根岸ステークス(G3)/東京競馬場/ダート1400m/左/条件:サラブレッド系4歳以上/賞金:3500万円

今週は、フルゲート16頭に対して22頭もの出走登録馬があった根岸ステークス(2020年)の予想について解説する。
根岸ステークスは、同じ東京コースで行われるフェブラリーステークスを目指す好メンバーが揃い混戦模様である。
去年の勝ち馬コパノキッキング(マーフィー)が断然人気となりそうだが、58キロの斤量ということもあり、波乱もあり得る。
そこで、競馬理論の競馬予想では、根岸ステークスの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
まずはカペラステークス組
1着のコパノキッキング(マーフィー)・2着のテーオージーニアス(川須栄彦)の合計2頭が出走登録している。
コパノキッキング
カペラステークスの勝利という結果は、好位から抜け出して2馬身半もの差をつけており、力の違いを見せつけた。
また、コパノキッキングは、去年の根岸ステークスでも着差以上に強い内容で快勝しており、東京の1400m戦も得意な舞台である。
よって、根岸ステークスの予想では、58キロの斤量を考慮しても、コパノキッキングに本命級の高い評価を与えて当然である。
テーオージーニアス
カペラステークスの2着という結果は、コパノキッキングにこそ力負けであったが、去年の秋以降崩れなく走っており、力をつけていることを示した。
よって、根岸ステークスの予想では、差しが届く展開になるようであれば、テーオージーニアスに押さえ程度の評価は与えるべきである。
すばるステークス組
1着のダノンフェイス(田辺裕信)・2着のテーオーヘリオス・3着のスマートアヴァロン(石橋脩)・4着のアードラー(ミナリク)・5着のブルベアイリーデ(丸山元気)・8着のサングラス(北村宏司)の合計6頭が出走を予定している。
ダノンフェイス
すばるステークスの勝利という結果は、外差し有利の展開に恵まれたことは確かだが、2着に1馬身以上の差をつけており、力をつけていることを示した。
なお、ダノンフェイスは、2走前の武蔵野ステークスでも強いメンバー相手に3着と好走している。
よって、根岸ステークスの予想では、7歳となって充実著しいダノンフェイスにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
スマートアヴァロン
すばるステークスの3着という結果は、58キロの斤量を背負っていた分だけ伸びを欠いた。
よって、根岸ステークスの予想では、差しが届く展開になるようであれば、スマートアヴァロンの巻き返しに注意を払うべきである。
テーオーヘリオス・アードラー・ブルベアイリーデ・サングラス
すばるステークスのレース内容は、ダノンフェイスに力負けであった。
よって、根岸ステークスの予想では、さらなるメンバー強化を考慮すると、テーオーヘリオス、アードラー、ブルベアイリーデ及びサングラスに高い評価は不要である。
霜月ステークス組
1着のミッキーワイルド(ミルコ・デムーロ)・4着のドリームキラリ(坂井瑠星)の合計2頭が出走を予定している。
ミッキーワイルド
霜月ステークスの勝利という結果は、2着のスマートアヴァロンに迫られたものの、休み明けで自ら勝ちに行く競馬によるものであり、着差以上に強い内容であった。
よって、根岸ステークスの予想では、ダートでは堅実で崩れないミッキーワイルドにも高い評価を与えるべきである。
ドリームキラリ
霜月ステークスの4着という結果は、逃げを打てさえすればしぶといことを示した。
よって、根岸ステークスの予想では、インが有利な馬場で楽に逃げを打てるようであれば、ドリームキラリの粘り込みに注意を払うべきである。
ギャラクシーステークス組
1着のスマートダンディー(秋山真一郎)・7着のカフジテイク(津村明秀)の合計2頭が出走登録している。
スマートダンディー
ギャラクシーステークスの勝利という結果は、好位から抜け出しており、不利を受けた霜月ステークスを除けば、相手なりに崩れなく走ることを示した。
よって、根岸ステークスの予想では、メンバー強化を考慮しても、展開次第ではスマートダンディーも好走可能と判断すべきである。
カフジテイク
ギャラクシーステークスの敗戦は、59キロのハンデを考慮しても、残念な内容であった。
よって、根岸ステークスの予想では、カフジテイクに高い評価は不要である。
チャンピオンズカップ組
11着のワンダーリーデル(横山典弘)・14着のワイドファラオ(福永祐一)の合計2頭が出走を予定している。
ワンダーリーデル
チャンピオンズカップの11着という結果は、イン有利の馬場且つ前残りの展開で脚を余したものであり、着順ほど悲観すべき内容ではない。
また、ワンダーリーデルは、武蔵野ステークスでダノンフェイスを破っており、すばるステークス組より上と見ることもできる。
よって、根岸ステークスの予想では、かなりメンバーが弱くなったことを考慮すると、ワンダーリーデルに高い評価を与えて当然である。
ワイドファラオ
チャンピオンズカップの14着という結果は、力負けではあるが、出遅れて終始外を回らされたことを考慮すると度外視可能である。
よって、根岸ステークスの予想では、距離短縮で先行力を生かせることを考慮すると、ワイドファラオの巻き返しにも注意を払って当然である。
マイルチャンピオンシップ組
14着のモズアスコット(ルメール)が出走登録している。
モズアスコット
マイルチャンピオンシップの14着という結果は、力負けではあるが、さすがに相手が強すぎた。
なお、モズアスコットは、安田記念馬であり、実績的には断然である。
よって、根岸ステークスの予想では、やってみなければわからないものの、モズアスコットが初ダートで好走してもおかしくないと判断すべきである。
以上、根岸ステークスに出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、根岸ステークス(2020年)の最終的な予想を決断する。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
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