日刊スポーツ賞中山金杯(GⅢ)/中山/ハンデ/2000m(右・芝)
競馬の元旦といわれる1月5日には、年始恒例の第59回中山金杯が行われる。
第59回中山金杯は、多頭数のハンデ戦ということもあり、波乱となる可能性が高い。
そこで、第59回中山金杯を、ステップレースごとに分析する。
G2の鳴尾記念組からは、1着のアクシオン(藤田伸二)が第59回中山記念に出走する。
アクシオンは、去年の夏前には1000万下に所属していた馬である。
しかしながら、アクシオンは、鳴尾記念において、神戸新聞杯馬イコピコなどの強豪に1馬身以上の差をつけて快勝しており、充実した今ならば重賞連勝も可能である。
さらに振り返れば、アクシオンは、メイショウサムソンが4着に敗れた菊花賞でも5着に好走しており、復調さえすれば、鳴尾記念程度走って当然である。
よって、第59回中山金杯、重いハンデを考慮しても、アクシオンには本命級の高い評価を与えるべきと競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、牝馬限定重賞の愛知杯組からは、1着のリトルアマポーラ及び2着のブラボーデイジーが第59回中山金杯に出走する。
リトルアマポーラの愛知杯の勝利は、56.5キロのハンデを克服してのものでもあるが、スローペースで行ったきりの流れを2番手で追走する展開に恵まれてのものであり、過大評価は禁物である。
よって、第59回中山金杯、エリザベス女王杯馬という実績を評価したとしても、リトルアマポーラには押さえ程度の評価で十分と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、ブラボーデイジーの愛知杯の勝利は、小回りの中京競馬場をスローペースで逃げる展開に恵まれたものであり、レース内容的な価値は低い。
よって、第59回中山金杯、小回りの中山コースと言えども、ブラボーデイジーを軽視すべきと競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、中日新聞杯組からは、4着のトーセンジョーダン(安藤勝)、5着のレオマイスター(北村宏)、7着のマヤノライジン及び12着のマンハッタンスカイが第59回中山金杯に出走する。
トーセンジョーダンは、2番人気で中日新聞杯に臨んだが、開幕週のイン有利の馬場の8枠ということもあって、脚を余しての4着であった。
つまり、トーセンジョーダンの中日新聞杯の4着は、悲観すべき内容ではない。
よって、第59回中山金杯、トーセンジョーダンに中日新聞杯組で最も高い評価を与えるべきと競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、レオマイスターの中日新聞杯の5着は、開幕週の好位のインという絶好の展開に恵まれてのものであり、レース内容的には着順ほどの価値がない。
また、マヤノライジンの7着及びマンハッタンスカイの12着も、ドリームサンデーが2着に逃げ粘る先行馬有利の馬場でのものであり、見所はなかった。
よって、第59回中山金杯、レオマイスター、マヤノライジン及びマンハッタンスカイを軽視すべきである。
唯一注意を払うとすれば、休み明けで中日新聞杯に臨んだマヤノライジンの変わり身だけと競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、中山のオープン特別のディセンバーステークス組からは、3着のゴールデンダリア(内田博)及び5着のトウショウシロッコ(吉田隼人)が第59回中山金杯に出走する。
ゴールデンダリアのディセンバーステークスの3着は、スローペースで追い込みが届きにくい展開で脚を余してしまったものであり、悲観すべき内容ではない。
そもそも、ゴールデンダリアは、3歳秋のセントライト記念で3着と、後のジャパンカップ馬スクリーンヒーローに先着を果たしており、重賞でも能力的に遜色ない。
よって、第59回中山金杯、徐々に復調気配の窺えるゴールデンダリアにそれ相応の評価を与えるべきと競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、トウショウシロッコのディセンバーステークスの5着は、早めに外に出して勝ちに行く競馬といえども、後ろの馬にも差されてしまう非常に残念なレース内容であった。
よって、第59回中山金杯のおいては、重賞でも好走を繰り返しているように相手なりに走る点を評価しつつも、ディセンバーステークスの内容が悪いトウショウシロッコを過信すべきでないと競馬理論の競馬予想では判断している。
そのトウショウシロッコが2着の福島記念の勝ち馬サニーサンデーも第59回中山金杯に出走する。
サニーサンデーの福島記念の勝利は、51キロの軽ハンデ及び小回りの福島コースを生かしてのものであり、過信は禁物である。
しかしながら、サニーサンデーは、底を見せておらず、中山コース向きの先行力を秘めていることも事実である。
よって、第59回中山金杯、サニーサンデーにもそれなりの評価を与えるべきと競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、アルゼンチン共和国杯組からは、3着のヒカルカザブエが第59回中山記念に出走する。
ヒカルカザブエのアルゼンチン共和国杯の3着は、ミヤビランベリ及びアーネストリーの行ったきりの流れを追い込んでのものであり、レース内容的には勝ち馬をも上回る。
よって、第59回中山金杯、少し短いと思われる距離さえ克服すれば、ヒカルカザブエが好走する可能性が高いと競馬理論の競馬予想では判断している。
別路線組では、ホッコが
天皇賞でこそ16着と全く通用しなかったが、サマー2000シリーズのチャンピオンの実績が示すように、G3ならば要注意である。
また、シャドウゲイトは、有馬記念でも一旦先頭の見せ場を作っており、明けて8歳といえども、第59回中山記念に連闘で出走してくるようであれば、実績的に軽視は禁物である。
以上のように、競馬理論の競馬予想は、第59回中山金杯に出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、展開、調教、ハンデ及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第59回中山金杯の最終的な予想を決断する。
競馬理論の競馬予想のファンの方は、第59回中山金杯の予想をお楽しみに。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。