根岸ステークス(GⅢ)/東京/別定/1400m(左・ダート)
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今週は、フルゲート16頭に対して27頭もの出走登録馬があった根岸ステークス(2021年)の予想について解説する。
根岸ステークスは、同じ東京コースで行われるフェブラリーステークスにも直結しており、今後のダート戦線を占う意味でも注目を集める。
マイルチャンピオンシップ南部杯を制したアルクトスが人気となりそうだが、チャンピオンズカップで惨敗しており、混戦模様である。また、出走馬も確定していないため、現時点では展開も読みにくい。
そこで、競馬理論の競馬予想では、根岸ステークスの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
チャンピオンズカップ組
8着のタイムフライヤー(ルメール)・9着のアルクトス(田辺裕信)の合計2頭が出走登録している。
タイムフライヤー
チャンピオンズカップの8着という結果は、中団のインで脚をためたが伸びなかったため、力負けである。
ただし、チャンピオンズカップは、ダートの一線級がほぼ揃っていたため、かなりレベルの高い一戦であった。
また、タイムフライヤーは、夏のエルムステークスを圧勝しており、根岸ステークスのメンバーに入れば実績的にも上である。
よって、根岸ステークスの予想では、ルメールで人気になりすぎる心配はあるが、タイムフライヤーの巻き返しに注目して当然である。
アルクトス
チャンピオンズカップの9着という結果は、好位の馬群の中で脚をためて勝ちにいく競馬をしたが、ゴール前で止まってしまった。
ただし、アルクトスは、マイルチャンピオンシップ南部杯を先行して押し切って、G1制覇を果たしている。
よって、根岸ステークスの予想では、59キロの斤量を考慮しても、実績断然で且つ距離短縮がプラスに働くアルクトスに高い評価を与えるべきである。
カペラステークス組
2着のレッドルゼル(川田将雅)・8着のサブノジュニア(森泰斗)の合計2頭が出走を予定している。
レッドルゼル
カペラステークスの2着という結果は、前を捕らえきれなかっただけと見ることもできるが、馬群が切れたとこを気分良く走っていたことを考慮すると、差し切って欲しかった。
よって、根岸ステークスの予想では、レッドルゼルにも高い評価を与えるべきだが、どちらかというと人気先行タイプなので過大評価は禁物である。
サブノジュニア
カペラステークスのレース内容は見所がなかった。
よって、根岸ステークスの予想では、サブノジュニアに高い評価は不要である。
武蔵野ステークス組
4着のワンダーリーデル(田中勝春)が出走登録している。
ワンダーリーデル
武蔵野ステークスの4着という結果は、前崩れの展開に恵まれたものだが、かなり強いメンバー相手だった割には頑張った。
なお、ワンダーリーデルは、フェブラリーステークスでも4着に好走した実績がある。
よって、根岸ステークスの予想では、前崩れの展開になるようであれば、ワンダーリーデルの追い込みにも注意を払うべきである。
阪神カップ組
12着のステルヴィオ(横山武)が出走を予定している。
ステルヴィオ
阪神カップの12着という結果は、芝なので度外視可能である。
なお、ステルヴィオは、ダートよりレベルの高い芝のG1マイルチャンピオンシップを制しており、実績的には一番である
よって、根岸ステークスの予想では、ダート適性次第では、ステルヴィオの圧勝まであり得るが、惨敗もあり得る。
霜月ステークス組
1着のヘリオス(北村宏司)が出走登録している。
ヘリオス
霜月ステークスの勝利という結果は、気分よく先行できれば、重賞でも通用する能力を示した。
なお、霜月ステークスで逃げて3着に敗れたテイエムサウスダンは、後のすばるステークスを制している。
よって、根岸ステークスの予想では、ヘリオスが包まれずに気分良く先行できるようであれば残り目に注意を払うべきである。
すばるステークス組
1着のテイエムサウスダン(石橋脩)・2着のアヴァンティスト・4着のブルベアイリーデ(大野拓朗)・5着のスリーグランド(津村明秀)・7着のテーオーヘリオスの合計5頭が出走を予定している。
テイエムサウスダン
すばるステークスの勝利という結果は、好位置から抜け出して、2着のアヴァンティストに2馬身もの差をつけており、力の違いを見せつけた。
ただし、テイエムサウスダンは、霜月ステークスでヘリオスに差されてしまっており、すばるステークスのメンバーが弱かった感も否めない。
よって、根岸ステークスの予想では、テイエムサウスダンに押さえ程度の評価を与えれば十分である。
アヴァンティスト・ブルベアイリーデ・スリーグランド・テーオーヘリオス
すばるステークスのレース内容は見所がなかった。
よって、根岸ステークスの予想では、さらなるメンバー強化を考慮すると、アヴァンティスト、ブルベアイリーデ、スリーグランド及びテーオーヘリオスに高い評価は不要である。
ギャラクシーステークス組
1着のデザートストーム(三浦皇成)・2着のスマートダンディー(内田博幸)・3着のスマートセラヴィー(戸崎圭太)・9着のドリュウ・15着のメイショウテンスイ(蛯名正義)の合計5頭が出走登録している。
デザートストーム
ギャラクシーステークスの勝利という結果は、外を回って一気に抜け出し、オープンでも通用する能力を示した。
よって、根岸ステークスの予想では、差しが届く展開になるようであれば、デザートストームに押さえ程度の評価は与えるべきである。
スマートダンディー
ギャラクシーステークスの2着という結果は、デザートストームと2キロの斤量差があった上に、4コーナーで外から被されて仕掛けが遅れてしまったものであり、負けて強しの内容であった。
よって、根岸ステークスの予想では、スマートダンディーがデザートストームを逆転する可能性が高いと判断すべきである。
スマートセラヴィー・ドリュウ・メイショウテンスイ
ギャラクシーステークスのレース内容は見所がなかった。
よって、根岸ステークスの予想では、スマートセラヴィー、ドリュウ及びメイショウテンスイに高い評価は不要である。
以上、根岸ステークスに出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、根岸ステークス(2021年)の最終的な予想を決断する。
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