中山記念(GⅡ)/中山/別定/1800m(右・芝)
今週は、フルゲート16頭に対して13頭の出走登録馬にとどまった
中山記念(2019年)の予想について解説する。
中山記念は、頭数こそ少なくなりそうだが、G1馬が多数登録しており、2019年のG1戦線を占う意味でも注目を集める。
その中でも、レベルの高い4歳世代の皐月賞馬エポカドーロやマイルチャンピオンシップ馬ステルヴィオが人気を集めそうだが、スワーヴリチャードやディアドラ、ウインブライトなどの5歳馬も強力である。
そこで、競馬理論の競馬予想では、中山記念の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
まずは
マイルチャンピオンシップ組
1着のステルヴィオ(丸山元気)が出走登録している。
ステルヴィオ
マイルチャンピオンシップの勝利という結果は、イン有利の馬場で好位のインを追走させたビュイック騎手の好騎乗に助けられたものだが、3歳馬ながらも古馬の一線級を破ったことは立派である。
また、ステルヴィオは、スローで追い込んだ毎日王冠の内容も強かった。
よって、中山記念の競馬予想においては、ステルヴィオに本命級のかなり高い評価を与えて当然である。
菊花賞組
8着のエポカドーロ(戸崎圭太)が出走を予定している。
エポカドーロ
菊花賞の8着という結果は、距離が長すぎたことも確かだが、好位のインを追走して伸びを欠いており、見所がなかった。
ただし、エポカドーロは、レベルの高い4歳世代の皐月賞馬であり、中山コースは最も得意な舞台である。
よって、中山記念の競馬予想においては、楽に先行できるようであれば、エポカドーロの巻き返しもあり得ると判断すべきである。
ジャパンカップ組
3着のスワーヴリチャード(ミルコデムーロ)・7着のハッピーグリン(ミラリク)
の合計2頭が出走登録している。
スワーヴリチャード
ジャパンカップの3着という結果は、上位2頭が強すぎただけでもあり、このメンバーに入れば能力は上位である。
ただし、スワーヴリチャードは、好位のインを追走したにもかかわらず、3着を確保するのが精一杯だったように、去年の秋の走りは少し残念でもある。
よって、中山記念の予想では、一番レベルの高い王道路線を戦ってきたスワーヴリチャードにもかなり高い評価を与える必要があるが、スタート難があることも考慮すると、絶対視までは禁物である。
ハッピーグリン
ジャパンカップの7着という結果は、中団のインを追走してのものであり、完全に力負けであった。
よって、中山記念の予想では、急激なメンバー弱化を考慮しても、ハッピーグリンに押さえ程度の評価を与えれば十分である。
香港カップ組
2着のディアドラ(ルメール)が出走を予定している。
ディアドラ
香港カップの2着という結果は、サングレーザーに先着しており、遠征の割にはよく頑張った。
また、ディアドラは、2018年、クイーンステークス及び府中牝馬ステークスを強い内容で勝利している。
よって、中山記念の予想では、ディアドラにもかなり高い評価を与えるべきである。
ただし、開幕週なので前が止まりにくい馬場の場合には、追い込み一手のディアドラの過大評価は禁物である。
中山金杯組
1着のウインブライト(松岡正海)が出走を予定している。
ウインブライト
中山金杯の勝利という結果は、58キロのハンデを克服したことは立派だが、一線級不在の弱いメンバー構成に恵まれたことは確かである。
ただし、ウインブライトは、アエロリットを破って、去年の中山記念を制覇している。
よって、中山記念の予想では、ウインブライトの連覇にも多少の注意を払うべきである。
秋華賞組
9着のラッキーライラック(石橋脩)が出走登録している。
ラッキーライラック
秋華賞の9着という結果は、休み明けで能力を発揮できず、2番人気を裏切ってしまった。
ただし、ラッキーライラックは、桜花賞及びオークスで、アーモンドアイにこそ力負けであったが、4歳牝馬ではトップクラスの能力を示した。
よって、中山記念の予想では、ラッキーライラックにも押さえ程度の評価を与えるべきである。
以上、中山記念に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、ハンデ、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
中山記念(2019年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。