターコイズ

2

3番人気)

  

4

4番人気)

セキフウ

12

(8番人気)

3

(6番人気)

Q5:初ダートのホウオウアマゾン

マイルチャンピオンS(G1)で14番人気15着のホウオウアマゾンが出走予定です。直線で不利があり大敗でした。初のダート挑戦となりますが、先行出来れば面白い1頭でしょうか?矢作調教師は以前からダートを使ってみたいと思っていたとのことです。マスターと椎名さんの見解を聞きたいです。

Q6:エアアルマスの評価

室町S(OP)で9番人気1着、カペラS(G3)で6番人気13着のエアアルマスが出走予定です。室町Sでは前の外目からスムーズな競馬で、3番人気のオメガレインボーに2馬身半つけて快勝しました。カペラSでは出遅れて後方外目追走でした。室町Sのような競馬が出来たとして、今回のメンバーでチャンスはあるでしょうか?

Q7:リフレイムの引退

根岸Sに出走予定だったリフレイムですが、腰萎(ようい=通称は腰フラ)で引退となり 残念です。繁殖入りで、交配相手にはコントレイルが予定されているそうです。椎名さんが現在又は今後楽しみにしている繁殖牝馬はいますか?

\なぜプロプランに人数制限しているのか?/
抽選申込みはコチラ
次回当選: 5/4 (土)AM11:00
この記事を書いた人
事務局スタッフ片山・麻生

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。

関連記事

タガノビューティーの初重賞制覇なるか?   今週は、フルゲート16頭に対して19頭もの出走登録馬があった根岸ステークス(2024年)の予想について解説する。   根岸ステークスは、 続きはこちら
レモンポップが距離短縮で巻き返せるか?
レモンポップが距離短縮で巻き返せるか?   今週は、フルゲート16頭に対して18頭もの出走登録馬があった根岸ステークス(2023年)の予想について解説する。   根岸ステークスは、 続きはこちら
ソリストサンダーの重賞連覇なるか?
ソリストサンダーの重賞連覇なるか? 今週は、フルゲート16頭に対して24頭もの出走登録馬があった根岸ステークス(2022年)の予想について解説する。 根岸ステークスは、同じ東京コースで行 続きはこちら
Copyright©sucmedia Inc. All rights reserved.