中山記念(GⅡ)/中山/別定/1800m(右・芝)
今週のメインレースは、第89回中山記念である。
第89回中山記念は、2頭の皐月賞馬が出走することもあり、例年以上の注目を
集める。
そこで、競馬理論の競馬予想では、第89回中山記念に出走する有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。
ジャパンカップ組からは、9着のイスラボニータ(蛯名正義)が第89回中山記念に出走する。イスラボニータのジャパンカップの9着は、厳しい流れでの力負けであった。
しかしながら、イスラボニータは、不利な外枠からの発走で自ら勝ちに行った天皇賞・秋で負けて強しの内容で3着と好走しており、古馬の一線級相手でも通用する能力を示した。
よって、第89回中山記念の競馬予想においては、開幕週向きの先行力を持つイスラボニータに人気ではあっても本命級の高い評価を与えて当然である。
一方、富士ステークス組からは、1着のステファノス(戸崎圭太)が第89回中山記念に出走する。
ステファノスの富士ステークスの1着という結果は、外を回って差し切る着差以上に強い内容であった。また、ステファノスは、セントライト記念においてイスラボニータに敗れてはいるものの、直線で前が塞がる不利を受けたもので、着差ほどの能力差はない。
よって、第89回中山記念の競馬予想においては、2キロの斤量差を考慮すると、ステファノスにイスラボニータとは人気ほどの差はないと判断すべきである。
一方、東京新聞杯組からは、10着のタガノグランパ(菱田裕二)が第89回中山記念に出走する。
タガノグランパの東京新聞杯の10着という結果は、出遅れて終始外を回らされてしまったものであり、着順ほど悲観すべき内容ではない。
なお、タガノグランパは、日本ダービー及び菊花賞で4着といつも人気以上に好走しており、一線級相手でも大きな差はない。
よって、第89回中山記念の競馬予想においては、
いつも人気以上に走るタガノグランパにも注意が必要である。
一方、根岸ステークス組からは、8着のロゴタイプ(デムーロ)が第89回中山記念に出走する。
ロゴタイプの根岸ステークスの8着という結果は、ダート適性がなかっただけで度外視可能である。なお、ロゴタイプは、皐月賞を制しているように、小回りの中山の開幕週は先行力を生かせる絶好の舞台である。
よって、第89回中山記念の競馬予想においては、ロゴタイプの巻き返しにも注意を払うべきである。
一方、エリザベス女王杯組からは、2着のヌーヴォレコルト(岩田康誠)が第89回中山記念に出走する。
ヌーヴォレコルトのエリザベス女王杯の2着という結界は、好位のインを追走する絶好の展開に恵まれたものである。
よって、第89回中山記念の競馬予想においては、4歳牝馬世代のレベルの低さも考慮すると、G1を2勝している実績で人気になるヌーヴォレコルトを過信すべきではない。
一方、アメリカジョッキークラブカップ組からは、4着のマイネルフロスト(松岡正海)が第89回中山記念に出走する。
マイネルフロストのアメリカジョッキークラブカップの4着という結果は、行ったきりの前残りの展開で追い込んだと見れば立派だが、終始コースロスのない展開に恵まれたことも確かである。
よって、第89回中山記念の競馬予想においては、マイネルフロストがアメリカジョッキークラブカップと同様にロスのない競馬ができれば好走可能と判断すべきである。
一方、中山金杯組からは、9着のナカヤマナイト(柴田善臣)が第89回中山記念に出走する。
ナカヤマナイトの中山金杯の9着という結果は、見所がなかった。よって、中山金杯の競馬予想においては、ピークを過ぎたナカヤマナイトが好走するためには相当の助けが必要と判断すべきである。
以上のように、競馬理論の競馬予想では、第89回中山記念に出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第89回中山記念の最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、第89回中山記念の予想をお楽しみに。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。