中山金杯(G3)/中山競馬場/芝2000m/右/条件:サラブレッド系4歳以上/賞金:4000万円

今週は、フルゲート17頭に対してぴったり25頭もの出走登録馬があった。中山金杯(2020年)の予想について解説する。
中山金杯は、ハンデ重賞ということもあり、荒れるレースとしても有名である。
中山金杯では、福島記念を制したクレッシェンドラヴが1番人気になりそうだが、人気が割れそうな混戦模様である。
そこで、競馬理論の競馬予想では、中山金杯の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
福島記念組
1着のクレッシェンドラヴ(内田博)・5着のレッドローゼス(田辺裕信)の合計2頭が出走登録している。
クレッシェンドラヴ
福島記念の勝利という結果は、2着に1馬身以上の差をつけたが、ハイペースの前崩れの展開と55キロの軽ハンデに恵まれたものであり、着差ほど絶対的な能力差があったわけではない。
よって、中山金杯の予想では、差しが届く展開になるようであればクレッシェンドラヴに再度高い評価を与えるべきだが、前が残りやすい馬場や展開の場合には人気ほどの信頼感はないと判断すべきである。
レッドローゼス
福島記念の5着という結果は、上がりナンバーワンの脚を使ったのもの、見せ場はなかった。
よって、中山金杯の予想では、レッドローゼスに高い評価は不要である。
チャレンジカップ組
2着のトリオンフ(三浦皇成)・3着のブレステイキング(ミルコ・デムーロ)・
4着のハッピーグリン・6着のブラックスピネル(津村明秀)・
8着のノーブルマーズ(ミナリク)・9着のギベオン(フォーリ)・
12着のテリトーリアル(藤岡康太)の合計7頭が出走を予定している。
トリオンフ
チャレンジカップの2着という結果は、楽に逃げる展開に恵まれたものではあるが、長期休養明けであったことを考慮すると立派である。
よって、中山金杯の予想では、楽に先行できれば崩れないトリオンフにも注目して当然である。
ブレステイキング
チャレンジカップの3着という結果は、イン有利の馬場でロスのないコース取りに恵まれたものではあるが、窮屈な位置取りでの競馬になってしまったことも事実である。
よって、中山金杯の予想では、ブレステイキングにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
ハッピーグリン
チャレンジカップの4着という結果は、前残りの馬場の割にはよく追い込んだ。
よって、中山金杯の予想では、差しが届く展開や馬場になるようであれば、ハッピーグリンにも注意を払うべきである。
ブラックスピネル
チャレンジカップの6着という結果は、逃げる自分の競馬ができなかった割には大きく負けてない。
よって、中山金杯の予想では、楽に先手を取れた場合にのみ、ブラックスピネルの残り目に注意を払えば十分である。
ノーブルマーズ・テリトーリアル
チャレンジカップのレース内容は見所がなかった。
よって、中山金杯の予想では、ノーブルマーズ及びテリトーリアルに高い評価は不要である。
ギベオン
チャレンジカップの9着という結果は、前がふさがってしまい全く競馬にならなかった。
よって、中山金杯の予想では、好位のインでロスのない競馬をするなど展開の助けがあれば、ギベオンの巻き返しもあり得ると判断すべきである。
菊花賞組
13着のザダル(マーフィー)が出走を予定している。
ザダル
菊花賞の13着という結果は、メンバーが強すぎたこともあるが力負けであった。
なお、ザダルは、セントライト記念で3着に好走しているように、重賞でも通用するが、明けて4歳世代のレベルに疑問が残る。
よって、中山金杯の予想では、ザダルに押さえ程度の評価を与えれば十分である。
天皇賞秋組
13着のカデナ(鮫島)が出走登録している。
カデナ
天皇賞秋の13着という結果は、力負けであったが相手が強すぎた。なお、カデナは、2019年の春以降天皇賞を除けば、堅実に追い込んでいる。
よって、中山金杯の予想では、差しが届く展開になるようであれば、カデナにも注意を払って当然である。
ディセンバーステークス組
2着のウインイクシード(松岡正海)・3着のイレイション(北村宏司)・5着のアンノートル(柴田大知)・9着のソッサスブレイ・14着のシャイニープリンス(勝浦正樹)の合計5頭が出走を予定している。
ウインイクシード
ディセンバーステークスの2着という結果は、セダブリランテスにこそ力負けだが、きっちりと2着を確保した。
なお、ウインイクシードは、福島記念において、ハイペースを早め先頭の厳しい競馬でも4着に粘り込んでいる。
よって、中山金杯の予想では、楽に先行する展開に恵まれるようであれば、ウインイクシードも好走可能と判断すべきである。
イレイション
ディセンバーステークスの3着という結果はスローで逃げる展開に恵まれたものである。
よって、中山金杯の予想では、イレイションに高い評価は不要である。
アンノートル・ソッサスブレイ・シャイニープリンス
ディセンバーステークスのレース内容は見所がなかった。
よって、中山金杯の予想では、アンノートル、ソッサスブレイ及びシャイニープリンスに高い評価は不要である。
以上、中山金杯に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、ハンデ、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、中山金杯(2020年)の最終的な予想を決断する。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
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